U-20 (アンダー20=20歳以下)による秘密保護法に反対するパレードが、26日(日)夜、都心で行われました。
主催はU-20デモ実行委員会で、中学、高校、大学生たちが参加しました。
特定秘密保護法が強行採決された12月26日の夜の国会議事堂前にも、「秘密保護法反対」を叫んでいた少年少女たちがいたということです。
パレードに参加した人たちはそれぞれ
「自分たちの将来が暗黒になるかもしれない。」
「メディアは本当のことを伝えていない。戦前のようになる恐れがある。」
「秘密保護法は自分たちの人生を揺るがすような不安。」
「安倍政権は憲法を書き換えて、戦争するための法律を作ろうとしている。」
などと語りました。
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U-20デモ 「秘密保護法反対」少年少女が立ち上がった
田中龍作ジャーナル 2014年1月26日
「選挙権はないけど黙っていられない」。中学、高校、大学生たちがきょう、東京都心で秘密保護法に反対するパレードを繰り広げた。(主催:U-20デモ実行委員会)
平成の治安維持法とも言われる特定秘密保護法。安倍政権が国民の声に耳を傾けることなく強行採決した12月26日の夜、国会議事堂前で声をからして「秘密保護法反対」を叫んでいた少年少女たちがいた。彼らは口々に不安を訴えていた。
「自分たちの将来が暗黒になるかもしれない」。危機感を抱いた少年少女たちが立ち上がったのである。
「メディアは本当のことを伝えていない。(特定秘密保護法により)さらに秘密ができる。戦前のようになる恐れがある。安倍首相は“ 嵐は過ぎ去った ”と言ったが、私たちは怒りに燃えている」。こう話すのは都内の高校2年生だ。彼女は実行委員会のメンバーでもある。
静岡県から駆け付けた高校生(2年生)もいる。「未成年の声を届けようと思った。秘密保護法は自分たちの人生を揺るがすような不安(な法律)。廃案に持って行けるよう闘ってゆく」。彼女は何のリキミもなく話す。「あの頃は連日報道されていたが、今では何事もなかったよう」とも語った。
「安倍政権は戦争しない憲法を書き換えて、戦争するための法律を作ろうとしている。未来ある私たちが黙っていられるはずがない」。都内の大学2年生(女性)はこう言うなり口を真一文字に結んだ。
参加した若者たちに共通するのは、そんじょそこらの大人よりも社会やメディアをシビアに見ているということだ。
アンダー・トゥエンティー(U20)の止むに止まれぬ行動をデモの経験が豊かな大人たちが支えた。カリスマ・アジテーターの火炎瓶テツさんやダミアン村上さんらの姿もあった。
「10代が声をあげなくちゃいけないのは、申し訳ないことでもある」。三鷹市から2人の子供(4才、6才)の手を引いて参加した女性(30代)は話す。
「18、19才でこの国のことが分かっていても言う権利のない、投票権のない彼らをバックアップしたい」。2人の子供(1才、7才)を持つ女性(40代・都内)は訴えかけるように語った。
デモ隊の中には中学生や制服姿の高校生もいた。いたいけな少年少女たちが立ち上がらなければならない、この国は不幸だ。だが、彼らのようなしっかりした子達が居てくれるのであれば、まだ大丈夫かもしれない。
10代だっていやなんだ 秘密法反対 渋10代だっていやなんだ 秘密法反対 渋谷650人デモ
東京新聞 2014年1月27日
十代だって、言いたいことがある-。特定秘密保護法に反対する十代の若者らが企画した「秘密はいやだ! U-20デモ」が二十六日、東京・渋谷駅と原宿駅の周辺であり、買い物客や若者に「秘密保護法で被ばく情報が秘密にされる」などと訴えた。
都内の大学生や高校生を中心とする有志が企画し、十代、二十代だけでなく、年配者や家族連れなど計六百五十人(主催者発表)が参加。友人と参加した高校三年の小林太朗さん(18)は震災後、国会周辺の抗議活動などに足を運んできたが、今回は「同じ年代の人と同じ気持ちになれた」とうれしそう。一人で参加した杉並区の女子大学生(18)は「権力者に都合よく解釈されるような法は良くない」と話した。
企画に感心する声も。町田市の勝田洋子さん(79)は「われ関せずという若者が多い中、本当にえらい」。千葉県松戸市の浅田洋治さん(72)は「オーバー70(七十歳以上)デモをやりたい」と刺激を受けていた。デモを呼び掛けた大学一年の長島可純(かずみ)さん(19)は「多くの人に、少しでも興味を示してもらえたと思う」と話した。