ノルウェーの左派社会党議員が連名で29日、米情報当局による監視活動を暴露したエドワード・スノーデン元CIA職員をノーベル平和賞候補に推薦すると発表しました。
推薦の理由は、現代の監視活動の性質や技術力を明らかにしたことにより、平和に貢献したからということです。
ノーベル平和賞候補の今年度の推薦受け付けは2月1日で締め切られ、10月に受賞者が発表されます。
― 以下はインタネット百科-ウィキペディスからの抜粋です。
エドワード・ジョセフ・スノーデン(1983年~ )
アメリカ合衆国の情報工学者。中央情報局(CIA)及び国家安全保障局(NSA)の局員として、アメリカ政府による情報収集活動に関わった。
2013年5月、スノーデンはハワイのオフィスで「病気の治療のために3週間の休暇が必要だ」と上司に伝えたうえで香港へ渡航し、6月に香港で複数の新聞社の取材やインタビューを受け、アメリカ国家安全保障局(NSA)による個人情報収集の手口を告発した。
香港滞在中に香港紙の取材に応じ、以下のような主張を行った。
・アメリカを離れて香港に移動したのは隠れるためではなく、アメリカの犯罪を暴くためである
・アメリカ政府は市民の同意を尊重せず密かに情報収集作戦を行っていたが、この曝露によって今後は社会への説明責任と監督が求められることになるだろう。
・オバマ大統領は人権上問題のある政策を推進している。
その直後にアメリカ司法省が情報漏洩罪など数十の容疑で捜査に乗り出したため、スノーデンはアイスランドへの政治亡命を求めたが、アイスランド政府は亡命を認めるかどうかについては言及を避けたので、ロシアへ渡航して現在そこに滞在中。
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スノーデン元職員、ノーベル平和賞候補に
CNN2014年1月30日
(CNN) ノルウェーの左派社会党議員が連名で29日、米情報当局による監視活動を暴露したエドワード・スノーデン米中央情報局(CIA)元職員をノーベル平和賞候補に推薦すると発表した。
推薦理由として、スノーデン元職員が「現代の監視活動の性質や技術力を明らかにした」ことにより、平和に貢献したと評価している。
ただ、「複数の国の安全保障上の利益が短期的に損なわれた可能性があることは否定できず、我々は必ずしも、すべての公開を容認あるいは支持するわけではない」とも指摘。それでも「スノーデン氏の告発を受けた公の論議や政策の変更は、世界秩序の安定と平和に貢献したと確信する」とした。
今年のノーベル平和賞候補の推薦受け付けは2月1日で締め切られ、10月に受賞者が発表される。ノルウェーのノーベル賞委員会の規定によると、同国の国会議員には候補を推薦する資格がある。
スノーデン元職員は昨年6月に1年間の亡命が認められてロシアに滞在中。米国では情報当局の監視活動に関する情報を流出させた罪で、スパイ罪などに問われている。