2017年12月4日月曜日

サンフランシスコ慰安婦像問題の裏側にあるもの

 米サンフランシスコ市が従軍慰安婦像の設置を承認したことに対して、大阪市の吉村市長が60年間続いてきた姉妹都市関係の解消を宣言しましたが、なんと安倍首相もこの問題で同市のリー市長に対し政府として抗議したということです。
 安倍首相は小泉政権時代に内閣官房副長官になると、いち早く「かつて政府が調査したところでは、従軍慰安婦を軍部が直接強制連行をしたことを示す文書は見つからなかった」ことを口実に、あたかも従軍慰安婦問題自体がなかったかのような言い方を繰り返しています。しかし敗戦時に国を挙げて日本の不利になる文書を焼却し尽くしたのですから、文書が残存しないのは当然のことです。

 また右翼のジャーナリズムも、かつて朝日新聞が吉田清治氏の虚偽証言を掲載したことが、1996年に国連人権委員会が日本の従軍慰安婦制度を「性奴隷」と認定した理由になったと盛んに主張しますが、クワラマスミ報告書のなかで吉田証言に触れているのは序文のなかの数行に過ぎず、秦郁彦氏による吉田証言への反論も併記されています。従ってこの件についても、吉田証言と国連の「性奴隷」の認定にはなんの関係もないというのが真相です。

 従軍慰安婦問題の核心は女性の人権問題です。
 軍が慰安所を作り、そこで従軍慰安婦たちを人権蹂躙的に拘束・管理したことが問題なのであって、その観点を失って、現地業者などを使って慰安婦を集めたから問題がないというような主張はあまりにも的外れです。それでは国際的に通用する筈がなく、安倍首相がいまだにそうした主張をしているようでは、ますます世界から見はなされることになります。

 そもそもサンフランシスコ市議会が従軍慰安婦像の設置を全会一致で承認したのは、前々年の2015年に同市議会で開かれた公聴会に乗り込んだ日本の歴史修正主義者たちが、主催者側を呆れさせる演説をぶったことにありました。
 LITERAが、サンフランシスコ市問題に関し、その発端を含めて慰安婦問題の本質について詳細に論じました。
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サンフランシスコ慰安婦像問題拡大の原因は日本の歴史修正主義!
公聴会で慰安婦を攻撃し「恥を知れ」と説教されていた
LITERA 2017年12月3日
 米サンフランシスコ市が旧日本軍の戦争犯罪被害を象徴する従軍慰安婦像の設置を承認したことに対して、日本の歴史修正主義勢力が猛反発。大阪市の吉村洋文市長が姉妹都市関係の解消を宣言する騒ぎとなっている。
 サンフランシスコの慰安婦像は2015年に市議会が設置支持の議決を全会一致で採択したが、サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長はこれに署名しなかった。ところが、今年9月に市民団体が私有地に慰安婦像を設置、寄贈を申し入れると、市議会が再び全会一致でその像および碑文の寄贈受け入れを決議。さらに、市長も議会決議を承認した。
 イギリス人彫刻家が製作したこの像は、いわゆる韓国の少女像とは異なり、女性3名が手を握りあう形象で、それぞれ朝鮮、中国、フィリピンの女性とされる。碑文には、〈この記念碑は、慰安婦と呼ばれた女性たちの記憶、そして世界中の性暴力・性人身売買の根絶運動に捧げられる〉などと記されたものだ。

 ところが、大阪市の吉村市長は「高度な信頼関係は崩壊した。像を設置した状態で姉妹都市を続けるより、解消する方が大阪市にとってプラス」などと述べるなどファナティック(=狂信的)な言動に出ており、年内にも関係解消の手続きを完了させるとした。
 大阪市だけではない。このサンフランシスコの慰安婦像寄贈問題をめぐっては、安倍首相がリー市長に対し、議会決議に対する拒否権を発動するよう申し入れ、市長が承認すると、政府として抗議した。また、自民党の「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」も、中曽根弘文・同委員長が「米国をはじめ次から次と慰安婦設置の動きがあるが、未然に防ぐことも大事だ。広報活動を強化し事実でないことは正していく」などと語気を強めている。

 慰安婦像を理由にして姉妹都市解消とか、民間による像の設置を「未然に防ぐ」などと政権与党が明言するとか、極右政治家たちの国際感覚の著しい欠如には改めて唖然とするほかないが、産経新聞はじめ右派メディアもこれに同調。
 たとえば産経新聞は、社説の「主張」11月26日付で〈反日宣伝に加担するに等しい行為は容認できない〉〈慰安婦像の碑文にある記述は、「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」など事実に反するもの〉〈日本を貶める像を受け入れる相手と、どう友好関係を築けるのか〉〈(韓中比)3カ国と日本を対立させる構図が透けてみえる〉などとまくしたてた。
 ようするに、碑文に被害女性の人数が「数十万人」と刻まれていることなどに対し、正確な数字が確定していないことをあげつらって慰安婦問題すべてにフタをしてしまおうという、いつもの卑劣な歴史修正主義のやり口である。ましてや、慰安婦像設置の承認を理由に姉妹都市解消などというトンデモ行為に出れば、国際的に“日本は戦争犯罪を肯定する反人権国家”とみなされて当然。連中のいう「反日」が“公共の利益に反する行為”を意味するとしたら、いったいどちらが「反日」かは自明ではないか。

サンフランシスコ市公聴会での右派団体の発言に猛反発が
 そもそも右派は、今回のサンフランシスコ慰安婦像問題について“背景には中国と韓国の市民団体の仕掛けがある”などと言いふらしているが、それだけで立場の違う市議会が全会一致になるわけがない。
 実は真相は逆で、ここまで事態を拡大させたのは、むしろ日本のファナティックな歴史修正主義運動のほうだったのではないか。
 鍵を握っているのは、2015年、前述したサンフランシスコ市議会が慰安婦像設置支持の議決を行う前に開いた公聴会だ。2015年9月、慰安婦像設置問題に関する市監理小委員会が開いたこの公聴会には、反対側として、「歴史の真実を求める世界連合会」(GAHT:代表・目良浩一氏)をはじめ、歴史修正主義団体関係者が参加していた。同会ホームページによれば、GAHTの日本法人は右派評論家の加瀬英明氏を会長とし、元「新しい歴史教科書をつくる会」会長の藤岡信勝氏や、極右団体「なでしこアクション」の山本優美子氏らが発起人。GAHTは米グレンデール市の慰安婦撤去を求める訴訟などの運動を展開(なお一審敗訴のうえ二審でスラップ訴訟に認定されて罰金を受け、連邦最高裁の上告棄却で敗訴確定)するなどしている。

 公聴会ではまず、元慰安婦の李容洙氏によるスピーチが行われた。李容洙氏は、先日のトランプ米大統領の訪韓の際、晩餐会に招待され、挨拶の抱擁を交わした韓国人女性だ。日本の右派メディアが「反日晩餐会」(産経)、「反日政治ショー」(zakzak)などと下衆なバッシングをしかけたのも記憶に新しい。
 これに対して、GAHT代表の目良氏らは、像の設置に反対の立場から発言した。しかも、「この国で世間一般に喧伝されている慰安婦の物語の数々はまったく間違っています」「たとえば(慰安婦被害の数が)『20万人』、真実ではない。『強制連行』、真実ではなかった。『性奴隷』というのも真実ではありません」などと歴史修正主義を全開したうえで、李氏が公聴会で言ってもないことをもちだして“彼女の証言は間違っている。信用できない”と罵倒、委員長のエリック・マー氏から「目良さん、李さんはそんなことを言っていません。あなたは彼女を嘘つき呼ばわりしているのですか?」と注意される一幕もあった。

 つまり、この右派団体の元慰安婦女性へのファナティックな攻撃が逆に監理小委員会の反発を買い、「全会一致での決議」という状況を招いた可能性があるのだ。
 今回、大阪市とサンフランシスコ市の姉妹都市解消問題を機に、2015年のこの公聴会の模様を書き起し翻訳した通訳・翻訳者の勝見貴弘氏は、ツイッターでこう指摘している。
〈2年前に行われたこの3時間半ものやりとりは確実に、現在の大阪市とサンフランシスコ市との姉妹都市関係の解消に影響している。このやりとりの中で不毛な発言があったからこそ、決議は微妙な情勢で通らない筈が一点して全会一致で採択される事態となった。対立が尖鋭化したことは想像に難くない。〉

 実際、ネットにアップされたこの公聴会の映像をみてみると、歴史修正主義団体のファナティックな言動がサンフランシスコ市議らの心象を著しく悪化させたことを物語るシーンが出てくる。それは、市監理小委員会委員のデヴィッド・カンポス氏の発言だ。ここからは前述の勝見氏が非常に精緻な翻訳をしているので、それを引用させてもらうが、公聴会のすべての発言者の話が終わったあと、カンポス氏は委員席からこう語っている。
「ただ、この議場に来られた方々の中で、過去に起きたことを否定するために声を上げられた、聴衆の一部の方々に対しては申し上げたいことがあります。これは最大限の愛と敬意を込めて申し上げることですが、恥を知りなさい。恥を。過去に起きたことを否定する自分たちを恥じ、そしてここにおられるグランマ・リーさんを、勇敢にも、地球の裏側からこの地を訪れ、自らの真実を語った彼女を、個人的に攻撃したことを恥じてください」

SF市議が「歴史否定は逆にモニュメントの必要性を証明する」と警告
 つまり、アメリカで、右派陣営ががなりたてる「20万人説は虚説だ」「強制連行は嘘だった」「元慰安婦の証言は信頼できない」というような歴史修正主義の言辞が人道にもとるものとして、強く批判されたのである。断っておくが、カンポス委員の話し方は感情的に罵るようなものでは決してなく、むしろ逆で、冷静かつ親身な説得のニュアンスだった(それがかえって、国際的な観点から、歴史修正主義がいかに“恥知らず”であるかを浮き彫りにしていたとも言えるが)。
 そして、カンポス氏は目良氏らに対して、そのヘイト的言動が逆効果になることをこう警告していた。
「今回の決議に反対された友人の皆さんにおかれては、本日この議場で行われた幾つかの発言と自分の考えを区別する――自らを切り離して考えてみる――ことが大切だということを申し上げておきます。皆さんは、歴史を否定することに賛同せずとも、このメモリアルの建立や今回の決議に反対することができる筈です。過去に何が起きたかを否定するのは、日系アメリカ人コミュニティにとって害でしかなく、日本の人びとにとっても害でしかなく、そして、言ってみれば、われわれすべてにとって、そして人間としても、害をなすものでしかありません。
 そしてグランマ・リーさん。ここであのような発言がなされたことについては、お詫びするほかありません。ただ、この国は民主国家で、言論の自由が認められており、その言論の自由の一部にはヘイトに満ちたことを発言する自由も、根拠のないことを発言する自由も、認められているのです。しかし彼らの嘘や無知の問題は、彼らが過去何が起きたかを否定すればするほど、そして彼らがあなたのような人を攻撃すればするほど、このモニュメントが必要であることを証明してしまうことにあります。なぜなら、これだけの年月を経ても否定し続ける人びとがいるのならば、尚のこと、その証となるものの存在が重要になるからです」(前述・勝見氏による翻訳)

 そして事態はまさに、カンポス氏の警告通りに進み、全会一致の決議となったのである。
 今回のサンフランシスコ市のリー市長の決議承認も同様だ。2015年の議決の際、リー市長は決議に拒否権を行使することはなかったが、姉妹都市である大阪市に配慮してか、署名もせずに差し戻しをしていた。ところが、今回、吉村市長と安倍首相がリー市長に対し、わざわざ議会決議に対する拒否権を行使するよう申し入れた。
 そして、市長が慰安婦像の設置を認めると、吉村市長はいきり立って「姉妹都市を解消する」と宣言、安倍首相も政府も、慰安婦という歴史的事実の否定を前面に打ち出したのである。これでは、国際社会の反発を買うのはあたり前だろう。

朝日の誤報を利用して「慰安婦はウソ」というデマを拡散した
 こうした構図は、今回のサンフランシスコ市に限った話ではない。世界中で起きている慰安婦問題の再燃、旧日本軍の戦争犯罪糾弾の動きは、日本の右派勢力、そして安倍政権の歴史修正主義と明らかに相関関係にある。
 周知の通り、安倍政権と右派は、2014年の朝日慰安婦報道問題で一気に勢いづき、手を組む形で問題の本質を捻じ曲げ、「慰安婦」自体がまるでいなかったかのように世論を誘導していった。連中は、朝日新聞がいわゆる吉田清治氏の虚偽証言を掲載したことだけを集中的に攻撃し、「朝日の誤報が国際社会の誤解を生んだ」「国連のクマラスワミ報告の撤回を要求せよ」と大合唱した。

 クマラスワミ報告というのは1996年に国連人権委員会が日本の従軍慰安婦制度を「性奴隷」と認定した報告書だが、この根拠になっているのが吉田証言だとして、朝日はその責任を取れと迫り、最終的に“吉田証言はウソ→性奴隷もウソ→慰安婦は全部ウソ”という図式を捏造しようとしている。しかし、実際にクワラマスミ報告をきちんと読んでみると、吉田証言に触れているのは50ページ近い報告書のうち、序文のなかの数行だけで、報告の根幹ではない。しかも、保守系の歴史学者である秦郁彦氏による吉田証言への反論も併記されていおり、実は吉田証言と国連の「性奴隷」の認定にはなんの関係もなかったのである。

「強制連行」についてもそうだ。言うまでもないが、慰安婦の強制連行説は吉田証言のみに立脚しているものではない。日本政府および歴史修正主義者たちは「日本軍が直接、女性を銃剣で脅して人をさらうこと」などと狭義の設定をして「直接示す証拠はない」と強弁するが、軍が斡旋業者を使うなどして女性を騙したうえで連れ出した証拠や証言などは、多くの公式記録として残っている。
 たとえば、1996年に警察大学校で発見された複数の公文書は、日中戦争開始直後、日本国内の行政を担う内務省の警保局が慰安婦の募集や渡航に関する報告をしていたことを示している。その公文書のうちのひとつ、上海総領事館警察署長が長崎水上警察署長に送った依頼文「皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件」(37年)では、「前線各地における皇軍の進展に伴い」、「施設の一端として前線各地に軍慰安所」を「設置することとなれり」と記されている。また陸軍省副官から北支那方面軍および中支那派遣軍参謀長にあてた依命通牒「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」(38年)を見ると、慰安婦の募集にあたっては地方の憲兵や警察当局と連絡をとるようにと中国駐屯の日本軍が命じられていたことがわかる。

政府ぐるみの歴史修正主義が国際社会の反発を招いている
 また今年に入ってからも、新たに国立公文書館が慰安婦の強制連行に関連している公文書19件を内閣官房に提出したが、これは専門の歴史研究者らが発掘した東京裁判やBC級戦犯裁判の記録の一部だ。たとえば、バタビア裁判106号事件の記録(判決文)には「婦女及び娘達は、自己の意思に反してスマランの遊女屋に入れられたものであり」などの記載がある。また、バタビア裁判25号事件の記録には、「戦中の前後約四ケ年間に二百人位の婦女を慰安婦として奥山部隊の命により、バリ島に連れ込んだ」などの証言が記されている。さらに、ポンチャナック裁判13号事件の記録には、「特警察が強制売淫をなさしむる目的を以て彼女らの意思に基ずして少女夫人を拉致せるを黙認せり」「其の命により二十名の少女・婦人等は自己の意思に基かずして(略)慰安所に入所せしめたる上強制的に淫売婦たらしめたり」という記述がある。これが強制性を示す証拠でなくてなんなのか。

 ようするに、サンフランシスコ氏の慰安婦像に対する日本政府らの過剰反応も、朝日慰安婦報道問題に乗じて大合唱が始まった「性奴隷はウソだった」「強制連行はなかった」などという一連の歴史歪曲の手法とまるきり一緒、そういうことだろう。つまり、大阪市の吉村市長が「姉妹都市解消」宣言という誰の目にも行き過ぎな態度を示し、安倍政権も同時にわざと大きなリアクションをとる。そうすることで、慰安婦問題の全てを「ウソ」と思い込ませるよう世論を形成する。朝日の一件を考えると、そういう卑劣な作戦としか思えないのだ。

 何度でも言うが、慰安所は日本軍の関与のもとで存在し、そこでは慰安婦たちが性的暴力にさらされていた。事実、自民党「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」の中曽根弘文委員長の父・中曽根康弘元首相も、海軍将校時代の回想録で自ら「原住民の女を襲う」部下のために「苦心して、慰安所をつくってやった」と記しており、それを裏付ける戦時資料が防衛省のシンクタンク・防衛研究所で見つかったことは、本サイトでも既報の通りだ。
 ところが、安倍政権や日本の右派はこの歴史的な事実を封じ込めようとさまざまな圧力、印象操作を加え始めた。
 カンポス委員は先の公聴会のスピーチに続けて「私はこの事実否定の裏に日本政府が居ないことを願っています。日本政府の取組みは評価しているので、このようなことに加担してはいないと願います。もし加担しているならば、二重の罪を犯したことを意味するからです。加害の上に侮辱を重ねたことになるからです」(前述・勝見氏訳)と語っていたが、まさに、政府ぐるみで「侮辱行為」を行ってきたと言ってもいいだろう。
 だが、こんな卑劣な世論操作で国内は騙せても、国際社会には通用しない。それこそ、日本の歴史修正主義への反発として、“ウルトラライト(=極右)”“リビジョニズム(=歴史修正主義)”との批判の声がさらに強まり、新たな糾弾運動が世界中に広がっていく。
 そういう意味では、日本の信用を地に落としているのは、慰安婦という歴史でなく、その歴史を政府ぐるみで否定しようとする動きではないのか。
 日本国民が本当に誇りを取り戻したいなら、必要なのは、慰安婦像の撤去を求めることなどではない。わたしたちひとりひとりが歴史の事実を正面から受け止め、異常な歴史否認のやり口に徹底した批判の声をあげていくこと。それこそが、日本の「名誉と信頼」回復につながるはずだ。(編集部)

04- ハゲタカの手先に成り下がっている安倍政治(植草一秀氏)

 安倍政権は、トランプ大統領の離脱宣言によって消失した筈のTPP条約について、今も必死に11カ国間での成立を目指しているだけでなく、日欧EPA交渉でも欧州がISD条項に反対しているのに、ISD条項を盛り込むことを主張したために頓挫したということです。

 ISD条項は、企業が相手国を告訴した際の仲裁制度を定めたもので、世銀、訴訟原告、同被告が各1名ずつ選出した裁定員の多数決によって裁定(一審制)を下すものです。裁定は「企業の利益が阻害されているか否か」について行われるので、相手国の制度が正当か否かは全く考慮されません。現実に米国が絡んだ場合には、世銀=米国側になるため、北米FTAの例では米国が全戦全勝の実績を挙げていて、米国の多国籍企業(ハゲタカ)にとってこれほどありがたいシステムはありません。
 ISD条項によって国が提訴されれば、規制や法制度が覆され国の司法主権が侵害されることになるので、同条項は憲法違反であると指摘されています。

 そんな米国以外には「百害あって一利もない」ISD条項に固執するのは実に不可解なことです。
「TPP交渉差止・違憲訴訟の会※」の呼びかけ人の一人である植草一秀氏が、「ハゲタカの手先に成り下がっている安倍政治」とする記事をブログに載せました。
※ TPP訴訟が示す忖度裁判所の絶望的堕落(植草一秀11月 9日)

 安倍首相はトランプ大統領に盲目的に付き従っている世界で唯一人の首脳で、軍需産業の営業マンかと見まごうばかりに米兵器の売り捌きに熱心なトランプ氏が言うままに、その兵器の買い付けに精を出しています。
 まことに絵に画いたような売国ぶりですが、その対米従属性は、単にトランプ氏絡みで発揮されているだけではなくて、ハゲタカの利益優先策は、実に安倍政権自身の方針(国策)になっているということです。
 直接的な外圧がないのにアメリカに尽くす…そんな政権はこれまでありませんでした。

 安倍首相がどのように日本を破滅させようとしているかが分かります。
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ハゲタカの手先に成り下がっている安倍政治
植草一秀の「知られざる真実」2017年12月 3日
TPPの論議で明らかになったことは、TPPに代表される多国籍企業の利益優先=ハゲタカファーストの政策が、日本に対する外からの圧力=外圧による政策ではなく、安倍政権自身が推進している、日本の国策であるという事実だ。

2012年12月の総選挙に際して、安倍自民党は
「ウソつかない TPP断固反対 ブレない 日本を耕す! 自民党」
と大書きしたポスターを貼り巡らせて選挙を戦った。
そして、TPPに盛り込まれる可能性があるISD条項について、
「国の主権を損なうようなISD条項に合意しない」
ことを公約として明示した。
有権者は、安倍自民党がTPPに反対であると理解して投票行動を決めたと思われる。
しかし、安倍首相は総選挙から3ヵ月も経過しない2013年3月15日に、TPP交渉に参加する方針を表明した。「詐欺」そのものの政治である。

このTPPから米国が離脱した。
安倍政権は米国抜きのTPPはあり得ないとしてきた。
TPPの最終合意文書を修正する考えはないことも明言した。
TPP最終合意文書を見直ししないために、米国の態度が明らかになる前に日本が批准、承認することを急いだのである。
ところが、米国がTPPから離脱して最終合意文書を見直さない限り、TPPが発足する可能性はなくなった。
すると、安倍政権はTPP最終合意文書の見直しを表明した。
言葉に対する責任というものが存在しない。

安倍自民党はISD条項が、国の主権を損なうものだから合意しないとしてきたはずだが、いまでは、TPP交渉参加国のなかで、ISD条項を盛り込むことをもっとも熱心に主張しているのが日本である。
日欧EPA交渉では、欧州がISD条項は主権を損なうものであるとして、これに反対しているのに、日本がISD条項を盛り込むことを主張し、交渉が暗礁に乗り上げている。
安倍政権は選挙の際の公約を一方的に破棄して、国の主権を損なうISD条項を盛り込むことを強引に主張しているのである。
ここから明らかになることは、安倍政権が主権者国民の利益ではなく、多国籍企業、世界市場支配を目論む巨大資本の利益を最優先して政策運営を行っていることだ。

そして、TPPが発効していないにもかかわらず、主権者国民の利益を損ない、ただひたすらハゲタカ巨大資本の利益を極大化するために、国内のさまざまな制度を激しいスピードで改変し始めている。
種子法を廃止し、水道法を改定している。
食品の添加物規制、残留農薬規制を、ハゲタカ巨大資本の言いなりになって、激しい勢いで改変しているのである。
安倍政権は「国民ファースト」ではなく「ハゲタカファースト」の姿勢で政策を運営している。
TPPも日欧EPAも、そして、種子法廃止や水道法改定、食品添加物規制緩和、残留農薬規制緩和、遺伝子組み換え規制緩和などの施策も、外からの圧力によって、安倍政権が望まないのに推進されてしまっているのではなく、安倍政権が外圧もないなかで、国内政策として推進しているものなのである。
外圧が敵なのではない。敵は内側に存在する。
安倍政権そのものが、主権者国民にとって敵対的な政策を推進する本尊なのである。

主要農作物種子法廃止で、米、麦、大豆の公共品種の保全が行われなくなる。
これまでは、主要農作物の種子は公的関与の下で安価に供給されてきた。
国民の主食の確保のために、主要農作物の種子が公的関与の下に置かれてきたのである。
しかし、この施策は種子を独占し、これを利益の源泉にしようとするハゲタカ資本にとっては目障りな存在である。
そこで種子法を廃止し、ハゲタカ資本が日本国民の主食の種子を独占管理下に置くための行動が推進されているのである。
ハゲタカ資本による種子の独占支配を、安倍政権が全面支援する構図。
「国民ファースト」ではなく「ハガタカファースト」の安倍政権の基本姿勢が如実に表れている。

1989年に米国のエコノミストであるジョン・ウィリアムソンが用いた「ワシントン・コンセンサス」という言葉がある。
ワシントンを本拠とするIMF、世銀、米国政府が主導する、経済危機に見舞われた国に適用する政策パッケージに関する合意のことである。
その中心に置かれるのは、規制撤廃、小さな政府、民営化、市場原理主義である。
これらの施策が推進されるなかで、グローバルに活動を展開する多国籍企業が実質的な収奪を進める。
つまり、ワシントン・コンセンサスそのものが、ハゲタカ巨大資本の利益拡大の戦術そのものになっているのである。

ハゲタカ巨大資本は、世界経済を支配下に収めて、利益を極大化させることを狙っている。
そのための戦術が、規制撤廃、小さな政府、民営化であり、すべての経済行動を市場原理によって統制しようとする。
安倍政権が推進している政策は、まさにこれである。
この政策の是非を、私たちが問わなければならないのだ。
(以下は有料ブログのため非公開)

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2017年12月3日日曜日

安倍内閣の政治資金が今年もヒドい!

 30日に、2016年分の政治資金収支報告書が公表されましたが、LITERAによると今年も安倍首相をはじめとする閣僚たちは、2001年に閣議決定された大臣規範(「国民の疑惑を招きかねないような大規模な政治資金パーティーを自粛する」)を完全に無視して、政治資金パーティーで最高9800万円ものボロ儲けするなど、まさにやりたい放題、傍若無人に振る舞っています。

 それは勿論資金パーティーにとどまるものではありません。
 麻生副総理は、「愛人」と言われているママがいる六本木のクラブに、今年も746万円を支出しました。
 稲田元防衛相は、高級レストランなどで わかる範囲だけで年間600万円も飲食し、バレンタインのチョコを25万円も買いました。
 個人として使う分には勿論自由なのですが、「政治資金で処理するのは適切と言えるのか」という問題です。
 LITERAは、安倍首相にしろ、麻生副総理にしろ、稲田元防衛相にしろ、どれだけ国民から非難を浴びようが、そんなもの「どこ吹く風」でまったく意に介していない、「批判されようが、最後はどうにでもなる」と高を括っているのだ と述べています。

 マスメディアが「監視する」機能を放棄している現状では、政権はいくらでも腐敗・堕落をしていきます。
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安倍内閣の政治資金が今年もヒドい! 安倍はパーティで6000万ボロ儲け、
麻生は愛人の店に750万、稲田はバレンタインチョコに24万
LITERA 2017年12月1日
 どうやら安倍首相をはじめとする安倍政権の大臣たちは、まったく反省する気がないらしい。昨日、2016年分の政治資金収支報告書が公表されたが、そこから浮き彫りになったのは、規則破りのパーティ開催や、派手に飲み食いする恥知らずな実態だ。
 まず、最初に挙げなければならないのは、安倍首相の政治資金パーティにおける“ボロ儲け”ぶりである。
 安倍首相の資金管理団体「晋和会」の報告書によると、安倍首相は2016年に「安倍晋三後援会朝食会」と題した政治資金パーティを東京の高級ホテル・ANAインターコンチネンタルホテル東京で計3回開催。4月20日に2309万円、8月2日に2260万円、12月13日に2260万円を集め、たった3回でじつに6829万円も集金している。
 安倍首相はこの朝食会で2015年には6740万円、2014年は6196万円、2013年には8580万9895円も計上。そのたびに「よりにもよって総理大臣が大臣規範を破るとは」と批判の声が上がっていた。

 大臣規範とは2001年に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」のことで、国務大臣や副大臣、大臣政務官といった職務に就く者は「国民の疑惑を招きかねないような大規模な政治資金パーティーを自粛する」と規定。安倍首相は1回の朝食会で約2300万円も集めており、この大臣規範を毎年、平気で破っている。ようするに、襟を正す気などまったくないのだ。
 しかも、これは安倍首相に限った話ではない。当時、外務相だった岸田文雄政調会長は昨年1年間だけで政治資金パーティで約1億円の9895万6976円を、菅義偉官房長官は7874万円を計上。厚労相だった塩崎恭久は7784万4868円、経済再生担当相だった石原伸晃氏も7102万円を荒稼ぎしている。首相が無視しているのだから、閣僚が平然と大臣規範を破るのも当然なのだろう。

 だが、襟を正す気がまったくないといえば、副総理である麻生太郎はもっとヒドい。麻生副総理の資金監理団体「素淮会」の収支報告書によると、なんとたった1回のパーティで6300万円も暴利を貪っているが、麻生副大臣は2016年もまたあの「問題の店」に政治資金で大金を注ぎ込んでいたのだ。

今年もまた!麻生財相は“愛人のクラブ”に745万6150円もの巨額支出
 問題の店とは、「麻生氏の愛人」として週刊誌で報じられた女性がママをつとめる「Bovary」という六本木のクラブ。麻生副総理は、同店を経営する「(有)オフィス雀部」に対し2016年だけで計7回支出、12月28日には179万円も支払っており、年間の支出合計金額はなんと745万6150円だ。
 この「(有)オフィス雀部」には、2013年にも798万円、2014年は755万5000円、2015年に915万円と巨額の金を支出してきた。そのため2015年には「FRIDAY」(講談社)が同クラブに通い詰める麻生氏の写真付きで大々的に報じたのだが、麻生副総理に反省の色はナシ。そして今年も堂々と支出を報告しているのである。国民を完全に舐めているとしか言いようがない。

 いや、国民を舐めているのは、稲田朋美元防衛相も同じだ。稲田は防衛相に就任した昨年8月3日以降も御多分に洩れず政治資金パーティを開催し、1年の合計金額は6301万1140円にものぼったが、唖然とさせられたのは、金の使い方だ。
 昨年、本サイトでは、稲田氏の資金管理団体「ともみ組」の収支報告書をもとに、「会合費」として高級レストランの名が並んでいることを指摘。しかし、2016年の収支報告書を見ると、やはり「赤坂四川飯店」で34万円、加賀料理の料亭・赤坂「浅田」で約18万円を遣うなど、わかる範囲だけで年間600万円も飲食に費やされていた。
 しかも、だ。本サイトでは昨年、稲田氏が「超高級串カツ屋で一晩14万円」も支出したことや、同店が稲田夫妻の行きつけの店であることを指摘。さらに、バレンタインデー目前の2015年2月11・12日には「贈答品」の名目で、高級ショコラティエで8万1810円も爆買いしていたことを報道。この“串カツ&バレンタインチョコ爆買い”問題はその後、「週刊ポスト」(小学館)も報じ、大きな顰蹙を買った。

稲田朋美のバレンタインデー用チョコ資金が、前年比3倍の24万5373円!
 さすがの稲田氏も、まさか同じ轍を踏むことはないだろう……そう思いながら2016年の収支報告書を覗いたのだが、そのまさか。なんと稲田氏は、問題となった高級串カツ店「串かつ凡」で計4回、合計27万1900円も支出。また、2016年も15年と同様、2月10日に「ジャンポール・エバン」で9万9411円、翌11日には「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」で14万5962万円、合わせて24万5373円分もお買い上げ。「政治資金でバレンタインのチョコを買うなんて」とあれだけ批判を浴びたのに、なんとバレンタイン用と思われるチョコ資金を2015年より3倍も増やしてきたのである。
 ちなみに稲田氏は、2015年と同じく、献灯料として靖國神社に1万2000円を支出している。こちらも「政治資金で処理するのは適切と言えるのか」と批判を受けたが、本人にとってはそんなもの「どこ吹く風」だったようだ。

 ようするに、安倍首相にしろ、麻生副総理にしろ、稲田元防衛相にしろ、どれだけ国民から非難を浴びようが、まったく意に介していないのである。「批判されようが、最後はどうにでもなる」と高を括っているということだ。
 そして、これは政治資金だけの問題ではない。実際、稲田氏は日報問題が表沙汰になっても大臣の座に居座り続け、九州北部豪雨の際は自衛隊が捜索救助活動をおこなっていた最中に「勉強会に出席する」という理由で防衛省から外出するという無責任ぶりを見せつけた。また、麻生副総理にしても「武装難民は射殺」という暴言を吐いても、発言を撤回しないどころか発言自体を肯定する閣議決定までおこなう始末。

 さらに、安倍首相は、森友学園問題では値引きの根拠が確認できないとした会計検査院の報告に対し、再調査を求める声をシャットアウト。「次の予算編成に活かしていく」などと言って一向に自身の責任を認めない。
 こんな政治姿勢だから、金の問題でも国民の怒りなど気にもとめず、やりたい放題。結局、メディアがきちんと継続的に批判しないことで増長させているのだ。国民はこの舐め腐った安倍政権の金の問題と、メディアの生ぬるい報道に、もっとはっきり怒るべきだろう。(編集部)

詩織さん 準強姦事件 中村格元刑事部長が法務委出席を拒否

 伊藤詩織さんのレイプ被害は、なぜかこれまで国会で取り上げられませんでしたが、11月21日に超党派の国会議員による「『準強姦事件逮捕状執行停止問題』を検証する会」が結成されたのを機に、ようやく委員会等で取り上げられるようになりました。
 30日に参院予算委で福島瑞穂議員が安倍首相に糺したのに引き続き、1日には衆院法務委員会で柚木道義議員が取り上げました。

 柚木議員の質問は約50分予定した本格的なものでした。しかし被疑者の山口敬之氏が空港で逮捕される寸前に逮捕中止を指示した警視庁の中村格刑事部長(当時)は、出席要請を無視して出席しませんでした。国会公安委員長も同様でした。
 逮捕状が発布された事案を刑事部長の指示で逮捕状の執行を中止したケースはこれまでありません。
 中村氏は安倍首相とも菅官房長官とも懇意にしているので、官邸からの圧力があったのではないかと疑われている所以です。
 中村氏は、伊藤詩織さんがジャーナリストとして何回かインタビューを申し入れても、なぜか逃げ回っています。路上で詩織さんが質問しようとした時、全力疾走で逃げ去る彼の姿が動画で公開されています。

 それほど必死に逃げ回っていること自体官邸からの圧力であったことを明白にしています。
 いずれにしても肝心の張本人が出てこないことには真相は明らかにされません。
「くろねこの短語」氏は「やましくなかったら出てきやがれ!」と述べています。
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「詩織さん」準強姦事件で逮捕状執行停止を命じた元刑事部長が
 法務委員会出席を拒否。やましくなかったら出てきやがれ!
くろねこの短語 2017年12月 2日
 森友・加計学園疑獄とならんでペテン総理のアキレス腱のひとつである「詩織さんの準強姦罪事件問題」なんだが、30日にはみずほたんが参議院の予算委員会で取り上げたところ、議場が一時騒然となったってね。「『総理』という本を書いたジャーナリストを総理はご存知でしょうか。面識はあるでしょうか。ご存じでしょうか」と迫ったんだから、さもありなんてことだ。
 なんてったって逮捕寸前までいった元TBSの山口ノリマキとペテン総理は昵懇の間柄だし、逮捕状執行停止を命じた中村格刑事部長(当時)は顔も頭も貧相な官房長官・菅君の秘書官だったんからね。だからこそ、検察審査会でも不起訴相当の御託宣がくだったわけで、ま、この案件はタブーなんでしょう。


 ところがどっこい。そうはいかのなんとかで、昨日の法務委員会では希望の党の柚木君がこの問題を取り上げたからさあ大変。出席を要請していた中村元刑事部長の姿が見えないことを追求された委員長は、シドロモドロでもうグタグダ。逮捕状執行停止命令にやましいところがなければ、国会で説明すればいいだけの話なのに、それができないってのはいかにやましいかって自ら証明しているようなもんなんだね。
 柚木君は不起訴相当とした検察審査会のあり方にも言及して、「起訴するだけの事由」とは何かを説明しろと迫るんだが、これまた検審の事務局が欠席で、お話になりません。

(動画 柚木道義議員質問 前半34分) https://youtu.be/mvHFjHGdozY 

(動画 柚木道義議員質問 後半17分) https://youtu.be/G058wkhifyU 

 昨日の法務委員会でわかったことは、この国の司法がいかにブラックボックス化してるかってことだ。ペテン総理のレイプ疑惑のお友だちを守るためなら、ひとりの乙女をこの社会から抹殺することも厭わないという邪悪な野郎どもの悪だくみを糾弾することができないとしたら、もはやこの国はアノミー(=無規範状態)そのものってことだ。
(後 略)

2017年12月2日土曜日

03- 新潟県9条の会 会報No.67のPDF版を掲示します

新潟県9条の会 会報No.67のPDF版を掲示します

一面のタイトルは
 安倍9条壊憲にストップをかけ、改憲発議を阻止するために
3000万署名運動を成功させるために
 草の根「9条の会」の力を発揮しよう
です。

中見出しは
 自公の3分の2の議席は「虚構の多数」
   再び「新潟ショック」、市民の共同は新たな前進を

 「共同」で作られた信頼・結びつきを活かし
   3000万人署名達成に向け、地域ぐるみの運動を

 改憲勢力は9条壊憲に「命がけ」
   この動きを跳ね返す共同を広げ国民運動に
です。
 暴騰の「新潟ショック」は、先の衆院選で新潟県が4勝2敗と健闘したことが全国に与えた影響を意味しています。

二面は「各地9条の会からの報告」で、今回は、
 柏崎刈羽9条の会
 魚沼9条の会
 おぢや9条の会
 憲法9条を守る阿賀野の会
 亀田地区憲法9条の会
 新潟大学9条の会
 秋葉区9条の会
 加茂・9条の会
 十日町9条の会
と盛りだくさんです。
 多くのところで3000万人署名への取り組みが始まっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 PDF版をご覧になる場合は、下のタイトルをクリックするとまず画面の下側に選択肢:「ファイルを開く」・「保存」が表示されるので、「ファイルを開く」を選択すると表示されます。
 Google Chrome の場合は左下に タイトル(「○○.pdf」)が表示されるので、それをクリックすると開きます。
  文字が小さい場合にはPDF画面右上の最大化マーク(□)をクリックするか、上段の中央付近にある倍率(%表示)を調整するか、右欄の○マーク付きの+(大きすぎた場合はーマーク)をクリックして下さい。

 最初に一面が表示されるのでそのまま画面を下方にスクロールすると二面が表示されます。

    県会報 No.67 (1面・2面)

籠池夫妻の長期勾留 市民が大阪地検に抗議

 森友学園の籠池前理事長夫妻が「補助金不正受給」を理由に勾留されて4ヵ月が経ちます。
 日本は何故国際的に非難されている人質司法を改めないのでしょうか。犯罪者とは決まっていない被疑者を延々と留置所に勾留して、検察の意図する供述をさせようとするのはこれ以上はない人権侵害です。
 黙秘権は憲法で保障(38条)されています。それを行使しているからといって無期限に勾留するなどは官憲(検察と司法)による憲法違反です。被疑者が黙秘するから立件が出来ないのであれば、そもそも立件すべきではありません。

 警察官僚出身の小野次郎・前参院議員は籠池前理事長夫妻の勾留について、
「詐欺や補助金不正受給の事件で、起訴後の被告人を長期間拘禁するのは極めて異常。これでは未決勾留自体が一種の刑罰執行になってしまう」
と述べています。

“口封じ”と“みせしめ”の長期勾留に抗議する市民グループが30日に、大阪地検通用門側の公道でプラカードを持ちスタンディングを行ったところ、警備員が排除しました。市民たちは敢えて抵抗しなかったということですが、これは勿論「表現の自由」の侵害です。
 スタンディングに参加した市民たちは
「籠池夫妻の愛国教育には大反対だが、お上に楯突いたら こうなる という みせしめ 。昔の思想犯と同じ」、そして「放っといたらいずれ私たちにも来る」
と語りました。
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「籠池長期勾留」大阪地検に抗議 公道の市民グループ排除される
田中龍作ジャーナル 2017年11月30日
 森友学園の籠池前理事長夫妻が「補助金不正受給」を理由に勾留されて4ヵ月が経つ。
 “口封じ”と“みせしめ”の長期勾留に抗議する市民グループがきょう、大阪地検通用門側の公道でプラカードを持ちスタンディングした。
 ところが、庁舎警備のガードマンから立ち退かされる“事件”が起きた。「天下の往来で」だ。
 市民側が突っ張らずに引き下がったため、警察が出動するような事態にはならなかった。だが「表現の自由」が当局の警備員に損ねられたことは厳然とした事実として残る。

 25日には渋谷ハチ公前で人権団体が「女性への性暴力に反対する」デモを企画したところ、警察が許可しなかった。

 上記二つの排除事件は両方とも安倍首相がらみだ。森友問題、詩織さん事件を連日、野党が国会で追及している。抗議の市民を可視化しないよう当局が「忖度」しているのだろうか。
 警察官僚出身の小野次郎・前参院議員は、ツイッターで強く警鐘を鳴らす―
「詐欺や補助金不正受給の事件で、起訴後の被告人を長期間拘禁するのは極めて異常。これでは未決勾留自体が一種の刑罰執行になってしまう」
「無罪が推定される筈の被告人の人権はどこへ行った? 政権も「戻ってきた」夫妻による安倍夫妻批判の再開を心底怖れている」。

 大阪地検前抗議に西宮市から参加した男性(60代後半・年金生活者)は次のように憤る―
「籠池夫妻の愛国教育には大反対だが、お上に楯突いたら こうなる という みせしめ 。昔の思想犯と同じ」。
 尼崎から足を運んだ女性(契約社員・50代)は「私は籠池さんの思想とは真逆だが、『安倍さんに逆らったらこうなる』ということには反対したい」。
 呼びかけ人の男性(大阪市内在住・70代)はごく近い将来を危惧する。「放っといたらいずれ私たちにも来る」。
~終わり~