森友学園の籠池前理事長夫妻が「補助金不正受給」を理由に勾留されて4ヵ月が経ちます。
日本は何故国際的に非難されている人質司法を改めないのでしょうか。犯罪者とは決まっていない被疑者を延々と留置所に勾留して、検察の意図する供述をさせようとするのはこれ以上はない人権侵害です。
黙秘権は憲法で保障(38条)されています。それを行使しているからといって無期限に勾留するなどは官憲(検察と司法)による憲法違反です。被疑者が黙秘するから立件が出来ないのであれば、そもそも立件すべきではありません。
警察官僚出身の小野次郎・前参院議員は籠池前理事長夫妻の勾留について、
「詐欺や補助金不正受給の事件で、起訴後の被告人を長期間拘禁するのは極めて異常。これでは未決勾留自体が一種の刑罰執行になってしまう」
と述べています。
“口封じ”と“みせしめ”の長期勾留に抗議する市民グループが30日に、大阪地検通用門側の公道でプラカードを持ちスタンディングを行ったところ、警備員が排除しました。市民たちは敢えて抵抗しなかったということですが、これは勿論「表現の自由」の侵害です。
スタンディングに参加した市民たちは
「籠池夫妻の愛国教育には大反対だが、お上に楯突いたら こうなる という みせしめ 。昔の思想犯と同じ」、そして「放っといたらいずれ私たちにも来る」
と語りました。
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「籠池長期勾留」大阪地検に抗議 公道の市民グループ排除される
田中龍作ジャーナル 2017年11月30日
森友学園の籠池前理事長夫妻が「補助金不正受給」を理由に勾留されて4ヵ月が経つ。
“口封じ”と“みせしめ”の長期勾留に抗議する市民グループがきょう、大阪地検通用門側の公道でプラカードを持ちスタンディングした。
ところが、庁舎警備のガードマンから立ち退かされる“事件”が起きた。「天下の往来で」だ。
市民側が突っ張らずに引き下がったため、警察が出動するような事態にはならなかった。だが「表現の自由」が当局の警備員に損ねられたことは厳然とした事実として残る。
25日には渋谷ハチ公前で人権団体が「女性への性暴力に反対する」デモを企画したところ、警察が許可しなかった。
上記二つの排除事件は両方とも安倍首相がらみだ。森友問題、詩織さん事件を連日、野党が国会で追及している。抗議の市民を可視化しないよう当局が「忖度」しているのだろうか。
警察官僚出身の小野次郎・前参院議員は、ツイッターで強く警鐘を鳴らす―
「詐欺や補助金不正受給の事件で、起訴後の被告人を長期間拘禁するのは極めて異常。これでは未決勾留自体が一種の刑罰執行になってしまう」
「無罪が推定される筈の被告人の人権はどこへ行った? 政権も「戻ってきた」夫妻による安倍夫妻批判の再開を心底怖れている」。
大阪地検前抗議に西宮市から参加した男性(60代後半・年金生活者)は次のように憤る―
「籠池夫妻の愛国教育には大反対だが、お上に楯突いたら こうなる という みせしめ 。昔の思想犯と同じ」。
尼崎から足を運んだ女性(契約社員・50代)は「私は籠池さんの思想とは真逆だが、『安倍さんに逆らったらこうなる』ということには反対したい」。
呼びかけ人の男性(大阪市内在住・70代)はごく近い将来を危惧する。「放っといたらいずれ私たちにも来る」。
~終わり~