伊藤詩織さんのレイプ被害は、なぜかこれまで国会で取り上げられませんでしたが、11月21日に超党派の国会議員による「『準強姦事件逮捕状執行停止問題』を検証する会」が結成されたのを機に、ようやく委員会等で取り上げられるようになりました。
30日に参院予算委で福島瑞穂議員が安倍首相に糺したのに引き続き、1日には衆院法務委員会で柚木道義議員が取り上げました。
柚木議員の質問は約50分予定した本格的なものでした。しかし被疑者の山口敬之氏が空港で逮捕される寸前に逮捕中止を指示した警視庁の中村格刑事部長(当時)は、出席要請を無視して出席しませんでした。国会公安委員長も同様でした。
逮捕状が発布された事案を刑事部長の指示で逮捕状の執行を中止したケースはこれまでありません。
中村氏は安倍首相とも菅官房長官とも懇意にしているので、官邸からの圧力があったのではないかと疑われている所以です。
中村氏は、伊藤詩織さんがジャーナリストとして何回かインタビューを申し入れても、なぜか逃げ回っています。路上で詩織さんが質問しようとした時、全力疾走で逃げ去る彼の姿が動画で公開されています。
それほど必死に逃げ回っていること自体官邸からの圧力であったことを明白にしています。
いずれにしても肝心の張本人が出てこないことには真相は明らかにされません。
「くろねこの短語」氏は「やましくなかったら出てきやがれ!」と述べています。
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「詩織さん」準強姦事件で逮捕状執行停止を命じた元刑事部長が
法務委員会出席を拒否。やましくなかったら出てきやがれ!
くろねこの短語 2017年12月 2日
森友・加計学園疑獄とならんでペテン総理のアキレス腱のひとつである「詩織さんの準強姦罪事件問題」なんだが、30日にはみずほたんが参議院の予算委員会で取り上げたところ、議場が一時騒然となったってね。「『総理』という本を書いたジャーナリストを総理はご存知でしょうか。面識はあるでしょうか。ご存じでしょうか」と迫ったんだから、さもありなんてことだ。
なんてったって逮捕寸前までいった元TBSの山口ノリマキとペテン総理は昵懇の間柄だし、逮捕状執行停止を命じた中村格刑事部長(当時)は顔も頭も貧相な官房長官・菅君の秘書官だったんからね。だからこそ、検察審査会でも不起訴相当の御託宣がくだったわけで、ま、この案件はタブーなんでしょう。
ところがどっこい。そうはいかのなんとかで、昨日の法務委員会では希望の党の柚木君がこの問題を取り上げたからさあ大変。出席を要請していた中村元刑事部長の姿が見えないことを追求された委員長は、シドロモドロでもうグタグダ。逮捕状執行停止命令にやましいところがなければ、国会で説明すればいいだけの話なのに、それができないってのはいかにやましいかって自ら証明しているようなもんなんだね。
柚木君は不起訴相当とした検察審査会のあり方にも言及して、「起訴するだけの事由」とは何かを説明しろと迫るんだが、これまた検審の事務局が欠席で、お話になりません。
昨日の法務委員会でわかったことは、この国の司法がいかにブラックボックス化してるかってことだ。ペテン総理のレイプ疑惑のお友だちを守るためなら、ひとりの乙女をこの社会から抹殺することも厭わないという邪悪な野郎どもの悪だくみを糾弾することができないとしたら、もはやこの国はアノミー(=無規範状態)そのものってことだ。
(後 略)