2019年1月5日土曜日

田母神・元幕僚長がレーダー照射は大騒ぎする問題ではないと

 昨年12月20日に起きた韓国海軍駆逐艦から海上自衛隊哨戒機への「火器管制レーダーの照射」の疑いについては、4日現在も、大いに「熱い問題」であるとしてTVや各紙が取り上げています。
 
 12月26日付LITERAは、この問題に対する元航空幕僚長の田母神俊雄氏らの発言を紹介し、「韓国の艦艇によるレーダー照射が事実だとしても、それは日本政府やネトウヨたちが血眼になって騒ぎ立てているような事態なのか」、「本当に危機的なのは、いま世論が、こうした好戦的な流れに傾きつつあることだろう」と述べています。
 
 田母神氏はツイッター(21~23日)で、要旨〈海自対潜哨戒機に韓国艦艇が火器管制レーダーを照射したことを危険だとして韓国に抗議したというが。全く危険ではない。火器管制レーダーは近年フェーズドアレイ方式で常時ほぼ全周に電波を出し続けている。だから周辺にいる航空機などには電波照射が行われてしまう〉、〈ミサイルが発射されるには艦艇内の複数部署で同時に安全装置を外す必要がある。だから火器管制レーダーの電波照射が即危険だということにはならない〉、〈今回ぐらいのことは世界中の軍が日常的にやっていることであり、電波照射をしてもミサイルが直ちに飛んでいかないような安全装置もかけられている〉と述べています。
 
 また元海上自衛官で軍事評論家の文谷数重氏も、要旨〈日本政府は極めて強硬な反応を見せているが、こうした対応それ自体が「外交的に見て誤り」としか言いようがない。火器管制用のレーダーというのも、おそらくは精密レーダー、距離や角度を測定するもので、ミサイル誘導用の電波を照射したわけでもなさそう。状況から敵意も認められないし、脅威度も極めて低い〉と述べています。
 
 いずれにしても一国の首相が大騒ぎするような問題ではなく、メディアを動員して重大事であるかのように煽るのは、ネトウヨを喜ばせるただけの愚かなことです。
 
 火器管制レーダー照射問題をめぐり日韓の主張がぶつかる中、防衛省は28日、当時の映像の公開に踏み切りました。これは同省が防衛当局間の関係を一層冷え込ませると慎重だったものを、韓国にいら立ちを募らせる安倍首相がトップダウンで押し切ったものでした。
 安倍首相は近隣の中国、北朝鮮、韓国に対しては、いつもこのような高圧的な態度を取り続け、子供の喧嘩のように熱くなるのを常として来ましたが、まことに愚かなことです。
 
 4日付のRecord China(https://news.infoseek.co.jp/topics/recordchina_RC_676422)によれば、韓国紙は一斉に「映像公開」を主導したと報じられた安倍首相に非難の矛先を向けています。
 朝鮮日報は「これまでならば、両国の国防関連当局間で水面下の話し合いをして直接、事実関係を確認し、『誤解』を解くことができる事案だ。このように大ごとになっていること自体が今回の問題の本質なのかもしれない」、東亜日報は「レーダー問題は6年目に入って支持率が落ちている安倍首相が国内世論用として煽っているという観測も出ている。日本は速やかに事実関係に基づいて静かに問題を解決すべきだ」、韓国日報は「レーダー問題を煽る安倍、韓日関係復元意志はあるのか」との社説で「日本が一方的に動画を公開したのは深刻な外交欠礼で、外交問題を収拾すべき責任のある首相が、国内政治に利用しようと煽ったのは慨嘆するしかない」、ハンギョレは「いったい安倍首相は韓日関係をどこまで悪化させるつもりなのか問わざるを得ない」、とそれぞれ述べています。
 
 「外交の安倍」というのであればなぜ大局的な見地に立てないのでしょうか。
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韓国軍レーダー照射に田母神俊雄・が「危険じゃない」
「大騒ぎしなくてよい」と発言し ネトウヨがヒステリー
LITERA 2018年12月26日
 日本海上で警戒・監視の任務にあたっていた海上自衛隊の哨戒機が、韓国海軍の駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けたとされる問題。日韓両政府の見解が正面から食い違うなか、ネット上ではネトウヨたちが「じゃあ戦争すっか」「反撃するしかないだろ」などと噴き上がっている。典型が高須クリニックの高須克弥院長だ。
    (中 略)
 だいたい、高須院長やネトウヨたちは、さも韓国軍のレーダー照射=自衛隊への攻撃かのようにわめき散らしているが、韓国側は「北朝鮮の漁船探索のためにレーダーを使用したもので、哨戒機追跡の目的で使った事実はない」「低空飛行する哨戒機に対して、レーダーの横に付いている光学カメラを作動させた」などとして、火器管制レーダーの照射を否定。実際、このとき韓国軍の艦艇は遭難した北朝鮮の漁船を救助しており、乗組員3人と遺体1体を北朝鮮側に引き渡している。少なくとも、韓国軍に自衛隊機への“攻撃意図”があった可能性はゼロと言っていいだろう。
 
 もっとも、レーダーの照射の有無や態様については、日韓の両当局の見解が真っ向から対立している以上、オープンな真相究明を待たねばならない。しかし、韓国の艦艇によるレーダー照射が事実だとしても、これ、日本政府やネトウヨたちが血眼になって騒ぎ立てているような事態なのか。というのも、実は、あの元航空自衛隊最高幹部からも「大騒ぎしなくてよい」との指摘が出ているからだ。
 他ならぬ、元航空幕僚長の田母神俊雄氏のことである。周知の通り、田母神氏といえば、日頃から超タカ派の言説をぶちまけ、ネトウヨからも「閣下」「神」扱いされているお方。そんな田母神氏が、このレーダー照射事案のニュースを受けて、Twitterでこんな連投をしたのである。
 
 〈韓国艦艇が海自対潜哨戒機に火器管制レーダーを照射したことで日本政府が危険だということで韓国に抗議したという。全く危険ではない。火器管制レーダーは近年フェーズドアレイ方式で常時ほぼ全周に電波を出し続けている。だから周辺にいる航空機などには電波照射が行われてしまう。〉(21日)
 〈韓国艦艇は海自の対潜哨戒機だけを狙って電波照射したのではないと思う。周辺にほかの航空機がいればそれらも電波照射を受けている。しかしミサイルが発射されるには艦艇内の複数部署で同時に安全装置を外す必要がある。だから火器管制レーダーの電波照射が即危険だということにはならない。〉(同日)
 さらにツイートは
 〈平時は突然ミサイルが飛んでくることはないから大騒ぎしなくてよい〉(同日)、
 〈今回ぐらいのことは世界中の軍が日常的にやっていることであり、電波照射をしてもミサイルが直ちに飛んでいかないような安全装置もかけられている〉(23日)
などと続く。
 
 ようするに、田母神氏によれば、火器管制レーダーの電波照射は常時行われているもので、かつ、常に周辺に電波を出し続けているので、今回の照射事案は偶然にも韓国軍艦艇の周辺にいた自衛隊の哨戒機にあたってしまっただけではないのか、というのだ。
 
冷静に「騒ぐ必要はない」という田母神にネトウヨが炎上攻撃
 念のため繰り返しておくが、一応、この人、腐っても航空自衛隊の元トップである。そのヤバすぎる政治信条や歴史認識にはいささかたりとも同意する部分はないが、軍事機器に関する知識はある程度正確なはずだ(でなければますますヤバい)。ところが、ネトウヨたちはこの“神”のツイートに猛反発、みるみるうちに炎上させてしまったのだ。
    (中 略)
 この絡み方の“キモさ”にネトウヨの真髄を見た気がするが、いずれにせよ、本当に危機的なのは、いま世論が、こうした好戦的な流れに傾きつつあることだろう。
 いうまでもなく、論調を牽引しているのは日本政府だ。たとえば、防衛省が火器管制レーダーの照射を受けたと公表した21日、岩屋毅防衛相は「攻撃直前の行為。不測の事態を招きかねず極めて危険」と言明。前防衛相の小野寺五典・自民党安全保障調査会長も、25日の党の部会で「政府はもっと厳しく韓国に対応すべきだ。強い抗議を韓国にしていただきたい」などと鼻息を荒くしている。
 
過剰な安倍政権、日本政府の対応がさらに事態を困難にしている
 しかし、「そこまで騒ぎ立てることではない」と指摘する自衛隊OBは、前述の田母神氏だけではない。本サイトの取材に対して、元海上自衛官で軍事評論家の文谷数重氏はこう語る。
「日本政府は今回のレーダー照射に関して極めて強硬な反応を見せていますが、こうした対応それ自体が、外交的に見て誤りとしか言いようがありません。そもそも、火器管制用のレーダーというのも、おそらくは精密レーダー、距離や角度を測定するもので、ミサイル誘導用の電波を照射したわけでもなさそうです。いずれにせよ、今回の事案で一切の損害が生じていないように、照射されたとしても何も起きません。状況から敵意も認められませんし、脅威度も極めて低いでしょう」
 
 さらに、文谷氏はプラグマティックな立場から、日本政府が世論を煽ることのデメリットについて続ける。
「にもかかわらず、韓国側に烈火のごとく抗議して何を得られるというのでしょうか。日本政府も韓国政府も一切の利益を得ることはなく、それどころか両国の関係が悪化するだけです。ただでさえ、元徴用工や元慰安婦の問題で、日韓政府は請求権に関する外交的妥協点をあらためて模索せねばならぬ時期。そのなかで、日本政府が『韓国けしからん』という国民世論を煽ることは、政治だけでなく経済にも重大な悪影響を及ぼす以外にありません。本来であれば、両国当局が水面下で交渉し、見解の相違などについて解決すべきでした」
 
 文谷氏の指摘するように、今回の事案に対する日本政府の反応は、明らかに過剰としか言いようがない。安倍政権にとって、そこにメリットがあるとすれば、国民の意識を韓国に向かわせて、国内の相次ぐ不祥事などに関する批判をうやむやにし、政権浮揚のきっかけとすることぐらいだろう。
 だが、こうした偶発的なトラブルの発生を、色気を出した政治権力が利用することで、それこそ冒頭で触れた高須院長のように、「即座に撃沈すべき」などと戦争を煽る論調がはびこる。そして、いつのまにかこうしたファナティックな世論に押され、日韓関係は引き返せないところまで行く可能性もあるだろう。
 
 両国政府も含めて、いまのうちに、わたしたちが抑制的かつ冷静になり、好戦的な論調をなだめていかねば、本当に危険な対立状態に突入しかねない。無論、そうなってからでは遅すぎるのだ。 (編集部)

05- 象徴天皇制について国民が議論し考えるとき

 3日付の信濃毎日新聞は「象徴天皇制 国民が議論し考えるとき」、同じく毎日新聞は、「次の扉へ ポスト平成の年に 象徴の意義を確かめ合う」とする社説を掲げました。
 
 先に平成天皇が「退位」を語られたときに、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」と憲法第1条に定められてはいるものの、そのあり方は抽象的であり、そのあるべき姿を国民の誰よりも深くお考えになられたのは、ほかならぬ天皇ご自身であったことに我々は気付かされ、「象徴天皇制について国民は議論を深めるべき」ことに気付かされました。
 そのころ、天皇に「人権」はないのか、皇位継承を拒否する自由も認められるべきではないのか、などという意見も出されました。そうした事柄も含めてよく考えるべきであったのですが、いかんせん現在の安倍政権下ではとても実りある結果をもたらさないであろうこともあり、立ち消えになっていました。
 
 その状況は残念ながら現在も変わりませんが、そうした課題が国民に課せられているという認識は持ち続ける必要があると思います。
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社説 象徴天皇制 国民が議論し考えるとき
信濃毎日新聞 2019年1月3日
 日本国憲法第1条。
「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」。天皇制が日本に存在する根拠はこの一文にある。
 憲法が施行された1947年当時、「象徴」という言葉そのものは一般的でなかったとされる。広辞苑によると「ある別のものを指示する目印・記号」だ。
 意味が必ずしも明確でない「象徴」。その言葉に誰よりも向き合ってこられたのが天皇陛下だ。
 退位の思いをにじませた2016年8月8日のビデオメッセージでは「天皇の望ましいあり方を、日々模索しつつ過ごしてきました」と述べている。
 象徴天皇制で初の皇太子となり、新憲法下で初めて即位した陛下。これまでの歩みは常に象徴天皇制とともにあった。
 今年5月、バトンは皇太子さまに渡される。新たな時代を迎える象徴天皇制はどこへ向かうのか。
<国民との語らい>
 陛下が重要視してきたものの一つに、国民との語らいがある。
 先のビデオメッセージで、陛下は「日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅」を天皇の象徴的行為として「大切なものと感じてきた」と述べている。
 その上で、高齢で「限りなく縮小していくことには無理があろう」と話し、これらができなくなることを退位の理由に挙げた。
 陛下は東日本大震災をはじめ、被災地の訪問を欠かさなかった。避難所では被災者と膝をつき合わせ、同じ目線で語り合った。数多くの離島も訪れている。
 中でも沖縄への訪問は際立っている。第2次大戦で事実上の「本土決戦」に巻き込まれて、日米双方で20万人以上の犠牲者を出した。皇太子時代を含め、昨年3月までに訪問回数は11回に上った。
 訪問の特徴を表しているのがハンセン病療養所だ。1968年から半世紀をかけ、全国14カ所にある施設のほぼ全てに足を運び、入所者と交流してきた。
 60年代末には、元患者と接触しても感染しないことは医学的に判明していた。それでも偏見は根強く、多くの人が接触を拒んだ。その中で陛下は元患者らと自然に握手し、皇后さまは手を重ねた。
 名古屋大大学院の河西秀哉准教授は「切り捨てられそうになった人々を日本につなぎ留める効果をもたらした」と話す。
 各地の慰問や戦死者の慰霊などは、憲法に規定された国事行為ではなく「公的行為」だ。訪問先などは陛下の意向がある程度反映されているという。
 陛下は戦時中、静岡県や栃木県に疎開し、11歳で終戦を迎えた。焼け野原になった東京も目にしている。皇太子時代、象徴天皇のあるべき姿や平和への取り組み方を教育を担った小泉信三らと熟慮してきたとされる。
 公的行為は、陛下と、活動を支えてこられた皇后さま2人によって立ち、国民に支持されてきた。
<政治利用の可能性>
 ただし、公的行為には制御する仕組みが乏しい。そこに天皇を利用する政治の思惑が入り込みかねない。天皇に対する国民の支持が高まるほど危険性は大きくなる。
 13年4月28日の「主権回復の日」式典。日本が独立した日であると同時に、本土復帰まで米軍施政下に置かれた沖縄には「屈辱の日」でもある。陛下は意向に反して出席を官邸に迫られ、安倍晋三首相や国会議員らに「天皇陛下、万歳」の唱和で見送られた。
 沖縄県は米軍普天間飛行場の辺野古移転を巡り、政府との対立が続いている。負担を押しつける構造は変わらないのに、陛下の訪問は住民不満を和らげるという側面を併せ持つ。
 退位に関する一連の儀式では、宗教的な色彩が強い大嘗祭(だいじょうさい)に対して、政府は前例を踏襲して国費を支出することを決めている。
 憲法の政教分離規定に違反する懸念がある問題だ。それなのに政府の準備委員会は憲法議論の深入りを避け3回で決着した。
 国会は退位の法整備を「静かな環境で」という掛け声の下、オープンな議論を避けた。
 衆参両院の正副議長が各党から意見を聴取し、調整するという方法を取っている。事前に与野党が合意したため、国民が聴ける委員会審議は衆参とも1日だった。
<論戦をタブー視>
 象徴天皇制が生まれて70年余。共同通信社が昨年4月に実施した世論調査だと、象徴天皇制の維持を望む人が89%を占めた。
 象徴天皇制の定着とともに、天皇制のあり方に対する議論がタブー視されていないか。
 時代とともに象徴のあり方は変わっていく。公的行為のあり方だけでなく、女性・女系天皇や女性宮家創設など将来に向けて考えなければならない問題は多い。
 天皇は「日本国民の総意に基づく」存在である。わたしたちが象徴天皇に向き合い、議論を交わさなければ、象徴天皇制の将来像は描けない。  
 
 
社説  次の扉へ ポスト平成の年に 象徴の意義を確かめ合う
毎日新聞 2019年1月3日
 今年は4月いっぱいで平成が幕を閉じ、新天皇が誕生する年である。
 
 国民とともにある象徴天皇像。それは今の天皇陛下が、長い皇室の歴史を踏まえつつ、自ら築き上げてこられたものだ。5月に皇太子さまに引き継がれる節目は、主権者の国民が改めて天皇制のあり方を考える契機になる。 
 そもそも憲法が定める国民統合の象徴とは抽象的な概念で、明確な定義はない。陛下を支えてこられた皇后さまが即位20年の記者会見で「象徴の意味は今も言葉には表しがたい」と述べたことは今なお重い。 
 
 象徴像を模索した陛下の歩みは時代状況にも影響を受けた。右肩上がりの経済成長を遂げた昭和が終わると、二つの大震災を含め、災害が相次ぐ。被災地を訪れ、膝をついて被災者に寄り添う姿に国民は感銘を受けた。混迷の時代、皇室への関心は一層高まった。 
 
戦後民主主義との調和 
 テレビを通じた発信も象徴としての役割を推し進めた。東日本大震災でのビデオメッセージをはじめ、国民に直接語りかける形が定着し、天皇が身近な存在になった。 
 戦後しばらくは、民主主義と天皇制との併存について疑問視する声が相当程度あった。だが、陛下は国民主権の憲法を重んじて行動し、天皇と国民の関係に、戦前の暗い記憶が影響を与えることのないよう努めた。平成は民主主義と天皇制が調和した時代といえる。 
 
 NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに行っている国民の意識調査によると、「好感」や「尊敬」など陛下への好意的な回答が2013年には約7割に上り、過去40年間で最高となった。 
 「能動的な天皇」は、時代の流れの中で、陛下がたどり着いた象徴の形である。陛下は昨年12月の誕生日にあたり、記者会見で「象徴としての私の立場を受け入れ、私を支え続けてくれた多くの国民」に対し、あえて「衷心(ちゅうしん)より」という言葉を使い、感謝のお気持ちを表した。 
 現代の天皇制が国民の支持なくしては成り立たないことを誰よりも強く意識してきたからだろう。 
 能動的な天皇は、加齢で体力が衰えれば役割が果たせなくなる。陛下が退位を望んだのは、ご自身の考える象徴像と深く結びついている。 
 皇位を継ぐ皇太子さまは、昨年2月の誕生日に合わせた記者会見で、両陛下が築いた「国民とともに歩む」姿勢を踏襲する考えを明らかにされた。そのうえで「社会の変化に応じた形」で行動していくことも皇室の役割という認識を示した。 
 
 では、これからの時代に応じた象徴像とは何か。 
 秋篠宮さまが昨年、宗教色の強い皇室行事の大嘗祭(だいじょうさい)について「国費で賄うことが適当かどうか」と問題提起されたように、皇室のあり方が変わる可能性は常にある。
 
継承の議論急ぐべきだ 
 皇室の大衆化が進み、週刊誌で皇室関係のスキャンダルがたびたび伝えられる時代でもある。伝統を守りつつ、現代の国民感覚とどう折り合いをつけていくのか。 
 対応の仕方によっては、天皇制が不安定になることも考えられる。生前での退位をこれからも認めるのかどうかも大きな課題である。 
 先細りする皇位継承者をめぐる議論もこれ以上、先延ばしできない。陛下の退位後、皇位を継げる若い皇族は秋篠宮家の悠仁(ひさひと)さましかいない。安定した皇位継承のためには、「女性天皇」や「女系天皇」の可能性を排除せず、できるだけ早い時期から議論を始めるべきだ。 
 
 国際社会に目を向ければ、アメリカをはじめ、富める者と貧しい者や、国民と移民の間で分断が進み、国としてのまとまりにほころびが生まれている。 
 国民のシンボルとしての天皇は、社会の連携を保つ役割を担っているように見える。それは天皇を頂点とした戦前の疑似家族国家とは明らかに異なる。 
 平成最後となった、新年に伴うきのうの一般参賀には平成最多の15万人超が詰めかけた。象徴天皇としての務めに全身全霊を傾けた陛下への感謝の大きさを示した。 
 
 振り返れば、象徴とはどうあるべきかを、私たちは陛下に委ねすぎていたのではないか。 
 新しい時代の象徴天皇像は、まさに国民の「総意」に基づき、新天皇との共同作業で作り上げていくものであろう。 .

2019年1月4日金曜日

04- 「mimiの日々是好日」さんにお礼を申し上げます

 「mimiの日々是好日」という、女性ブロガーによる極めて内容豊富なブログがあります。
 最近、「湯沢平和の輪」の過去の記事の検索をgoogleで行うようにしたところ、ときどき「mimiの日々是好日」がヒットするようになりました。googleの検索機構を使うようにしたのは、ブログ内の検索では1字違っていてもヒットしませんが、google等の検索機構であれば融通を利かしてカバーしてくれるからです。
 
 当初は「mimiの日々是好日」がヒットする理由が分からずに覗いてみなかったのですが、11月中旬 ふとその「mimiの日々是好日」を覗いてみましたところ、なんと「湯沢平和の輪」のコーナーがあり、2015年以降の約1200編ほどが紹介されていました(1ページ5編×240ページ)。
 
 同ブログのスタイルは、左の欄に多数のコーナーの名称が表示され、各名称をクリックすると記事が開くという仕組みになっています。
 田中龍作、兵頭正俊、天木直人、植草一秀氏などの著名なブロガーの名前が並んでいるなかに、基本的に他者のブログや報道記事を紹介するだけの当ブログを加えて頂いたのは、大変光栄なことに思いました。
 
 ご自分の貴重な紙面を使って大量の記事を掲載して頂きましたことに、厚くお礼を申し上げます。
 
 11月にこのことを知ったときすぐにお礼を申し上げようと思ったのですが、それが出来ないうちに病気で入院し、本日まで延びてしまいました。
 
 ブログ「mimiの日々是好日」のますますのご発展をお祈りいたします。
 
追記
 「mimiの日々是好日」のURLは、https://blogs.yahoo.co.jp/sayuri2525maria 、
 また「湯沢平和の輪」のコーナーのURLは、
です。転載して頂いた記事は11月17日の分までとなっています。 

2019年1月3日木曜日

通信平和の輪 第155号のPDF版を掲示します

 12月号(12月9日付)のタイトルは
緊迫の度高まる 「改憲」めぐるせめぎ合い
 自民党、全国の全ての小選挙区に「改憲推進本部」設置を要請
 
 中見出しは
 ・見過ごせない ‟草の根”の動き
 ・正に正念場、来年の通常国会
です。
 
 今回は「編集手帳」的なコラム「鳩笛」も載っています。
 
 二面には、
「3000万署名の取り組みのご報告」
 <取り組んだ感想あれこれ>
が載っています。
 これは「湯沢平和の輪」で決めた目標2000筆を達成するために、署名の数が伸び悩んだ時期に世話人会が新たに考案した独自の取り組み方法について記したものです。
 これによって署名数は大いに増え、目標達成まであと95筆(12月6日現在)となりました。
 取り組みの中で使用したチラシ「9条を活かし平和な日本」も載っています。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「私の戦争体験」をお寄せ下さい。ご寄稿をいただける方や、その方をご紹介いただける方は、世話人の笛木譲までご連絡願います。(Tel 025-785-5062)
 
「通信平和の輪」PDF版をご覧になる場合は、下のタイトルをクリックするとまず画面の下側に選択肢:「ファイルを開く」・「保存」が表示されるので、「ファイルを開く」を選択すると表示されます。 
 Google Chrome の場合は左下にタイトル(「○○.pdf」)が表示されるので、それをクリックすると開きます。
 
 文字が小さい場合にはPDF画面右上の最大化マーク(□)をクリックするか、上段の中央付近にある倍率(%表示)を調整するか、または大きくする場合は( + )マーク、小さくする場合は( ー )マークをクリックして下さい。
 
 まず一面が表示されるので、そのまま画面を下にスクロールすると二面が表示されます。
 こちらは、PDF画面を90度回転させて読む必要があるので、次のように操作してください。
 PDF画面にカーソルを当てて右クリックすると、小さな枠がプルダウンされます。
 次に、そこの「時計まわりに回転」または「右回転」をクリックすれば、紙面が90度右回転します。

通信 平和の輪  第155号  (1・2面)

通信 平和の輪  第152号  (1・2面)
通信 平和の輪  第151号  (1・2面)
通信 平和の輪  第150号  (1・2面)
通信 平和の輪 第137-2号(2面)
通信 平和の輪. 第136号   (1面)
通信 平和の輪 第136-2号(2面)
通信 平和の輪. 第135号   (1面)
通信 平和の輪 第135-2号(2面)
通信 平和の輪. 第134号   (1面)
通信 平和の輪 第134-2号(2面)
通信 平和の輪. 第133号   (1面)
通信 平和の輪 第133-2号(2面)

通信 平和の輪. 第132号   (1面)
通信 平和の輪 第132-2号(2面)
通信 平和の輪. 第131号   (1面)
通信 平和の輪 第131-2号(2面)

通信平和の輪第130号以前のPDF版をご覧になりたい方は
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    2017年1月11日 通信平和の輪第130号 以前のPDF版をご覧になりたい方は下記をクリックしてください。