食品中の放射性セシウムの新基準値が適用されて半年、新基準値を超えた食品は、東北と関東など15都県で、全検査対象中で1・2%に及んでいることがわかりました。
チェルノブイリでは被曝から26年経ちましたが、キノコなどの値はまだまだ高くて、食べた人たちに内部被曝を起こさせています。
しかしロシアでは、学校区ごとに放射能測定器を配備して、住民が食品のサンプルを持ち込めば無料で測定するシステムを確立しています。
そういう前進的な部分は、日本も直ぐにも見習うべきです。
水産食品をはじめとして、この先いつになったら食品の放射性物質の含有量が低くなるのか、まだ見当もつきません。
少なくとも基準値オーバー品の周知を図るとともに、流通の阻止をくれぐれも徹底して欲しいものです。
東京新聞の記事を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
100ベクレル超え98品目1386件 水産物やキノコ
全検査品の1.2%
東京新聞2012年10月2日
食品中の放射性セシウムの新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)が適用されて半年。新基準値を超えた食品が、東北と関東など15都県の98品目、1386件に上ることが分かった。検査した111,670件のうち、1・2%で新基準値を超えた。厚生労働省が公表したデータを本紙で集計した。
3月末まで適用されていた暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)も超えたのは、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、長野の8県の37品目、214件だった。
新基準値の影響が最も現れたのは海や川などの水産物。大半は福島産だったが、青森でもマダラが100ベクレルを超えた。茨城、群馬、栃木、千葉各県でも、検出が相次いだ。
農産物はシイタケなどのキノコ類やタケノコがほとんど。広島では、東北の原木で栽培したシイタケ1件が新基準値を超えた。露地栽培の原木シイタケは先月26日現在、福島や茨城、栃木、千葉など6県の93市町村で出荷停止となっている。
野生鳥獣はイノシシやシカ、ツキノワグマなど。畜産物で新基準値を超えたのは福島の豚肉1件で、9月末まで経過措置として暫定規制値が適用された牛肉では、福島、栃木、群馬3県で各1件が101~500ベクレルを検出した。その他は乾燥シイタケがほとんどだった。
県別では、福島が66品目(707件)で最多で、栃木26品目(167件)、宮城21品目(117件)、茨城20品目(97件)と続いた。
100ベクレルを超えた食品
品目数
|
件数
|
|
水産物
|
54
|
734
|
農産物
|
31
|
437
|
野生鳥獣
|
6
|
113
|
畜産物
|
1
|
1
|
飲料水
|
1
|
13
|
加工品など その他
|
5
|
88
|
計
|
98
|
1386
|