沖縄が島ぐるみで反対する中、スケジュール通りにオスプレイの普天間への配備が強行されました。
仲井真沖縄県知事は、「県民の不安を払しょくしないまま強行するのは理解を超える話で、極めて遺憾。政府の政策展開の手法はおかしい」と語りました。
住民(国民)の声には一切耳を貸さないが、アメリカ(や財界)の意向なら何でも従うという、野田政権の特徴がここでも発揮され、日米両政府と沖縄側の隔たりは決定的となりました。
毎日新聞・沖縄タイムスの記事を紹介します。
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オスプレイ:沖縄到着…岩国から6機 沖縄知事「遺憾」
毎日新聞 2012年10月01日
米軍垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ6機が1日午前、一時駐機先の米軍岩国基地(山口県岩国市)を離陸し、配備先の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に向かった。6機は午前11時50分ごろまでに普天間飛行場に着陸した。沖縄県や宜野湾市が配備の見直しを求め、普天間飛行場のゲート前で県民が抗議を続けるなど沖縄が島ぐるみで反発する中での強行配備となった。
沖縄県の仲井真弘多知事は県庁で報道陣に「県民の不安を払拭しないまま強行するのは理解を超える話だ。政府の安全宣言はおかしく、自分の頭に落ちてくる可能性があるものを、誰が分かりましたと言えるのか。極めて残念で遺憾だ。県民の安全に関する話であり、強行する政府の政策展開の手法はおかしい」と述べ、政府を激しく非難した。
仲井真知事はその後、宜野湾市役所でオスプレイの着陸を確認。「音が大きい印象を持った。街の中の飛行場で使うのはどう見ても無理がある。なるべく早く国内の別の空港に移さないといけない。どうしても使いたいのなら普天間飛行場も一日も早く移設しないといけない」と述べた。
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オスプレイ飛来 県民「反対」の中強行
沖縄タイムス 2012年10月1日
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ6機が1日午前、一時駐機していた岩国基地(山口県)から普天間飛行場に相次いで離陸、同日正午までに6機が着陸した。仲井真弘多知事をはじめ沖縄側が配備中止を強く求める中、米軍は普天間への移動を強行した。民意に反して配備を強行した日米両政府と沖縄側の隔たりは決定的となり、激しい県民の反発を招くことは必至だ。
普天間に向かったオスプレイはまず2機が同日午前8時51分、岩国基地を離陸。続いて2機が9時5分、さらに2機が9時17分にそれぞれ離陸した。
仲井真知事は9時40分ごろ、県庁内で記者団に「県民の不安を払拭(ふっしょく)しないまま強行することは理解を超える。極めて残念で遺憾としか言いようがない」と述べた。知事は宜野湾市役所に向かい、機体の到着を確認する。普天間飛行場周辺では市民団体などが抗議行動を行い、配備反対のシュプレヒコールを上げた。