2017年2月21日火曜日

21- そもそも「瑞穂の國記念小學院」は法律違反!

 大阪府豊中市の国有地が学校法人「森友学園」にタダ同然で払い下げられていた問題は、これまでなら一大スキャンダルとしてメディアが総攻撃をかける筈なのに、関東のTVはほとんど取り上げないし、大新聞は一応取り上げたもののなおざなりな報道でしかありません。日本のマスメディアが如何に権力に弱いかの実態を示すものです。
 
 「森友学園」は教育勅語を暗唱させる幼稚園としてこのところ問題視されてきましたが、今度はその小学校版として、その名も「瑞穂の國記念小學院」という戦前風の名前の学校を設立し、4月の開校に向けていま校舎を建設中なのですが、国有地はその敷地用に払い下げられたものです。
 同小學院の名誉校長である安倍昭恵氏は学校の設立に関して、「普通の公立学校の教育を受けるとせっかくここ(塚本幼稚園)で芯が出来たものが(公立の)学校に入った途端揺らいでしまう(から瑞穂の國記念小學院が必要)」と語っていて、その動画も出回っているようです。
 ここで首相夫人が公立学校を否定するかのような発言をしている上に、同校が塚本幼稚園と同様の「戦前型愛国心」の養成ともいうべき教育理念を持っていることが明らかにされました。驚くべきことです。
 
 ブログ:反戦な家づくりは、「そもそも 安倍晋三記念小学校 なるものは法律違反である」とする記事を掲げました。
 同ブログは 『もしも、小沢一郎記念小学校とか、志位和夫記念小学校などという名前で寄付を集めていたことが発覚し、学校のホームページに山本太郎吉良よし子がメッセージを書いていたらどうなるか。もう、全マスコミが総がかりで大騒ぎして、知事や文科省も学校認可取り消しを検討し始めるだろう』と述べ、なぜ「瑞穂の國記念小學院」が放置されているのかに疑問を呈しています。
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そもそも「安倍晋三記念小学校」なるものは法律違反である
反戦な家づくり 2017年2月20日
おそらくは共産党の影響を排除せんがために昭和29年につくられた、「義務教育諸学校における教育の政治的中立の確保に関する臨時措置法」という法律がある。
 
その第3条はこうだ
(特定の政党を支持させる等の教育の教唆及びせん動の禁止)
第三条  何人も、教育を利用し、特定の政党その他の政治的団体(以下「特定の政党等」という。)の政治的勢力の伸長又は減退に資する目的をもつて、学校教育法 に規定する学校の職員を主たる構成員とする団体(その団体を主たる構成員とする団体を含む。)の組織又は活動を利用し、義務教育諸学校に勤務する教育職員に対し、これらの者が、義務教育諸学校の児童又は生徒に対して、特定の政党等を支持させ、又はこれに反対させる教育を行うことを教唆し、又はせん動してはならない。 
(引用以上)
 
よって、現役の政治家の、しかも政党の代表の名前を冠した小学校というのは、法律違反である。
さすがに今は 瑞穂の國小學院という名前になっているが、安倍晋三記念小学校の名で寄付を集めたことは事実であり、名誉校長の安倍昭恵についても、単なる個人であれば別人格と言い逃れもできようが、堂々と「安倍晋三 内閣総理大臣夫人」と、安倍晋三の個人名がかかれ、ファーストレディーの称号が現在でも掲載されている。
しかもその下には、現役衆議院議員の平沼赳夫のメッセージまで。
これは、教唆にあたらないのか。
 
この法律の趣旨が正しいかどうかはともかく、触法小学校であることは間違いなさそうだ
もしも、こんな小学校があったらどうなるか、考えてみよう。小沢一郎記念小学校とか、志位和夫記念小学校なんて名前で寄付を集めていたことが発覚し、学校のホームページに吉良よし子や山本太郎がメッセージを書いていたらどうなるか。
もう、全マスコミが総がかりで大騒ぎして、知事や文科省も学校認可取り消しを検討し始めるだろう。
もうこの法律は効力がなくて、そんな学校だってあってもいい、というのなら安倍晋三記念小学校だってあってもいいが、片方だけダメで、安倍晋三記念小学校はOK という話は通らない。
このまま開校という運びになれば、宿泊研修で国会にも行くらしいので、そこでどんな解説をする気なのか、籠池総裁が本当に「政治的中立」なんてものを守る気があるのかどうか、議員さんは同行してチェックしていただきたい。
さて、そろそろ地元ネタばかりではなく、世界の話にも目を向けたいのだけれども、今日はここまで。