2023年11月20日月曜日

ガザ思い「赤い涙」 東京・新宿 攻撃即時中止求め行動/ガザ死者1万2000人超す

 イスラエルによるガザへの軍事攻撃による犠牲者が1万2000人を超えるなか、犠牲者一人ひとりを思い、追悼するとともに、攻撃の即時中止を求める行動が18日、東京・新宿駅前で行われました。犠牲者一人ひとりの名前が読み上げられるなか、参加者は、白い布に赤い絵の具で涙を描きこみました。

 イスラエル軍がガザヘのジェノサイド(集団殺害)ともいうべき攻撃を行っているなか、ガザからは離れたヨルダン川西岸でもユダヤ入植者やイスラエル兵によるパレスチナ人への暴力が増加していて、10月7日以降だけで、西岸でのパレスチナ人の死者は200人を超えました。ユダヤ人入植者たちは理不尽にも実に無造作に(勝手気ままに)パレスチナ人を銃撃していることが分かります。常識ではとても理解できません。
 しんぶん赤旗の3つの記事を紹介します。
  お知らせ
 都合により22日(水)は記事の更新が出来ません。次回の更新は25日(土)になります。
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ガザ思い「赤い涙」 東京・新宿 攻撃即時中止求め行動
                      しんぶん赤旗 2023年11月19日



(写真)イスラエルの攻撃による犠牲者を追悼し、赤い涙を描く人たち=18日、東京・新宿駅前



 イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への軍事攻撃による犠牲者が1万人を超えるなか、犠牲者一人ひとりを思い、追悼するとともに、攻撃の即時中止を求める行動が18日、東京・新宿駅前で行われました。犠牲者一人ひとりの名前が読み上げられるなか、参加者は、白い布に赤い絵の具で涙を描きこみました

 呼びかけたのは、日本で暮らすパレスチナにルーツを持つ人やそれに連帯する市民でつくる「パレスティニアンズ・オブ・ジャパン」です。メンバーの一人で、自身はアルバニアにルーツを持つザックさん(31)は「犠牲者は数字ではありません。一人ひとりを思い、追悼したい」と語りました。
 イタリア在住で仕事のため日本を訪れていた男性(58)も「とても複雑な歴史を持つ地域ですが、今ガザで起きていることを人間として放ってはおけません。“何とか止めたい”という人は多い。今日のような行動やデモなどで思いを発信し、政治家や指導者に届けていきたい」。


ガザ攻撃後死者200人超 ヨルダン川西岸 ダヤ入植者の力激化
                       しんぶん赤旗 2023年11月19日
【カイロ=秋山豊】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザヘのジェノサイド(集団殺害)ともいうべき大規模攻撃を行っているなか、ヨルダン川西岸でもユダヤ入植者やイスラエル兵によるパレスチナ人への暴力が増加しています。
 パレスチナ通信によると17日、西岸のジニン難民キャンプヘの空爆で3人が死亡、ヘブロンの検問所での銃撃で2人が射殺されました。10月7日にイスラム組織ハマスの襲撃とイスラエルの報復攻撃が始まって以来、西岸でのパレスチナ人の死者は200人を超えました
 西岸北部ナブルスにある村に住むアプデル・アズィムワディさん(50)は、10月12日に兄とその息子(25)を入植者に殺されました
 ワディさんは本紙の電話取材に、「入植者は私たちをテリストとののしり、パレスチナ人を殺せて満足だとSNSに投稿した。入植者の暴力こそテロだ」と語りました。
 11日、村ではイスラエル兵に守られた入植者による襲撃で、4が射殺されました。翌日、4の遺体を救急車で病院から地へと運んでいた際に、入植者が乗った車が救急車の横に来て発砲。乗っていた兄とその息子は即死でした。
 兄はパレスチナ自治政府の経済省に勤務。兄の息子と婚約者は、今月、オリーブの収穫が終わった後で結婚する予定でした。
 入植者の襲撃で、住民が強制退去させられた村も多く、入植者によるオリープ畑の破壊やオリーブの窃盗も増えています。
 ワディさんは「私たちの生きる道は、イスラエルによる占領からパレスチナを解放して勝利をつかむか、この地で殺されるかだ」と話しました。
 10月7日以前にも、入植者らの襲撃による死者は今年に入って過去最多の199人(国連発表)。これは、昨年12月に、極右政党が参加したイスラエルで最も右翼的な政権が発足したことが背景にあります。
 極右政党出身のベングビール国家治安相は6月にこう発言していました。
(ヨルダン川西岸に)入植すると同時に軍事作戦を進め、建物を爆破し、テロリストを殺害しなければならない。1人や2人ではない、数十、数百、必要なら数千人をだ
 ベングビール氏は、ハマスの襲撃事件後、入植者を含む民間人に1万丁の銃を配布すると約束し、配布を始めています。


ガザ死者2000人超す 病院突人後初未熟児1人死亡
                       しんぶん赤旗 2023年11月19日
子ども5000人犠牲
 パレスチナ自治区ガザの保健当局は17日、ガザでの死者が1万2000人を超えたと発表しました。うち5000人が子どもだといいます。通信の途絶で、数日間は新たな数字の発表がありませんでした。
 ロイター通信によると、イスラエル軍が突入したシファ病院のスタッフが、同病院で未熟児が人死亡したと語りました。電源喪失で保育器が使えず、軍による包囲中にすでに未熟児3人が死亡していましたが、軍突入後の死亡は初めてです。
 イスラエル軍は18日、ガザ南部ハンユニスで住宅を空爆し、少なくとも32人が死亡しました。ハンユニスには、北部からの避難民も滞在していますが、イスラエルはさらに西部に退避するよう住民に通告しています。イスラム組織ハマスに対する軍事作戦が、さらに南部にも拡大すれば、犠牲者が際限なく増大する恐れがあると指摘されています。
 国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)は同日、国連総会の非公式会合でガザの人道状況を報告。ガザ北部で機能している病院は一つだけで、24のうち18の病院が閉鎖されたと述べました。シファ病院を含む残る五つの病院は、電源や物資不足で限られた医療しか
提供できていないと述べました。