2023年11月6日月曜日

私たちはゆっくり殺されるんだ 国連施設に69万人避難 ガザ 劣悪環境

 しんぶん赤旗に掲題の記事が載りました。
 ガザには昼夜を問わず猛烈な空爆が行われ遂にイスラエルの地上軍が侵入しました。
 そんな中でガザでは、「夜は暗闇のなかで爆撃の音が響いている。子どもたちは寒さと恐怖で一晩中泣いている。うちに帰りたいと言われると返事ができない。私の精神状態は限界だ」「夫は糖尿病だが薬がない。水は不足していて、私の家族は1日にペットボトル1本しか受け取れない」水がないので海で体を洗い、洗濯をする人もいます。トイレを使うのに1時間も並ばないとならないということです。
 この明々白々なイスラエルの戦争犯罪を、先進諸国??は米国の意向を忖度して積極的に「承認している」というのが実態です。

 併せてケイトリン・ジョンストンによる、イスラエルの欺瞞体質を徹底的に暴露した記事「容赦なくガスライティングして、私たちの現実感覚を攻撃するイスラエル擁護論者」を紹介します。
 ガスライティング」は直訳すれば「ガス灯による照射」等となるのでしょうが、実は文中で、メリアム・ウェブスター辞書には、「ガスライティング」は、『通常、長期間にわたり人を心理的に操り、被害者に自分の考えや現実認識や記憶の妥当性に疑問を抱かせること』」と載っている、と紹介しています。
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私たちはゆっくり殺されるんだ 国連施設に69万人避難 ガザ 劣悪環境
                       しんぶん赤旗 2023年11月4日
【カイロ=秋山豊】パレスチナのガザ地区では国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の149施設に約69万人が避難しています。住民はイスラエル軍の空爆におびえながら、劣悪な環境で避難生活を強いられています。

 UNRWAの学校が避難所に使われています。現地ジャーナリストを通じて本紙の取材に応じたオンモナーデルさん(34)は1週間前、夫と5人の子どもと南部ハンユニスの学校に避難しました。今まで暮らしていた中部の自宅は空爆で崩壊。避難先の校舎は過密状態で、外にテントを張って生活しています。
 夜は暗闇のなかで爆撃の音が響いている。子どもたちは寒さと恐怖で一晩中泣いている。うちに帰りたいと言われると返事ができない。私の精神状態は限界だ」。UNRWAの学校も空爆の被害を受け、死傷者が出ています。
 夫は糖尿病だが薬がない。水は不足していて、私の家族は1日にペットボトル1本しか受け取れない」。ガザのメディア当局者によると、UNRWAが配っているボトルは2リットル入りです。
 避難所は悪臭が漂っています。水がなく、海で体を洗い、洗濯をする人もいます。トイレを使うのに1時間も並ばないといけません

 アハマド・ハスーナさん(43)は2週間も着替えられずにいます。家族と避難している教室には約60人の避難者がいます。
 「食料は本当に限られている。子どもにはわずかな缶詰や保存食を食べさせている。温かい食事を与えたくてもない。子どもの具合が悪くなるのは時間の問題だ。私たちはゆっくり殺されるんだ」と話しました。


容赦なくガスライティングして、私たちの現実感覚を攻撃するイスラエル擁護論者
     ケイトリン・ジョンストン マスコミに載らない海外記事 2023年11月 5日
 イスラエルが、大半女性と子供を殺しているとわかるのに、イスラエルは自衛しているのだと連中は言う。イスラエルが街区全体を瓦礫にしているのを見ながら、ハマスを標的にしているのだと連中は言う。反ユダヤ主義者ではないのに、人を反ユダヤ主義者と呼ぶ。連中ができるのは嫌がらせをしたり、誤った情報を与えたりして、人の記憶や知覚や正気や認識を疑うよう仕向ける「ガスライティング」だけだ。
                 ケイトリン・ジョンストン 2023年10月31日
 「脱植民地化言説は危険でウソだ」と題する新たなイスラエル擁護記事をアトランティック誌は掲載したが、昨年同紙の「ロシアを脱植民地化する」論調からの著しい変化だ。
 記事全体をサナ・サイードという名の評論家が段落ごとに解説しているが、ここでは、ガザで進行中のイスラエル虐殺に関する特定の文章に焦点をあてたい
「ガザにおけるイスラエルの目標は、とりわけ実際的理由から、殺害されるパレスチナ民間人の数を最小限にとどめることだ。」
 『アトランティック』編集長ジェフリー・ゴールドバーグが、「来るべきイラク侵略は、深遠な道徳行為として記憶されるだろう」と2002年に述べた 元イスラエル国防軍刑務所看守だったことを知らなければ、このような文章が印刷されたことに驚くだろう。
 ガザ爆撃前後の衛星画像を見るだけで、殺害される民間人の数を最小限にとどめるためにイスラエルが何もしていないのがすぐわかる。
 これら空爆で殺害された人々の70%近くが女性と子供だという事実を見るだけで、殺害される民間人の数を最小限に抑えるためにイスラエルが何もしていないのがすぐわかる。
 「重要なのは損害で、正確さではない」やら「ガザは最終的にテント村に変わるだろう。ビルはなくなるだろう」とイスラエル当局者自身が言っており、殺害される民間人の数を最小限にとどめるためにイスラエルが何もしていないのがすぐわかる。

 正確さを顧みず、絨毯爆撃で近隣地域全体を瓦礫と化し、主に女性と子供を殺害しながら、民間人犠牲者を最小限にとどめようとしていると公然と宣言するのは不可能だ。そんなことはあり得ない
 だが、それこそがアトランティック誌が我々に信じるよう指示していることだ。連中は目の前にあるものを無視し、自分の目で見ているものを信じないよう要求しているのだ。

 イスラエル擁護者の、このような要求を人々は何度も目にする。連中は、直接的な感覚から絶対間違っているとあなたが知っていることを、あなたの心を圧倒するのを期待して、何度も何度も繰り返し語るのだ。イスラエルが「自衛」し、「ハマスを標的にしている」と彼らが言う際、ほとんど女性や子供を殺し、街区全体を爆撃して粉々にしているのに、あなたがそうではない事実を知っている時でさえ、あなたはユダヤ人を憎み、テロリストを愛していると連中が何度も何度も言うとき、それが起きている。
 ガスライティング」という用語は、最近、政治的言説で頻繁に誤用されている。ウソをついている人や、同意できないことを言う人を表すためこの言葉を使う人をよく見かける。しかし、それはガスライティングという言葉が歴史的に意味するものではない。
 メリアム・ウェブスター辞書は、ガスライティングを「通常、長期間にわたり人を心理的に操り、被害者に自分の考えや現実認識や記憶の妥当性に疑問を抱かせること」定義している。人の現実認識を持続的に激しく攻撃すると、被害者はあきらめ、自分で現実を解釈する十分な精神的能力がないと思い込んでしまうのだ。
 そして、それこそ、この紛争に関しイスラエル擁護論者連中が日々していることだ。
 子供が大勢いると分かっている地域に、ハイテク爆弾の雨をイスラエルが降らせる証拠の山を見る時、自分の目を疑うようにと連中は言う
 大量虐殺に関してイスラエル高官が大量虐殺を雄弁まくしたてる際、自分の耳を疑うようにと連中は言う。
 10月7日について、私たちが信じるように言われていることの多くの 大きな矛盾点について話すと、自分の知性を疑うようにと連中は言う
 ガザで虐殺されている何千人もの子供を無視しながら、首を切られた赤ん坊やオーブンで調理された赤ん坊に関する未確認の主張を受け入れるよう要求する際に、あなたの正気を疑うようにと連中は言う
 自分はユダヤ人に対して善意しかないと、あなたが自覚していても、あなたはイスラエルを批判する反ユダヤ主義者だと繰り返して、自分の信念を疑うようにと連中は言う
 あなたはテロを支持し、ユダヤ人が殺されるのを望んでいると繰り返しあなたに言う際、それほど真実からかけ離れたものはないとあなたがわかっていても、あなた自身の動機を疑うようにと連中は言う。
 イスラエルの爆撃に引き起こされているのがはっきり見える全ての死や破壊を、ハマスに責任があると言い、あなたの現実感覚を疑えと彼らは言う

 世界に関して何を信じるべきか教えてくれるだけでなく、あなた自身何を信じるべきかも連中は教えてくれる。これは常に、あなたが心理的に操られていることを示す明白な兆候だ。自分に対する認識を否定的に変えようとし続ける人と関わっていると気づいたら、できるだけ早くその人から離れるようお勧めする
 イスラエル擁護者連中は、自分には真実がなく、道徳もないので、人を操るしかできないため、そうする必要があるのだ。なぜなら現実の明晰な認識は、イスラエルの情報権益にとって非常に不利だから。
 あなたに対して、こんなことを連中にさせてはいけない。誰かに操られていると感じたら、その人の言葉を無視し、代わりに行動をご覧願いたい。連中の言葉はあなたを欺けるが、客観的に調べた連中の行動が、連中に関してあなたが知る必要がある全てのことを教えてくれる。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/31/israel-apologists-relentlessly-gaslight-and-attack-our-sense-of-reality/