2024年5月8日水曜日

08- 悪の独裁国家と自由民主主義国家の違いを明らかにするガザ

 ケイトリン・ジョンストンが掲題の記事を出しました。
 これはイスラエルと米国を対比させて読めばいいのか、それとも(イスラエル+米国)と西側リーダの国々を対比させるのか良く分かりませんが、いずれにしても両者に差がないのですから、それは余計な心配でしょう。
 それにしても巧みに言い分けるものです。
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悪の独裁国家と自由民主主義国家の違いを明らかにするガザ
                 マスコミに載らない海外記事 2024年5月 7日
  悪の独裁国家では、指導者は憎しみに満ちた人種差別的理由で大量虐殺を行うが、
  自由民主主義国家では、指導者は高貴で正義の理由で大量虐殺を行う。
                  ケイトリン・ジョンストン 2024年4月30日
 自由民主主義国家と悪の独裁国家間の戦いとして描かれる国際紛争を常に私たちは聞かされている。自由民主主義と邪悪な独裁主義の違いは何だろうか? さて、この違いを理解するためにガザの状況を見てみよう。

 悪の独裁国家は、憎しみに満ちた人種差別的理由で指導者は大量虐殺を行うが、自由民主主義国家は、高貴で正義の理由で指導者は大量虐殺を行う。

 悪の独裁国家は、政府の安全を確保するため、学生運動を鎮圧すべく警察が呼ばれるが、自由民主主義国家は、学生の安全を確保するため、学生運動を鎮圧すべく警察が呼ばれる。

 悪の独裁国家は、反対派を抑圧するため、大学キャンパスでの政治的言論を政府は監視しているが、自由民主主義は、「反ユダヤ主義」を抑圧するため、大学キャンパスでの政治的言論を政府は監視している。

 悪の独裁国家は、政府がメディアを統制し、自分たちの権益にかなう情報のみ報道するよう徹底しているが、自由民主主義国家は、これをしているのは億万長者だ。

 悪の独裁国家は、不都合な事実を報じたジャーナリストを投獄するが、自由民主主義国家もこれをするが、ほとんどは空爆で殺害するだけだ。

 悪の独裁国家は、銃弾や刃物で民間人を虐殺するが、自由民主主義国家は、文明人らしく、爆弾や包囲戦で民間人を虐殺する。

 悪の独裁国家は、政治的言論は政府によって厳しく制限されるが、自由民主主義国家は、政治的言論は政府と協力するシリコンバレーによって厳しく制限されている。

 邪悪な独裁国家は、反抗的な民間人を無差別に大量殺りくして集団墓地に埋葬するが、自由民主主義国家は、反抗的な民間人を無差別に大量殺りくして集団墓地に埋葬する。その後、これら非常に深刻な疑惑に関する更なる情報を待っていると同盟諸国が厳粛に言う。

 悪の独裁国家は、死とテロをもたらすという名目で、病院や学校や宗教施設を爆撃し、文化指導者やジャーナリストを暗殺し、民間インフラを意図的に標的にするが、自由民主主義国家は、自衛という名目で、意図的に民間インフラを標的にして、病院や学校や宗教施設を爆撃し、文化指導者やジャーナリストを暗殺する。

 悪の独裁国家は、国際法を著しく無視するが、自由民主主義国家でも、国際法を著しく無視する。

 悪の独裁国家は、大量虐殺による殺意を理由に民間人でいっぱいの地域に爆弾を投下するが、自由民主主義国家は「人間の盾」を理由にして民間人でいっぱいの地域に爆弾を投下する。

 邪悪な独裁国家では、テレビに出演して反政府発言をすると刑務所に入れられるが、自由民主主義国家では、反政府発言をする人は誰もテレビの仕事に就くことが許されない。

 悪の独裁国家では、人々は罰せられるのを恐れて、戦争犯罪や不正や抑圧に反対して声を上げることを恐れているが、自由民主主義国家では、人々はユダヤ人を憎んでいると非難されるのを恐れて、戦争犯罪や不正や抑圧に反対して声を上げることを恐れている。

 悪の独裁国家は、テロリストが無実の人々に暴力と苦しみを与えるのを助けるためにAK-47とRPGで武装させるが、自由民主主義国家では、無実の人々にテロリストが暴力と苦しみを与えるのを助けるために戦闘機と2,000ポンドの爆弾で武装させる。

 悪の独裁国家では、人々は支配者に対して立ち上がれないほど残虐に扱われ、怯えているが、自由民主主義では、人々は支配者に対して立ち上がれないほどプロパガンダされ、洗脳され続けている。

 悪の独裁国家では、メディアは国民にプロパガンダをひっきりなしに流し、人々はそれがプロパガンダだと知っているが、自由民主主義国家では、メディアは国民にプロパガンダをひっきりなしに流し、人々はそれをニュースだと考えている。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/04/30/gaza-shows-us-the-difference-between-evil-autocracies-and-free-democracies/