日本国憲法が公布されて78年の3日、総がかり行動実行委員会と9条改憲NO!全国市民アクションが国会前で開いた「憲法変えさせない! 戦争反対! 今こそ平和と人権 11・3国会大行動」に2300人が集まりました。
しんぶん赤旗が掲題の記事を出しました。
併せてレイバーネット日本の記事を紹介します。こちらには7分20秒間の動画が掲載されています。
なお、11月3日が「文化の日」となった由来については、共産党の小池 書記局長が「国民大行動」の挨拶の中で、当時 参院文化委員長であった山本有三(「路傍の石」などを書いた作家)が、「憲法において、いかなる国もやったことのない戦争放棄を宣言した重大な日」「これは日本国民にとつて忘れ難い日であり、国際的にも文化的意義を持つ重要な日であるから、文化の日と名付けた」と回顧録で述べていることを紹介しています(小池氏のあいさつは末尾に紹介)。
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必ず憲法守り抜く 国会前 2300人声上げる
しんぶん赤旗 2024年11月4日
日本国憲法が公布されて78年の3日、総がかり行動実行委員会と9条改憲NO!全国市民アクションは、国会前で「憲法変えさせない! 戦争反対! 今こそ平和と人権 11・3国会大行動」に取り組みました。集まった2300人(主催者発表)が「改憲反対」「みんなの力で政治を変えよう」と声を上げました。
(写真)「改憲反対」などと唱和する11・3国会大行動の参加者=3日、国会正門前
主催者あいさつで総がかり行動実行委員会共同代表の染裕之さんは「新たな国会の下でも石破茂首相は改憲をめざすと明言した。市民が改憲に反対する野党を支えよう」と訴えました。
京都大学の高山佳奈子教授は、日本は軍事侵略の反省として9条を制定したと指摘。「被爆国・日本には核軍縮の責務がある」と語りました。
護憲原水禁千葉県実行委員会の武藤美好さんは「事故原因も特定できないオスプレイは日本の空にいらない」と告発。ヨコスカ平和船団の新倉裕史さんは「軍事大国化を止めるのは市民だ」と話しました。
日本共産党の小池晃書記局長、立憲民主党の有田芳生衆院議員、社民党の福島瑞穂党首があいさつ。小池氏は、総選挙で自公の過半数割れは市民が声を上げ続けた結果だとして「必ず憲法を守り抜く決意を固め合おう」と呼びかけ。その上で「自民党政治の退場を求めた民意に応えて動くのか、石破政権の延命に手を貸すような態度をとるのか、全ての政党に問われる」と語るとともに、市民と野党の共闘を新たな道筋に乗せるのは市民の闘いだと述べました。
韓国とミャンマーの市民団体からメッセージが寄せられました。
東京都内で公務員をしている女性(33)は「軍拡や改憲の阻止と合わせ、選択的夫婦別姓や同性婚の実現なども求めていきたい」と語りました。
11.3憲法大行動レポート 求められる「市民と野党の共闘」の再構築
レイバーネット日本 2024-11-04
憲法公布78年 市民と野党の共闘で憲法を守り抜く決意新たに~
11・3憲法大行動@国会正門前
近藤徹
→動画(7分20秒)
青空が広がった憲法公布78年の11月3日午後、「憲法変えさせない!戦争反対!今こそ平和と人権11.3国会大行動」が国会正門前で行われ、2300人が声を上げた。
奇しくも自民・公明が大敗し、過半数割れとなった総選挙後初めての国会前行動となった。政治状況は、いよいよ激動の時期を迎えることになる。改憲勢力は自公・維新・国民民主・参政・日本保守を合計しても改憲に必要な2/3の議席に届かない結果となったが、石破氏は記者会見で改憲への「執念」を述べている。私たちは「市民と野党の共闘」を再構築し、これからも粘り強く闘って行きたい。
特別国会が11月11日に開会する。立憲野党の奮闘に期待する。今日の集会では、立憲野党から、社民党・福島瑞穂参議院議員・党首、日本共産党・小池亮参議院議員・書記局長、立憲民主党・有田芳生衆議院議員(以上発言順)から連帯のスピーチがあった。
高山加奈子さん(京都大学教授)のスピーチは大変わかりやすかった。木更津と横須賀の市民から運動の報告があった。被処分者の会原告・支援者ら20名が参加した。
11・3国会大行動 小池書記局長のあいさつ
しんぶん赤旗 2024年11月4日
日本共産党の小池晃書記局長が3日、国会前で開かれた「憲法変えさせない! 戦争反対! 今こそ平和と人権 11・3国会大行動」で行ったあいさつは次の通りです。
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総選挙では大きなご支援をいただき、ありがとうございました。沖縄1区ではオール沖縄の団結した力で、赤嶺政賢さんの宝の議席を守ることができました。残念ながら比例で共産党は、9から7議席へと後退しました。本当に悔しく申し訳なく思っております。次の選挙にむけ必ず巻き返しを、捲土(けんど)重来でがんばります。(拍手)
選挙全体の結果は、前向きなものだと思っています。自民党、公明党を過半数割れに追い込みました。裏金問題を一昨年、「しんぶん赤旗」で暴き、2000万円の非公認議員への配布、これもスクープした共産党、その役割は大きかったのではないか、そのことは誇りに思っています。(「その通り」「そうだ」の声と大きな拍手)
改憲勢力である自民、公明、維新、国民、さらに参政党、日本保守党。全部あわせても287議席で3分の2の310を割りました。改憲を直ちに発議できる状況を阻止したことは、ここで毎回、みなさんが「憲法に触るな」「憲法守れ」と言い続けた結果ではないかと思っています。ある新聞は「改憲論議は冬の時代を迎えた」と書きましたが、私たちにとっては春か夏の時代が来たと言いたいと思いますが、そんなに単純ではない。いろいろな形で巻き返しが起きるかもしれない。だから、今日のようなたたかいをこれからも日々広げていくことがとても大事になっていることを強調したいと思います。(「その通り」の声)
この選挙結果は、日本の政治状況に大きな変化をもたらしています。これだけの与野党伯仲状態をつくりだした、みんなの要求を実現する可能性が広がったといえます。例えば、選択的夫婦別姓。石破首相は自民党総裁選のさなか、「やらない理由が分からない」とまで述べました。ならば、これは国会で、衆議院では力を合わせれば通せる状況ができたのではないでしょうか。企業・団体献金の禁止も多くの党が掲げています。軍拡増税には反対だ、そういう勢力も多数になっています。みなさんのさまざまな要求を一つに集めて、国会で政府に突き付け、実現していく、まさにたたかいの時代が幕を開けたのだと思います。今までの「自民一強」と言われたような強権的に数の力でどんどん押し通すこともできなくなった、彼らの手足を縛ったことは間違いありません。(「そうだ」の声)
これからが、たたかいの出番です。声を上げれば政治は動きます。そういう状況をつくりだしたのは、まさにみなさんが投じた1票だということをお互いに確信をもって進んでいこうではありませんか。(大きな拍手)
今日は、文化の日です。日本国憲法が公布された日です。この文化の日について、当時、参院議員だった、「路傍の石」などを書かれた作家の山本有三さんが国会でこうおっしゃっています。「憲法において、いかなる国もやったことのない戦争放棄を宣言した重大な日だ」「これは日本国民にとつて忘れ難い日であり、国際的にも文化的意義を持つ重要な日であるから、文化の日と名付けた」と。
みなさん、この憲法9条の意味をいま一度、みんなでかみしめ、必ずこの憲法を守り抜く、指一本触れさせない、そういう決意を固めあおうではありませんか。
これからがまさにたたかいの本番だと思います。みんなで声をあげ、政治を前に進めていきましょう。自民党政治の退場を求めた民意に応えて動くのか、それとも石破政権の延命に手を貸すような態度を取るのか、すべての政党にそのことが問われていると思います。11日から始まる特別国会のなかで、国会の論戦を通じてそのことを迫っていきます。
政治を変える展望は一体どこにあるのか。今回の総選挙では、市民と野党の共闘で一定の成果をあげた地域もあります。私たちとしては、共闘の新たな発展の流れをつくるために全力をあげていきたい。それを進めていく大きな力はみなさんの声、世論と運動です。さらなるたたかいを広げていこうではありませんか。
日本共産党もそのために全力をあげて奮闘する決意を表明します。