2024年11月9日土曜日

トランプとハリスの違いの本質(植草一秀氏)

 植草一秀氏が掲題の記事を出しました。

 米大統領選では米国と日本のメディアは共にハリスを応援し、彼女の当選を願っていました。それはアナウンサーやコメンテータの言動からも感じ取られました。
 植草氏は「ハリスとトランプの最大の相違はハリスが米国を支配する巨大資本=ディープステイト完全支配下の人物であるのに対し、トランプは完全支配下の人物ではないことで、トランプが激しく攻撃され続ける最大の理由は、トランプが巨大資本完全支配下の人物でないことにある」と述べています
 そして「それは日本でも当てはまる。巨大資本完全支配下の人物はメディアによって徹底擁護される。逆に巨大資本の敵対者はメディアによって激しい攻撃を受け続ける。
 鳩山元総理もこれに該当する。私もこれに該当すると言える。この視点で米国政治を改めて見直す必要がある」と述べています。

 小泉・竹中政権が発足した2001年5月頃に新進気鋭の経済学者として登場した植草氏は、当時竹中氏が構造改革と称した新自由主義改革を痛烈に批判し、TVなどでの討論の場でも常に相手より優位でした。
 そこで官憲が動き出し、植草氏に対するいわゆる「人格破壊」行為として「痴漢行為」をデッチ上げ、植草氏を社会的に葬る策に出ました。因みに警察が「犯罪デッチあげ事案」を創出するには「痴漢行為」が最も手軽とされています。一般的には、「女性の被害者役」と「目撃者役」の2人がいれば簡単にデッチあげが出来るからで、しかも対象者の「社会的信用」を落とす効果は絶大です。
 植草氏の場合はエスカレータで上昇中に女性のスカートの下から撮影したという容疑でしたが、それを証明すべき監視カメラ画像を結局警察は提示することができませんでした。正に冤罪の見本というべきものでしたが、大々的にに報道されたことから以後TVに登場できなくなり、政権の側は目的を達しました。卑劣というしかありません。
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トランプとハリスの違いの本質
               植草一秀の「知られざる真実」 2024年11月 8日
AC米国大統領選でトランプが圧勝して大統領に返り咲くことが決まった。
トランプは全米の得票数でもハリスを上回った。
共和党候補が民主党候補の得票を上回るのは2004年の子ブッシュ以来。
カリフォルニア州での民主党候補者の得票が多く、大統領選の勝敗に関係なく、全米得票数では民主党候補が共和党候補を上回ることが多い。
今回は、トランプ得票が全米でハリス得票を上回った。
勝敗を分けた激戦7州のすべてでトランプが勝利した模様。
獲得選挙人数はトランプ312対ハリス226になったと見られる。








大差での圧勝。
テレビ朝日「報道ステーション」の大越健介氏はわざわざ米国に足を運んで取材をし、口汚くトランプを罵った。
トランプ支持者に取材し、その場では支持者の発言に反論もせずに聞き入れておきながら、日本に帰って報道する場面でトランプに罵詈雑言を浴びせた。
日本のメディアもハリス全面支援の報道を展開し続けたが、結果はトランプの圧勝。

私は日本時間の11月6日午後3時50分に
ブログ記事「第47代米大統領にトランプ選出」 https://x.gd/81z2J 
メルマガ記事「想定通りのトランプ勝利」  https://foomii.com/00050/ 
を公開した。

トランプが「勝利宣言」を始めたのが日本時間の6日午後4時半。
米大統領選報道特番に出演していた上智大学の前嶋和弘氏は午後4時半前時点で報じた米全国紙ニューヨークタイムズ紙によるトランプ勝利確率が90%に達したとの情報について、
「まだ結果が判明していないのに、この段階で勝利予想が出るのはおかしい」
「これら報道の根拠は出口調査結果しかない」 などとコメントした。
このような人物が「専門家」として特番に出演することが摩訶不思議。

米政治サイトReal Clear Politics”などが州別の開票状況を開票率と共にリアルタイムで流し続けている。州ごとの「当選確実」が出る前に、どちらの候補がどの州を制するのかを簡単に予測できる。私は、このリアルタイム情報を元に原稿を執筆し、日本時間の6日午後3時50分にトランプ勝利を断定する記事を公表した。
トランプが勝利宣言を始めたのは日本時間の6日午後4時半。
一部に「既成事実づくり」との批評があったが、選挙人270人獲得が確実と見込まれた後でトランプは「勝利宣言」した。日本のメディア情報収集能力の低さが明白

木村太郎氏はトランプ圧勝を予測していたが、その通りの現実が生じた。
私も投票開始前の日本時間11月5日午後7時50分に
ブログ記事「メディアがハリス推しであるわけ」 https://x.gd/SKaiV 
メルマガ記事「選挙不正なければトランプ勝利」 https://foomii.com/00050/ 
を公開した。トランプ優勢は明白だった。

特筆するべきは、米国の主要メディアがハリス支援の大キャンペーンを展開するなかで米国民がトランプを大統領に押し上げたこと。日本では考えられないことだ
米国民は巨大メディアの洗脳=マインド・コントロールを跳ね返した。
日本ではあり得ない米国の「柔構造」が鮮明に示された

ハリスとトランプの最大の相違は何か。
それはハリスが米国を支配する巨大資本=ディープステイト完全支配下の人物であるのに対し、トランプは完全支配下の人物ではないこと。
トランプが激しく攻撃され続ける最大の理由は、トランプが巨大資本完全支配下の人物でないことにある。

これは日本でも当てはまる。
巨大資本完全支配下の人物はメディアによって徹底擁護される。
巨大資本の敵対者はメディアによって激しい攻撃を受け続ける。
鳩山元総理もこれに該当する。私もこれに該当すると言える。
この視点で米国政治を改めて見直す必要がある。

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