2020年12月30日水曜日

それでも菅首相は開催強行、1万人の医師・看護師を無償で五輪に動員

 菅政権は学術会議会員の任命拒否でその正体を顕わしコロナ対応に迷走し、内閣支持率は当初の70%台から大幅な落下を続け40%台に低下しました。自民党内でも失望の声が高まりいつが退陣の時期かが公然と口にされる有様です。

 当人は「東京五輪」の成功をその起死回生策と考えているようなのですが、それもまた世界中に蔓延する新型コロナウイルスのために「専門家のあいだでもいよいよ東京五輪の開催を絶望視する声が広がり始めた」ということです。先般来日したIOC会長は4月に再来日する予定とのことで、そこで開催か否かの最終決定が行われるようです。果たしてどうなりますか。
 そもそも「東京五輪」を決行するためにもコロナの第3波は最小限に抑える必要があったのですが、菅首相はコロナの抑制と鎮静のための方策は全く行わずに、その逆の「Go To」に邁進しました。コロナの第3波への関心は無きに等しかったと言えます。
 別掲の記事の通り、村上春樹氏が「コロナ対応について各国の政治家がどのように処理したかを見比べたら、日本の政治家が最悪だった」と批判したのは、極めて当然のことです。医療界のリーダーは、早くからこれ以上感染者が増加すれば医療が崩壊すると繰り返し訴えていたのに、それを完全に無視したまま現在に至っていて、「Go To」が一時的に中止になったのがこの28日でした。第3波での新規感染者はこのところ東京を中心に、「曜日ごとの過去最大」を毎日更新し拡大の一途です。
 菅首相は英国でコロナの変異種が発見されたことを受けて24日からの入国制限強化を発表しました。英国からの入国者は1日150人のレベルでしたが、首相の認識は「1人か2人」というものでした。それなのに「先手先手の対応」と自画自賛しました。何もかもがズレまくっています。

 「東京五輪」には1万人の医師・看護師を無償で動員する計画です。それには何よりもまず国内のコロナがほぼ完全に制圧されていなければなりません。一体、菅首相は自分がいま何をしなくてはならないのかが分かっているのでしょうか。
 LITERAが取り上げました。
 併せて植草一秀氏の「Go Toトラブル全面停止が正しいわけ」を紹介します。
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専門家や組織委理事が「五輪は無理」…それでも菅首相は開催強行、医療逼迫を無視して1万人の医師・看護師を無償で五輪に動員
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 1000人に迫る勢いの東京の感染者、そして感染力の強い変異種の登場……。新型コロナウイルス感染拡大が今年の春以上に深刻さを増しているなか、専門家のあいだでもいよいよ東京五輪の開催を絶望視する声が広がり始めた。
「我々が取材すると、多くの専門家がオフレコで『五輪はもう無理』と言っている。表立って言うと政府に睨まれるので、『五輪を実現するためにも、感染を抑えないと』としか言わないが、年明けになったら公言する専門家も出てくるのではないか。水面下では、複数の感染や公衆衛生の専門家が政府に中止の提言をしようとする動きもあるようだ」(全国紙厚労省担当記者)
 実際、分科会の尾身茂会長も「週刊文春」(2020年12月31日・1月17日合併号)の池上彰との対談で、池上から「今のままではオリンピックを開催できないということですね」と聞かれて、「最終的に来年の春には、政府は決断しなければなりません」と否定しなかった。
 また、厚労省のアドバイザリーボード委員で強い発言力をもつといわれる和田耕治・国際医療福祉大学教授もツイッターでこうつぶやいていた。
〈このままでは1月12日のGo to 再開も難しそうですが、それは伝わっているのでしょうか。。オリパラもどんどん準備ができなくなっているのですが。。 もう少し中長期の想定をしていただき、対策をした場合としない場合を示す必要があったのか。〉(12月25日)
 コロナ対策の専門家だけではない。実は、五輪を推し進める立場の東京五輪組織委員会からも悲観論が出始めている。「スポーツ報知」(12月25日)によると、複数の理事が「五輪を開くには状況が悪すぎる。不安と心配の方が大きく、国民の賛同が得られない」「このままでは五輪の最も大事なフェアプレーの精神を無視する形になってしまう」などと、開催が厳しいとの見方を示しているという。
 当然だろう。コロナは国内の感染が深刻化しているだけでなく、世界中で感染が再拡大しているのだ。安倍前首相はじめ政府は「ワクチンができる」などという楽観論を垂れ流してきたが、東京五輪までに参加国の大半にワクチンが行き届くなんてことはありえない。
 仮に日本で感染が収束したとしても、多くの国で感染が収まっていなければ、開催はできない。現段階で五輪出場枠の40%以上が固まっておらず、選考会を開けない競技や国も多い。
 いずれにしても、無理やり強行すれば、感染や準備不足で大会が大混乱に陥る可能性が高く、五輪開催なんてほぼありえない。むしろ、中止の決断が遅れれば遅れるほど、予算がどんどんかさんでいくのだから、政府や組織委は一刻も早く中止の決断をすべきだろう。

 ところが、政府や組織委がやっていることはまったく逆だ。あくまで開催強行の方針を変えず、ただでさえ膨大な予算を「コロナ対策」「延期で人件費がかさむ」などとしてさらに膨れ上がらせている。
 組織委は22日に、予算計画を更新(第5版)したが、その金額はなんと1兆6440億円、招致時の予算の2.25倍、ロンドン五輪を抜いて五輪史上最高に達した。
 しかも、驚いたのは開閉式の予算だ。組織委は同日、開閉会式を簡素化するため、野村萬斎や椎名林檎ら7人のアーティストによる総合演出チームを解散。リオ五輪で「安倍マリオ」を演出した電通出身のクリエイティブディレクター・佐々木宏氏を新たな責任者とした。ところが、「式典を簡素化する」「華美なものしない」といいながら、同じ日に発表された予算計画をみると、開閉式の予算は大会開催決定時の2倍近く、165億円になっていたのだ。

泥沼強行は菅首相の意向!「首相が『撃ち方やめ』と言うまで何でもやる」と政府関係者
組織委の武藤敏郎事務総長は「できる限りの簡素化を試みているが、この数字になった。ただ、これをコストと見るか投資と見るか、だと思う」「日本国内では開催できれば、4、5兆円規模の経済効果があると試算されている。私はポジティブなところを見ていきたい」などと釈明したが、これは完全なまやかしだ。
 そもそもコロナ感染下で開催を強行したとしても、そんな経済効果がもたらされるはずはない。むしろ五輪を強行すれば、運営上も財政的にも破綻する可能性が高い。
 というのも、22日発表された予算でも想定しているチケット収入は満席が前提だからだ。もし観客制限をすれば、それがそっくり赤字になり、瞬く間に資金不足に陥ってしまう。
 しかも、信じられないのは、組織委がいまも競技会場で活動する医師・看護師らを無償のボランティアとして1万人以上、集めようとしていることだ。22日の予算計画発表で医師や看護師をどうするのかという質問が出たが、武藤事務総長は「当初計画と変わらず原則無償で依頼する」と語ったという(東京新聞)。
新型コロナで医療現場が逼迫し、医師や看護師の離職者が急増しているというのに、組織委はいまなお無償で五輪のほうに、1万人以上も動員をかけようというのだ。国民の健康や生命より東京五輪の開催を優先しようとしているとしか思えない。
 それにしても、政府はなぜ泥沼化必至の五輪強行にここまでこだわるのか。朝日新聞が12月はじめ、「首相が『撃ち方やめ』と言うまで、やれることは何でもやる」という政府関係者のコメントを紹介していたように、背景にはもちろん菅首相の強い意向がある。五輪を最大の政権浮揚策として位置付け、五輪後の解散総選挙で政権を盤石にするともくろむ菅首相が、観客を入れての開催強行にこだわっているため、政府全体が引くに引けない状況に陥っているのだ。
 そもそも、今年3月の時点で東京五輪を中止や安全な2年延期でなく、1年延期で強行した背景にも、安倍首相が自分の任期中にオリンピックをやり、政権再延長につなげるという目論見があった。
 そういう意味では、この国民の健康や財政無視の五輪強行は、安倍─菅と続いてきた行政私物化政権の本質がモロに出たものと言えるだろう。 (野尻民夫)


Go Toトラブル全面停止が正しいわけ
               植草一秀の「知られざる真実」 2020年12月28日
Go Toがコロナ感染拡大の重要な一因になっていることは明白だ。
11月21日からの3連休。この前に感染再拡大の現実は鮮明に示されていた。
人の移動拡大と新規陽性者数拡大との間に3週間程度のタイムラグがある。
3連休の人出拡大を抑制しなければ12月中旬に新規陽性者数がさらに急増することが懸念された。
本ブログにも明記した。
11月24日付メルマガ記事「反知性主義支離滅裂政策が日本を亡ぼす」https://foomii.com/00050 に次のように記述した。
「注意が必要なのは人の移動がタイムラグを伴って新規陽性者数確認につながること。
タイムラグは約3週間と判断される。
Go Toトラブルキャンペーン全面推進がタイムラグを伴って新規陽性者数の急拡大を生んでいる。」
「11月の3連休を前に日本全国で感染が急拡大した。
この時点で政府が感染拡大抑止を優先するなら、直ちに運用休止の措置を取るべきということになる。
ところが、菅内閣は3連休に際しての措置を一切取らなかった。
11月3連休の人の移動を全面推進したことで、12月中旬の新規陽性者数が一段と激増することが予想される。」
その主因がGo Toトラブルキャンペーンにあることを予め告知しておく。」

11月3連休の前に有効な施策を決断、実施するべきだった。Go Toの一時停止だ。
ところが、菅義偉首相はGo To全面推進に固執した。
12月11日のニコ動に「ガースーです」と弛緩した状態で登場した際も、Go Toトラベル一時停止について質問されると、
「そこのところは、いまは、考えていません」と即答した。
すでに感染拡大が深刻化していた局面だ。

その後、世論調査で内閣支持率が急落したことを受けて、3日後の12月14日に、突然Go Toトラベルの全国一時停止を発表した。
ところが、これまた、実施は12月28日とされた。
2週間先に一時停止を実施すると発表したのだ。
11月3連休後に東京、大阪、札幌のGo Toトラベル一部停止措置を決定したが、これらも、これら地域を目的地とする旅行だけを停止し、これら地域を出発地とする旅行を停止しなかった。
12月27日まで、停止されなかった旅行を楽しむ人が「駆け込み旅行」を展開した。

この政策対応を受けて、新規陽性者数は順当に急拡大している。
冬季は、低温、低湿、換気不足の要因が重なり、感染が拡大しやすい。
この要因と人の移動拡大によって感染急拡大が生じている。
死者数も急増し始めている。
コロナ感染拡大による経済活動悪化は深刻化した。
2020年4-6月期の実質GDP成長率は世界各国で大幅マイナスを記録した。
日本でも年率マイナス29%を記録した。
コロナ感染拡大が国民生活に重大な影響を与えている。
したがって、政府が経済対策を講じることは当然であるし、正しい。
問題は方法だ。
菅義偉氏が推進するGo Toは一言で表現すると、自公の支持者に利益を供与するもの。
コロナで本当に困窮する者を支える施策になっていない。
コロナで本当に困窮する者は自公の支持者ではないと判断しているのだと思われる。
全国有名観光地の有力旅館はGo Toバブルに沸いている。
しかし、Go Toの恩恵がまったく届かない事業者が無数に存在する。
Go Toを利用できる市民は時間とお金に余裕のある人だけ。
医療従事者、介護従事者はそれどころでない。
特定の観光事業者と癒着してGo Toが推進されている。
本当に困っている人に政府がしっかりと手を差し伸べるという姿勢が微塵も感じられない。
             (以下は有料ブログのため非公開)

30- 「日経」「読売」でも 内閣支持率急落続く

 「日経」の調査(25~27日実施)では、菅内閣の支持率は11月の前回調査から16ポイント減の42%、不支持は48%で、支持と不支持が初めて逆転しました。
 「読売」の調査(26~27日実施)では支持率が16ポイント減の45%になり、9月の発足時74%から29ポイント下落しました。
 政府のコロナウイルス対応については、「評価しない」が「日経」で59%「読売」で62%となりました。「読売」で、新型コロナ対応で首相が指導力を「発揮していると思わない」は77%でした。
 しんぶん赤旗、日経新聞、読売新聞の記事を紹介します。
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内閣支持率急落続く 「日経」「読売」が世論調査
                       しんぶん赤旗 2020年12月29日
 メディアの世論調査で、菅義偉内閣の支持率の急落が続いています。「日経」の調査(25~27日実施)では、菅内閣の支持率は11月の前回調査から16ポイント減の42%、不支持は16ポイント増の48%で、支持と不支持が初めて逆転しました。
 「読売」の調査(26~27日実施)では支持率が16ポイント減の45%に。9月の発足時74%から29ポイントの下落です。
 政府の新型コロナウイルス対応については、「評価しない」が「日経」で59%(「評価する」は33%)、「読売」で62%(同32%)となりました。「読売」で、新型コロナ対応で首相が指導力を「発揮している」が16%なのに対し、「そうは思わない」は77%と、多数を占めました。
 安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭の参加費補填(ほてん)の疑惑めぐり、自身の関与を否定した安倍氏の説明について、「納得できない」と答えた人は「読売」で76%(「納得できる」は17%)、「日経」で74%(同14%)に上りました。


内閣支持率42%に急落 コロナ対策「評価せず」59% 本社世論調査
                        日経新聞 2020年12月27日
日本経済新聞社とテレビ東京は25~27日に世論調査を実施した。菅義偉内閣の支持率は42%で11月の前回調査から16ポイント低下した。不支持率は16ポイント上昇の48%となり、支持率を逆転した。政府の新型コロナウイルス対応を「評価しない」割合は59%と11ポイント上がった。
内閣支持率が不支持率を下回るのは菅義偉政権が発足した9月以降で初めて。支持率の下落幅としては菅直人政権だった2010年10月以‥‥
                 残り392文字


菅内閣の支持率45%、16ポイント減…読売世論調査
                           読売新聞 2020/12/27
 読売新聞社が26~27日に実施した全国世論調査で、菅内閣の支持率は45%となり、前回(今月4~6日調査)の61%から16ポイント下落した。不支持率は43%(前回27%)に上昇した。
 支持率は、9月の内閣発足直後の74%から3か月余りで29ポイント下落した。読売新聞社が毎月の全国世論調査を開始した1978年3月以降の歴代内閣で、発足直後の調査から3か月後の下落幅を比較すると、今回の菅内閣は麻生内閣と並んで最も大きかった。


「桜」前夜祭巡る安倍前首相の説明「納得できず」76%…読売世論調査
                           読売新聞 2020/12/27
 読売新聞社が26~27日に実施した全国世論調査で、安倍前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭の費用補填ほてんを巡る政治資金規正法違反事件で、関与を否定した安倍氏の説明に「納得できない」と答えた人は76%に達した。
 自民党の吉川貴盛・元農相(議員辞職)が鶏卵業者から現金を受け取っていた疑いなど、相次ぐ「政治とカネ」の問題が、菅内閣の今後の政権運営に「影響がある」との回答は74%に上った。

2020年12月27日日曜日

「路上のラジオ」主宰者:西谷文和さんからの手紙と資料の紹介 (1)

  「路上のラジオ」(主宰者・西谷文和さん)を支援しているある知人から、12月中旬に送られてきた西谷さんからの「手紙」、西谷さん編著の最新刊:「『安倍、菅、維新。8年間のウソを暴く 路上からの反撃、倍返しだ!』の紹介リーフ」、そして「中村哲さんを追悼しアフガニスタンの今を学ぶ集会の案内」を預かりました。

 もっと早く紹介しなくてはならなかったのですが、12月の例会が時ならぬ豪雪で流れた上に、当方も除雪に忙殺される中で大変遅れてしまいました。深くお詫びします。
                お知らせ(再掲)
    都合により28日、29日は記事の更新が出来ません。ご了承ください。
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Ⅰ 西谷さんからの手紙(青字強調部分は当事務局で行いました)

『このたびは多額の募金をありがとうございました。
10月22日から11月3日までアフガニスタンで取材をしておりましたので、お礼の手紙が遅くなってしまいました。ご容赦ください。今回なぜアフガニスタンに入ったのかと言いますと、それは「中村哲さんの偉業を風化させたくないから」です。阪神大震災も311も、私たちはすぐに忘れてしまいます。というか、政府は「忘れてくれるのを待って」います。
「100の診療所より1本の用水路を」。中村さんのかけ声で始まった「緑の大地計画」は全長25キロ超のマルワリード用水路となり、約16500ヘクタール(東京ドーム3500個分)もの砂漠を緑あふれる農地に変えて、約65万人もの命を赦ってきました。「変な戦をするよりね、水で戻してやればいいんですよ。ご覧なさい、あの家もこの集落もみんな難民だったんですよ」。 2010年1月、取材に訪れた私に「武力ではなく、米や小麦で平和を」と訴えた中村さん。10年後、再び現地に立つことができました。死後建てられた記念塔の肖像画。その優しい眼差しはいつまでも用水路を見つめています。中村さんは私たち日本人の誇りです。ウソぼかりつく政府、責任を取らない政府、米国のいいなりになる政府、そんな姿に失望を感じることの多い昨今ですが、中村さんの偉業を目の当たりにした人々は、そこに希望を感じるのではないかと思うのです。「日本もなかなかやるやん」と。
この取材の音声は、路上のラジオ第40回目で紹介しております。お時間あればまた間いてやってください。
さて「路上のラジオ」ですが、なんとか1年半継続して発信することができました。安倍政権を打倒したいと思って始めたラジオですが、今はある意味「安倍よりも独裁化した菅政権」になったので、今後も辞めるわけにはいきません。
地球温暖化の影響だと思いますが、11月でも夏日になっておりました。しかし12月に入ると、さすがに朝晩はかなり冷え込んでまいります。体温調整の難しい季節です。コロナが収まらない中、今後はインフルエンザにも注意が必要です。ご自愛いただき、今後とも「路上のラジオ」をよろしくお願いいたします。
                         2020年12月  西谷文和』

Ⅱ 西谷文和の最新刊発売へ!
  リーフのPDF版を掲示しましたので下記URLをクリックしてください。
https://drive.google.com/file/d/1nDb6CP3VW9ZWpLylkgMCg7WvAl8DfYvK/view?usp=sharing 

  概要は下記の通りです。
  『安倍、菅、維新。8年間のウソを暴く 路上からの反撃、倍返しだ!』
    巻頭インタビュー 内田樹
    第1章 安倍辞任!8年間のウソを暴く ・・・ 佐高信 小出裕章 宇都宮健児
    第2章 カジノと万博、維新と吉本興業 ・・・ 西谷文和
    第3章 維新と大阪都構想にNO!     ・・・ 平松邦夫 矢野宏
            ●編著 西谷文和 ●判型 A5判ソフトカバー
            ●定価 本体1300円 ●10月初旬発行
【お申込み先】
  ①日本機関紙出版センター FAX 06-6465-1255 TEL06- 6465-1254
  ②イラクの子どもを救う会 EL 06-6170-4757 メール:nishinishi@r3.dion. ne.jp
  ③Amazonまたは書店 

Ⅲ 「中村哲さんを追悼し映像で観るアフガニスタンの今」集会の案内
  リーフのPDF版を掲示しましたので同様に下記URLをクリックしてください。
https://drive.google.com/file/d/1nDb6CP3VW9ZWpLylkgMCg7WvAl8DfYvK/view?usp=sharing 
      はじめに「西谷文和の最新刊発売」が表れるので下にスクロールしてください。

  概要は下記の通りです。(掲示が遅れて大変申し訳ありません)
    2020年12月26日(土)午後2時より エル大阪南館南ホールで
    主催:イラクの子供を救う会
 【集会の趣旨】
   今年10月22日から11月3日まで、アフガソに入国し現場を取材してきました。
   昨年12月4日、何者かによる凶弾によって殺害された中村哲さん。現地の人々は
  その死を悼み、その偉業に感謝して「中村パーク」を造り、記念塔を建てていました。
   「100の診療所より1本の用水路を」「人々との信頼関係があること。それが武器よ
  りも何よりも大事」。数々の名言を残し、平和憲法9条の大切さを訴えていた中村さ
  ん。
   私たちは大切な、大切な人を失ってしまいました。その足跡に感謝し、追悼すると
  ともに、アフガンの今を学ぶ集会です。

前夜祭 疑惑深まる 安倍前首相 秘書に責任押し付け

 安倍前首相は25日、衆参両院の議院運営委員会で、「桜」前夜祭を巡る首相在任中の国会答弁について「事実に反するものがあった。国民の信頼を傷つけた」と陳謝しました。

 参加者の費用を補填していたことは認めましたが、自分が不起訴になったことを理由に地元有権者への利益供与(公職選挙法違反)は否定しました。
 費用補填の原資に関しては、事務所が管理する自身の私費だったが、一時的な立て替え払いにすぎず、夕食会の会費収入を上回る部分は会場使用料などに充てたとして、「会場費は利益供与に当たらないという総務省の見解がある」と強弁しました。それに対して共産党の田村智子参院議員は「会場費は限定的だ」と反論しました(東京新聞)。
 ホテルの明細書については「隠す理由は何もない」としながら、ホテルへの再発行依頼は拒否しました。明細書が提出されれば疑惑の大半は解決するのに、それを拒むのは不思議なことで疚しいことがあるからとしか考えられません。
 安倍氏は議員辞職の考えがないことを明言し、委員会後に記者団に「説明責任を果たすことができた」、「次期衆院選に出馬して国民の信を問いたい」と述べました。全てを秘書のせいにすることで乗り切れると考えているようです。
 野党は疑惑がさらに深まったとして、来年1月召集の通常国会で安倍氏の証人喚問を求める方針です。

 共産党からは宮本徹衆院議員、田村智子参院議員が質問にたちました。別掲記事の通りLITERAは田村氏の質問は今委員会の「ハイライト」であったと称賛しています。
 しんぶん赤旗の記事を紹介します。
                 お知らせ
     都合により28日・29日は記事の更新が出来ません。ご了承ください。
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前夜祭 疑惑深まる 安倍前首相 秘書に責任押し付け 衆参議運委 野党「喚問必要」
                       しんぶん赤旗 2020年12月26日
 安倍晋三前首相は25日、衆参両議院運営委員会に出席し、「桜を見る会」前夜祭の費用補填(ほてん)をめぐる自身の国会答弁について「結果として事実に反するものがあった」と虚偽であったことを認めました。安倍氏は「改めて事実関係を説明し、答弁を正したい」と述べましたが、自身に都合よく秘書に責任を押し付けました。野党は「疑念は晴れるどころか、ますます深まった」として安倍氏の証人喚問を求めました。

宮本・田村氏が追及
 安倍氏は「開催費用の一部を後援会として支出していたにもかかわらず、それを(政治資金収支報告書に)記載しなかったとの事実が判明した」と述べ、前夜祭の費用負担を否定してきた自身の国会答弁が虚偽であったことを認めました。しかし、「会計処理は私が知らない中で行われていたことだ」として自身の関与は全否定し、秘書に全責任を押し付けました。
 日本共産党からは宮本徹衆院議員、田村智子参院議員が質問にたちました。
 宮本氏は、「桜を見る会」前夜祭の安倍氏側の費用補填について、2013年は政治資金収支報告書に記載があるのに14年分以降は記載がないことをあげ、「多額の補填は『不適切な支出』と指摘されるのはまずいと考え、隠蔽(いんぺい)のために不記載にしたのではないか」と追及。「有権者への利益供与は政治家として許されない行為だ」とただしました。
 安倍氏は「(秘書と)接触し、話を聞くことができない」と答弁を拒否。「総理大臣だから利益供与して選挙で当選しなければならない立場ではない」などと開き直りました。
 田村氏は、前夜祭は「桜を見る会」とセットで地元有権者をもてなしするものではなかったのかと追及。安倍氏側の前夜祭の費用補填は、政治資金収支報告書では“宴会料”となっており、地元の後援会員らを接待した寄付行為に当たるとして、その原資を明らかにするよう迫りました。

 安倍氏は「(ホテルとの契約)主体は安倍晋三後援会」としながら、「私が預ける共有資金の中から立て替えた」と答弁。田村氏は原資がわかる資料を提示するよう求めましたが、安倍氏は答弁に立たず、答えませんでした。田村氏は「何一つ事実は明らかになっていない」と厳しく批判し、安倍氏の証人喚問を求めました。


訂正・謝罪 形だけ 安倍前首相答弁 田村政策委員長が会見
                      しんぶん赤旗 2020年12月26日
 日本共産党の田村智子政策委員長は25日、国会内で記者会見し、自身も質問に立った衆参両院の議院運営委員会での安倍晋三前首相の答弁について、「検察の捜査の結果、安倍晋三後援会の政治資金収支報告書を訂正しなければならなくなり、それに合わせて形だけの答弁の訂正と形だけの謝罪を行ったにすぎない。あんな説明で誰が納得できるのか」と批判しました。
 田村氏は、「事実と異なる答弁」を「訂正したい」との安倍氏の申し出による質疑だったが、「答弁のどこが事実と異なり、何が事実で、どう訂正するのかはほとんど何も語られていないに等しい」と批判しました。
 その上で、安倍氏がホテルの領収書は「晋和会」(安倍氏の資金管理団体)宛てだったと認めたことについて、安倍氏は従来、「個々の参加者」が契約者だと言い張っていたが、「実態としては安倍氏が代表者たる晋和会が主催者・契約者そのものだった」と強調。これにより「資金の出どころが新たな疑問点になった」と語りました。
 安倍氏が24日の会見では補填(ほてん)の原資は「自分の預金」と述べながら、質疑では「立て替え」だと言い換えたことについて、田村氏は「誰が負担すべきものを立て替えたのかと質問したが、このシンプルな質問に即答できなかった」と強調。私費による支出なら、有権者への利益供与になると指摘しました。
 その上で、前夜祭の疑惑は「桜を見る会」とセットだと指摘。招待者決定への安倍氏側の関与も含めた全貌解明のために、予算委員会で再質問すべきだと主張しました。

安倍首相「説明責任果たした」 しかし肝心のポケットマネーの正体は不明(LITERA)

 「桜」前夜祭を巡る問題で、安倍前首相は「答弁を正すための機会をいただきたい」として25日、衆参議院運営委員会に出席し118回に及んだ虚偽答弁について謝罪しました。

 本人はその後記者団に「説明責任を果たすことができたのではないか」と胸を張り、政権中枢からは「誠実に対応した」「これで一区切り」と評されたようですが、野党が求める資料の提出に難色を示すなど謎は深まるばかりです。当然自民党内からも「中身が伴わなかった。国民は納得しないだろう」(閣僚経験者)との見方が上がり疑惑は簡単に晴れそうにありません(朝日新聞)。

 26日、前日*に引き続きこの問題を取り上げたLITERAは、国会のハイライトは共産党・田村智子参院議員の追及だったとしました。
 *(LITERA 25日)安倍晋三前首相会見で馬脚! “桜”前夜祭補填の原資はポケットマネー、公選法違反疑惑が再燃…秘書も解雇せず本人関与が明白に
 安倍氏は会見で、会費補填の原資について「手持ちの資金で立て替えた」と説明しましたが、田村議員が「誰が負担すべきものを立て替えたということですか」と追及したところ、安倍氏がしどろもどろになって「安倍晋三後援会」と答えた、というところから始まり、「訂正後の収支報告書には、たしかに不足分の支払いは記載されているものの、どこからその金が出ているのかの記載は全くない」と、安倍氏のポケットマネーで補填したことを炙り出したことに及んでいます。
 安倍氏は折角「答弁を正す」機会を得たにもかかわらず、結局は従来の虚偽答弁と似たような説明しかできませんでした。これでは何時までたっても疑惑は晴れません。
「こんな状態で『説明責任を果たした』などとほざくこと自体、国民は許してはいけないのだ」と水井多賀子氏(執筆者)は述べています。
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安倍首相「説明責任果たした」も嘘の上塗り発覚! 訂正した政治資金報告書に「ポケットマネーから支出」記載なく裏金疑惑も浮上
                             LITERA 2020.12.26
 安倍晋三・前首相は昨日25日、衆参議院運営委員会で「桜を見る会」前夜祭問題について説明をおこなったが、終了後、記者団に「説明責任を果たすことができた」と胸を張り、さらには来年の衆院選出馬の意向を示した。あんな説明で国民が納得すると本気で思っているのだから、国民を舐めているとしか思えない。
 そもそも今回の衆参議院運営委員会での説明は、本人からの「答弁を正すための機会をいただきたい」という申し出を受けて設定されたものだった。
 しかし、いざ質疑がはじまると、安倍前首相は「答弁を正す」どころか、不誠実・無責任極まりない言動を繰り返し、さらには虚偽の可能性が高い答弁までおこなった。当然、Twitter上では「#安倍前首相の議員辞職を求めます」というハッシュタグをつけた投稿が相次いだ。
 この嘘つき前総理を議員辞職に追い込むためにも、その答弁の嘘を検証し、今回の議院運営委での説明から浮かび上がった新疑惑を突きつける必要があるだろう。
 まず、度肝を抜かれたのは、自分から「初心に立ち返って、研鑽を重ね、その責任を果たしてまいりたい」と言っておいて、安倍前首相が過去の“虚偽答弁”を開き直ってみせたことだ。
 安倍前首相は国会でさんざん「ホテル側からの明細書の発行はなかった」などとじつに20回も答弁してきたが、24日の記者会見では「明細書がないのは事務所にないということ」などと発言。「明細書をなぜホテルから取り寄せなかったのか」と問われても「私が、ですか? そのとき私は何とお答えしたのかな?」などとすっとぼける始末だったが、昨日も、立憲民主党・福山哲郎参院議員の追及に対し、こう言い放った。
「私は明細書が存在しないと言ったことは1回もない」
 昨年11月来国会で安倍前首相はずっと「ホテルからの明細書はない!」と強弁し、いくら野党から「ホテルは明細書を保存しているから確認して」と求められても「ホテル側には営業上の秘密がある」などと言って拒否してきた。だが、実際にはホテルは明細書を発行しており、この安倍前首相の答弁は虚偽であったと衆議院調査局も認定している。なのに、この期に及んでも、よりにもよって「答弁を正す場」で、こんな詭弁を弄するとは……。
  
 しかも、立憲の辻元清美衆院議員が、ホテルに明細書を請求して委員会に提出するようあらためて求めたのだが、安倍前首相の主張はこんなものだった。
「明細書自体は私の事務所にはない。あるいは、一方、もちろんホテルにはあるのだろうと思いますが、ホテルは明細書を公表することは営業の秘密にあたるので、(公開を)前提としたものについてはお出しすることはできない」
「私自身がですね、明細書を隠す理由というのは何もないわけでございまして」
「捜査当局が厳しく捜査をし、すべての書類に、おそらく明細書も含めてすべてあたった上においてですね、今回寄附に当たらないという判断をしておられるわけでございますから、ことさら、我々、明細をですね、隠さなくてはいけない、そういう理由はない」
 なんと、検察の判断を盾にして、いまだに明細書を取り寄せる気も公開する気もない、と突っぱねたのである。
 
都合の悪い質問には「通告がない」「秘書と接触できない」と答弁拒否する無責任ぶり
 いや、それだけではない。東京地検特捜部が認定した「前夜祭」の会費総額と補填分を計算すると、1人当たりの費用は8000円で、そのうち安倍氏側が3000円、つまり4割以上を補填したこととなるが、この点を立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員が追及すると、安倍前首相は「質問通告をいただいていない」などと言い出して1人当たりの補填金額を明言しなかったのだ。しかも、明細書はいまだに見ていないと言うのである。
 自分から説明したいと言って設けられた場であるのに、「質問通告がない」として答弁しない。だが、驚いたのはこのあと。なんと、「質問通告」があった質問にも答弁拒否してみせたのだ。
「前夜祭」が初開催された2013年だけは、補填分の82万9394万円を安倍前首相が代表を務める資金管理団体「晋和会」が収支報告書に記載していたが、翌2014年以降はこうした記載はなくなった。この問題について、日本共産党の宮本徹衆院議員は記載しなくなった理由を「当時の担当者」に訊いてほしいと「通告」した上で質問したのだが、安倍前首相の答弁はこうだ。
「当該秘書、これは何年も前に高齢を理由に退職された職員で、この職員も検察から聴取等を受け、いままで打ち合わせ等をしてはならないということだったのでいままで話をしていなかったが、(秘書の)代理人から『いまこの問題について接触をはかるべきではないと考えている』ということで、『答えられない』ということだった」
「質問通告しろ」と言うくせに、通告してある質問には「秘書と接触できない」などと答弁拒否をする。そもそも捜査は終わっているのに、「秘書と接触できない」「『答えられない』ということだった」などという理屈が通用すると思っているのだろうか。
 しかも、「前夜祭」の支出を記載しなかった理由は明らかで、それは補填行為が公選法で禁じられている選挙区民への寄附行為にあたることを認識していたからにほかならない。
 宮本議員は、記載しなくなった2014年に小渕優子経産相が後援会ツアーで差額の補填をおこなっていたことが問題となったことを指摘し、同じ問題だという認識があったから隠蔽したのではないかと追及。さらに前述したように、安倍氏側が補填したのは1人当たり3000円と見られているが、選挙区内の有権者にうちわを配布していたとして2014年に法相を辞任した松島みどり氏のケースを考えれば、1人当たり3000円の補填は重大だと指摘した。

「私は総理だから利益供与の必要はない」の嘘 安倍が地元選挙区民に利益供与した理由
 だが、ここで安倍前首相は、こんな主張を展開したのである。
「私は(当時)すでに総理大臣になっておりますから、(中略)何か利益を供与して選挙で当選しなければならないという立場では、これはまったくないわけでございまして。つまり、たとえば我が党においては自分の選挙のことはまったく考えないという状況にならなければ、自民党の総裁にはそもそもなれないわけでございます」
「幸い私も9回選挙を戦ってきたところでございますが、毎回地元のみなさんにがんばっていただいた結果ですね、これはもう、つねに圧倒的な勝利を与えていただいているところでございまして」
「そんな利益を供与してですね、票を集めようということは、つゆほども、私も含めて事務所も考えていない。それよりも法令順守のほうがですね、極めて重要だというふうに思っております」
 親から地盤を受け継いだ世襲議員のくせに「利益供与して選挙で当選しなければならない立場ではまったくない」などとひけらかすことも恥ずかしいが、しかし、「前夜祭」は自身の選挙のためだけに使われたわけではない。
 たとえば、毎日新聞1月26日付記事では、安倍氏と同じ下関市を地盤とする林芳正・元農相の「代理戦争」として苛烈な争いとなった2017年3月の下関市長選のために「桜を見る会」と「前夜祭」が利用されたと報道。自民党関係者は「前田市長を推したメンバーが桜を見る会と前夜祭に招かれた」と語り、〈下関市長選をきっかけに激化した政争が、桜を見る会への安倍首相による招待者増加に影響を及ぼしたのは間違いなさそうだ〉と締めくくられている。これは「前夜祭」についても同じことが言えるだろう。
 安倍氏といえば、過去にも下関市長選をめぐって子飼いの市長を当選させるべく対立候補の選挙妨害を暴力団に通じた人物に依頼、その見返りの約束を果たさなかったことから自宅に火炎瓶が投げ込まれるという「ケチって火炎瓶」事件が起こるなど、お膝元の下関市長選に深く関与してきたことはよく知られている。激化する林氏との代理戦争の問題も考えれば、地元選挙区民に「利益供与」する理由はしっかりと存在するのだ。
 その上、安倍前首相は言うに事欠いて「毎回地元のみなさんにがんばっていただいた」とまで答弁した。そうやって毎回がんばってくれる地元選挙区民の士気高揚、労いをするために「利益供与」したのではないのか。

安倍は「ポケットマネーで支出」を「立て替え」とごまかすも田村智子参院議員の追及で新疑惑が
 だが、昨日の国会のハイライトは、なんといっても共産党・田村智子参院議員の追及だ。
 ご存じのとおり、田村議員は昨年11月、この「桜を見る会」問題を最初に安倍首相にぶつけた人物。そして昨日も、疑惑の核心となる問題を指摘した。それは、24日の会見で安倍前首相が説明した、「補填の原資は自分の手持ち資金だった」という問題に絡んだものだ。
 安倍前首相はこの補填の原資問題について、会見で当初は「私の預金から下ろした手持ち資金から支出した」と発言。記者から「仮にそうであればご自身の私費がそのまま有権者に直接利益として渡ったことになる」と追及されると、慌てて“立て替えた”とごまかした。
 田村議員はまず、この点をとらえ、「あなたの私費から出したと最初は言い、それを立て替えたと言い換えをおこなっています。誰が負担すべきものを立て替えたということですか」と追及。すると、安倍前首相はしどろもどろになりながら「安倍晋三後援会」と答えた。
 しかし、じつは「安倍晋三後援会」が訂正した収支報告書には、この安倍前首相が「立て替え」と主張する金の動きの記載がまったくなかった。そのことを、田村議員は安倍前首相にさらにこう突きつけた。
「(安倍晋三)後援会の訂正された収支報告書を見てもですよ、たしかに不足分の支払いの記述はあります。しかし、その不足分がどこから出てきたのかが、まったくわからない。結局、実態はあなたのポケットマネーから出しているんじゃないんですか?」
「そのお金がどこから出てきたのかが、一切説明されていないんです。わからないんです」
 じつは、本サイトでもこの点を不可解だと考えていた。報道によると、安倍氏側は〈参加者の会費は当日中にホテル側に渡し、補填分は後日、集金に訪れたホテル担当者に、議員会館にある事務所の金庫から現金で支払うなどしていた〉というが(産経新聞17日付)、2019年分の政治資金収支報告書の訂正版を確認すると、収入として「前夜祭」で徴収した参加費が「催物事業」として383万5000円、ホテルニューオータニへの支出が「宴会料等」として4月12日に383万5000円、同月19日に260万4908円として新たに加えられている。この383万5000円の収入および支出が徴収した参加費をホテル側に渡した分であり、19日の260万4908円が問題の“ポケットマネー”なのだろうと思われるが、しかし、収支報告書にはこの補填分の260万4908円が収入や借入としては記載されていないままなのだ。
 一緒に訂正されたという2018年以前の収支報告書は山口県選挙管理委員会がネット公開していないため、本サイトではそれが確認できておらず、別の年の分でその収入に関してなんらかの記載があるのかもしれないと調査を進めている最中だったが、田村議員によると、やはり記載していなかったということらしい。
「収支報告書の訂正を見てみますと、たしかに支出の部分は増えています。でも、収入で増えた分は会費の収入だけなんですよ。不足分がどこから出てきて払われたのか、(記載が)ないんですよ。安倍晋三さんからの寄附もないんですよ。繰越金が訂正されているだけ。だから、一体どこからどうやって出てきたのかというものが、まったくわからない」
 これはようするに、検察の捜査を受けて収支報告書を訂正しておきながら、その訂正分も補填分の出どころが不明の「不記載」状態ということではないのか。それどころか、補填分が総理の“ポケットマネー”から支出されていることがわからないかたちになっているとしたら、安倍氏の“ポケットマネー”はいわば裏金のようなものではないか。

 これらの問題を、わずか7分しか与えられなかった質疑時間のなかで追及した田村議員は、「(金の動きが)わかる資料を提示いただきたい」と要求した上で、「何ひとつ事実はあきらかになっていない」とし、あらためて追及の場を設けることを求めたが、これは当然おこなわれるべきものだ。そしてそれは予算委員会で、かつ偽証罪が問われる証人喚問として再度、追及されなければならない。こんな状態で「説明責任を果たした」などとほざくこと自体、国民は許してはいけないのだ。(水井多賀子)