4日10時より1時間余り、湯沢町役場において「町の非核平和取り組みに関する懇談会」を行いました。
町側の出席者は、田村町長、島村教育長(4月に着任)、総務部長の3名で、「湯沢平和の輪」のメンバーは8名でした。
懇談は、「湯沢平和の輪」が6月5日に提出した「町の非核平和の取り組みに関する提案・要請について」※をベースに行われました。
始めに町長より、「提案・要請について」の町側の回答をいただきました。
【回答要旨】
日頃、「湯沢平和の輪」の皆さんが平和を目指して活動していることに敬意を表します。毎年の憲法記念日の折り込みビラにも目を通しています。観光立町を発展させるためにも平和は大事で、戦争は絶対にダメです。町としては皆さん一人ひとりが様々な考えを持っていることを前提に、何でも自由に発言ができることが大切であると考えて、平和で自由な町を目指しています。
8月の広島平和記念式典への参加については、少数の代表を選別して派遣することに疑義があるので、全員が参加できる平和教育講演会の形式が良いと考えています。
平和への取り組みに関する要求については、町として取り入れられるものは取り入れ、夏の原爆写真展、成人式での憲法本や憲法が印刷されたフリーファイルの無償提供、3年に1回の中学校における平和教育講演会(町民も自由参加)などを実施してきました。
ただ憲法資料の配布については提供の準備をするところまでが限度で、持ち帰るかどうかは各自の自由意思に任せています。実際には持ち帰る人は殆どいないようです。
以上の回答に対して、「湯沢平和の輪」は、町が会の活動に協力していただいていることにまず感謝し、「提案・要請」の各項目について懇談しました。
今回も議論が集中したのは、8月の広島平和記念式典への湯沢中学校からの代表派遣の件で、町は、代表を選んで広島に送るのでは選出の過程で生徒が不公平感や敗北感を持つおそれがあるので、全員が平等に機会を享受できるように講演会の形式を採用したと述べたのに対して、「平和の輪」からは 代表を選んで派遣する方法はごく普通のことで、代表が現地で体験したことを報告会などで生徒全員のものにすることができればそのメリットは大きい、あるいは「あれか、これか」ではなく代表派遣と講演会を共に行う方法もあるのではないかなどを提案をしましたが、残念ながら町側の同意は得られませんでした。
今回も町長をはじめ町の皆さんに誠実に対応していただき有意義な懇談会となりました。