いまさらながらの感はありますが、12年度の米国防省基地構造報告書によると海兵隊の実質稼動の海外基地16カ所(倉庫基地などの稼動していない分を含めると20カ所)のうち15カ所が日本にあり、そのうちの13カ所が沖縄にあることが明らかになりました。
第二次世界大戦後に米軍が駐留した東南アジア国家のうち、フィリピンは1992年に米軍を撤退させましたし、韓国も16年には陸軍部隊を撤退させることで米国と合意しています(韓国には海兵隊は駐留していません)。
フィリピンは1898年から第二次世界大戦までの間アメリカの植民地でしたし、韓国は朝鮮戦争時に連合国側としてアメリカ軍が防衛しました。そうした経緯もあってそれなりに時間は掛かりましたが、それぞれ撤退を勝ち取っています。
日本だけがなぜ撤退に向けてのそぶりさえも見せないのでしょうか。
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米海兵隊の海外基地、沖縄に集中
沖縄タイムス 2013年6月10日
【平安名純代・米国特約記者】海外にある米海兵隊の基地・施設の総数が20で、そのうち13カ所が沖縄に集中していることが8日までに分かった。空軍や海軍などの基地を受け入れている国でも海兵隊の基地はないことから、米国外に拠点を持たずに運用していることを示している。
米国防総省がまとめた2012会計年度基地構造報告書によると、海兵隊の基地・施設は、米国本土内に135カ所、海外に20カ所の計155カ所。
海外にある20カ所のうち、日本に15カ所、韓国に1カ所、その他が4カ所となっている。この4カ所はケニアで11年度まで倉庫として使用されていたが、現在は稼働していない。よって、海外における海兵隊の実質拠点は16カ所で、そのうち13カ所が沖縄に集中していることになる。
11年度では、ドイツやアラブ首長国連邦も含まれていた。
嘉手納基地を除く在沖米軍基地の資産価値は次の通り。かっこ内は11米会計年度の資産価値。
瑞慶覧25億3200万ドル(29億5600万ドル)▽牧港17億7700万ドル(20億6000万ドル)▽恩納(キャンプ・ハンセン)14億5100万ドル(13億9700万ドル)▽普天間飛行場9億5800万ドル(9億2600万ドル)▽辺野古(キャンプ・シュワブ)7億9500万ドル(7億7600万ドル)だった。
山口県にある岩国海兵隊基地は22億8300万ドル(22億9400万ドル)だった。