2025年7月24日木曜日

ガザ、餓死者続出 食料配給所では発砲相次ぐ

 新潟日報が掲題の記事を載せました。
 イスラエルと米国によって生み出されたガザにおける飢餓の地獄は、とうに限界を越えています。
 食料配給関連の住民の銃撃による死者は21日の段階で千人を超え、22日には子どもを含む15人が餓死しまし食料配給を受けたくても米イスラエル主導の配給拠点ではイスラル軍の攻撃で死傷者が相次ぐ状況で、飢えに苦しむ男性は「いっそ攻撃を受けて死にたい」と訴えます
 国連のグテレス事務総長は21日人々の命を支える最後の命綱が崩壊しつつある」と危機感を強調し国連幹部は「飢餓の危機が一気に広まり、止まらない」と訴えます
 中東の衛星テレビ、アルジーラの記者は20日、北部ガザ市の病院で中継中に声を張り上げ「これこそ、数分前に私がお伝えしたことです」、(目の前で高齢女性が急に倒れ込み周囲が救助する様子が映される。記者は声をからし説明を続けた。「みんなゆっくりと死に向かっている。これが今のガザの光景です」。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガザ、餓死者続出 食料配給所では発砲相次ぐ
                         新潟日報 2025年7月23日
【エルサレム共同」パレスチナ自治区ガザの保健当局は21日、食料配給関連の住民の死者が千人を超えたと発表した。22日には過去24時間に子どもを含む15人が餓死したと表明。しかし食料配給を受けたくても米イスラエル主導の配給拠点ではイスラル軍の攻撃で死傷者が相次ぐ。空腹を紛らわそうと腹に石を巻き付けたり、力なく道端で倒れたりする住民も。飢えに苦しむ男性は「いっそ攻撃を受けて死にたい」と訴える。

住民「いっそ攻撃受け死にたい」
 米国とイスラエルが主導する「ガザ人道財団」は5月27日に食料配給を開始した。食料を求め殺到した住民にイスラエル軍が発砲し、連日のように死傷者が出ている。軍は「威嚇射撃だった」などと強弁する。
 財団の配給拠点はガザ中部と南部に計4ヵ所のみ。従来は国連主体の配給拠点が約400ヵ所あった。多くの住民は長距離移動しなければ拠点にたどリ着けず、国連人権局等弁務官事務所OHCHR)は「女性や子どもら、最も立場の弱い人に支援が届かない」と財団の配給を非難。国連のグテレス事務総長は21日人々の命を支える最後の命綱が崩壊しつつある」と危機感を強調した。
「死の危険がある場所に妻や子どもを行かせられない」。ガザ北部でテント生活を送るワヒーディさん(47)が電話取材に訴えた。イスラエル軍の攻撃で右足を失い、車いす生活だ。食事は周りからの寄付に頼るが、家族はこの数日間、何も口にしていない。「イスラム教で自殺が禁じられていなければ、とっくに自殺している」と嘆いた。。
 餓死者が相次ぐ状況に、国連幹部は「飢餓の危機が一気に広まり、止まらない」と懸念する。
 中東の衛星テレビ、アルジーラの記者は20日、北部ガザ市の病院で中継中に声を張り上げた。「これこそ、数分前に私がお伝えしたことです」。目の前で高齢女性が急に倒れ込み周囲が救助する様子が映される。記者は声をからし説明を続けた。「みんなゆっくりと死に向かっている。これが今のガザの光景です


28カ国、ガザ即時停戦要求 日英など イスラエルは拒絶
                         新潟日報 2025年7月23日
【エルサレム共同」日本や英国など28カ国は21日、米イスラエルが主導するパレスチナ自治区ガザの食料配給拠点でイスラエル軍が住民多数を「非人道的に殺害」していることを非難し、即時停戦や支援物資搬入の制限解除を求める共同声明を出した。イスラム組織ハマスは声明を支持し、イスラエルは「現実離れしている」と拒絶した。
 イスラエルメディアによると、イスラエル軍は21日、ガザ中部デールラハで人質が拘束されているとみて攻撃を拡犬した。他地域に比べ被害が比較的少ないデルバラハには避難民が多く、犠牲者がさらに増えるとの懸念が広がっている。
 28カ国は声明で、米イスラエル主導の食料配給の仕組みはガザ住民の尊厳を奪うものだとして、食料支援の制限や、支援を求める市民への攻撃を非難。ガザ南部ラファの廃虚に「人道都市」を建設しガザ住民を収容するイスラエルの計画は「受け入れられない」とした。ハマス拘束下の人質の無条件解放も要求した。
 イスラエルメディアによると、同国軍による20日の攻撃のほとんどはデールラハに集中し、三つのモスク(イスラム教礼拝所)が破壊された。国連人道問題調整室(OCHA)によると、デールバラハでは20日以降、少なくとも千家族が避難を強いられた