植草一秀氏の掲題の記事を紹介します。
トランプが違法なイラン攻撃を行ったのは、ネタニヤフに「イスラエルの情報機関によれば『いまイランを攻撃すれば体制が転覆するので絶好の機会だ』と唆された」からと言われています。
「米国では大統領による軍事作戦について、議会が承認しなければ2ヵ月で軍の撤退が義務付けられている」として、その期間が経過したと述べます。
植草氏は同時に、「トランプ大統領がイスラエルによって支配されている背後には、エプスタイン(⇒少女買春行為の主催者)疑惑でイスラエルに弱みを握られている」と見ています。この話も良く聞くところで、一国の大統領がそんな状況にあっては まともな政治など出来ようがありません。
そして対イラン攻撃でもトランプの敗北は動かし難い状況にあり、米国が海上封鎖を停止してイランのホルムズ海峡開放対応を引き出すしかないのですが、面子にこだわるトランプが優柔不断の対応を続けているために、世界経済が大きな迷惑を蒙っていると述べます(日本には、そんな大統領に媚びへつらい、さらに歓心を得るべく、何十兆円もの血税を投じようとする政治家がいますが、それこそは「正常」の対極にあるものです)。
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追い詰められるトランプ大統領
植草一秀の「知られざる真実」 2026年4月29日
米国がイランに軍事侵攻を開始して2ヵ月が経過。
米国では大統領による軍事作戦について議会が承認しなければ2ヵ月で軍の撤退が義務付けられている。その期間が経過する。
トランプ大統領は米国の軍事作戦によりイランの体制転換が直ちに生じるとした。
しかし、2ヵ月経過してもイランの体制が転換する兆候はない。イランはホルムズ海峡封鎖に踏み切った。その影響が世界全体に広がる。
米・イラン交渉で一旦はイランがホルムズ海峡開放を宣言したが直ちに取り下げられた。
逆海上封鎖に突き進んだ米国がイランによるホルムズ海峡開放と同時に逆海上封鎖を解かなかった。これではイランが海上封鎖を中止できるわけがない。イランは再びホルムズ海峡を封鎖して現在に至る。
現状で窮地に立たされているのはトランプ大統領。米国憲法の規定によりトランプ大統領は米軍を撤収しなければならない。憲法を無視して軍事作戦を継続するか。あるいは議会に軍事作戦の延長を申し出るか。
だが、トランプ大統領を取り巻く環境は厳しい。2月28日以降の米軍によるイラン軍事侵攻を米国民が是認していない。軍事作戦に反対する比率が軍事作戦を肯定する比率を上回る。
大統領支持率は下落し、不支持率が大幅上昇している。不支持率と支持率の差はトランプ2.0発足以来の最高水準に更新している。
米国ではガソリン価格が1ガロン=4ドルを突破。世論がイラン戦争反対、トランプ不支持に大きく傾いている。
11月中間選挙でトランプ与党が敗北する可能性が高い。下院では多数政党が共和党から民主党に入れ替わる可能性が高い。下院で民主党が過半数を制すると下院がトランプ弾劾の訴追を行う可能性が高い
現状では共和党が上院過半数を維持する可能性が高いと見られるが、下院で共和党が少数に転落すればトランプ大統領のレームダック化が急激に進行する可能性が高い。
米国民は今回のイラン軍事侵攻がイスラエルの意向に沿うものだと捉えている。
トランプ大統領がイスラエルによって支配されているとの受け止め方が強い。その背後にエプスタイン疑惑がある。エプスタイン疑惑でトランプ大統領がイスラエルに弱みを握られている。
そのために、トランプ大統領はイスラエルに支配されてしまっている。
この見立てが有力になっており、米国のイラン軍事侵攻に対する米国民の支持が低落している。
ホルムズ海峡封鎖が長期化して原油価格が高止まりすれば米国のガソリン価格も高止まりする。
これがトランプ支持率を低下させる主因になっていると見られる。
トランプは窮地に立たされており、事態を打開するために米軍のイランからの撤退を検討せざるを得ない状況に追い込まれている。
イランは米国が海上封鎖を解かなければホルムズ海峡を開放しないとの姿勢を鮮明にしている。
トランプはイランの譲歩を引き出そうとしてイランが米国の要求を呑まなければイランのインフラを壊滅させると豪語したがイランは拒絶。
ところが、トランプ大統領は停戦の延長に進んだ。チキンゲームでトランプ大統領が下りることが読まれている。チキンゲームでは弱気に振れた方が敗北。トランプ敗北は動かし難い状況に移行している。
米国が海上封鎖を停止してイランのホルムズ海峡開放対応を引き出すしかないだろう。
しかし、面子にこだわるトランプ大統領が優柔不断の対応を続けている。
トランプ大統領のために世界経済が大きな迷惑を蒙っている。
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(後 略)