2022年4月12日火曜日

「文化の日」を「明治の日」に改称目指す超党派議連が誕生

 113日の「文化の日」を「明治の日」に改めようという超党派の議連「明治の日を実現するための議員連盟」ができたということです。

 もともと113日は明治天皇の誕生日で戦前まで「明治節とされていました。それが新憲法で象徴天皇に変わったのを機に「文化の日」になったのですが、それをまた「明治の日」に戻すというのは「明治節の復活にほかなりません。まさか天皇神格化を目指すのではないでしょうが、議員連の会長が、自民党改憲実現本部長で日本会議議員懇会長の古屋圭司氏であることを見ると、それに近づけたいという意向も感じ取れます。
 それにしてもよくもまあ次から次へと古めかしい戦前回帰を構想するものです。
 ブログ「くろねこの短語」の記事を紹介します。
 そこで紹介されている「てつら由伽」氏のツイッターに引用されている東京新聞「本音のコラム」前川喜平さんの記事を文字起こししました(末尾に添付しました)。
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「文化の日」を「明治の日」に改称目指す超党派議連が誕生・・・「明治節」の復活で天皇神格化への目論見か!?
                       くろねこの短語 202211
 千葉ロッテの佐々木朗希が完全試合達成。13連続奪三振と1試合19奪三振という驚異の記録のおまけ付きで、いやあお見事。しかも、バッテリーを組んだキャッチャーは18歳のルーキー、松川虎生なんだよね。そこもまた素晴らしい。
 ところで、11月3日の「文化の日」を「明治の日」に改めようという超党派の議連ができたってね。名付けて、「明治の日を実現するための議員連盟」だとさ。会長があのY染色体・古屋君とくるんだから、どんな仲間が集まっているか容易に想像がつこうというものだ。
「明治の日」制定へ超党派議連 文化の日を改称
 そもそも、11月3日は明治天皇の誕生日で、1927年に「明治節」として制定されたのを、戦後の1948年に「自由と平和を愛し、文化をすすめる」として「文化の日」と定められたんだね。それを「明治の日」に改称しようということは、前川喜平氏が指摘するように「明治節」の復活に他ならない。
 ようするに、天皇の神格化への道を開こうという動きの一貫で、その行き着く先には改憲があるのは明らかだ。こんな議連に立憲からも参加者がいるんだね。国民民主からは湯上りの口先番長・前原君が参加してるそうで、これもまたわかりやすい。
 どうやら、祝日法改正案の早期国会提出を目指しているそうで、コロナやウクライナ侵略にばかりかまけていると、大変なことになりますよ。

(↓ツイッター)

てつら由伽 @Kkgzkhn5IqR0q0W 9:53 AM · Apr 10, 2022
東京新聞「本音のコラム」前川喜平さん。文化の日を戦前に戻す明治節=明治の日。#祝日法改正案の国会提出に反対します
   https://pbs.twimg.com/media/FP8Z-SMaIAAdEIg?format=jpg&name=360x360


(↓ツイッターの引用文)

「本音のコラム」 明治の日は嫌だ
                       前川喜平 東京新聞 2022年4月10日
 七日、超党派の「明治の日を実現するための議員連盟』の設立総会が開かれ、古屋圭司会長ら自民党議員に加え、立憲民主党大島教氏、日本維新の会馬場伸幸氏、国民民主党前原誠司氏など野党議員も参加した。目的は十一月三日の「文化の日』を「明治の日」に改称する祝日法改正案を国に提出することだ。
 文化の日は1948年に祝日法で『自由と平和を愛し、文化をすすめる』と定められた。それは46年のこの日に公布された日本国憲法の理念と重なる。
 47年の教育基本法の前文は新筆法がめざす国を『民主的で文化的な国家」と謳った。文化の対義語は野蛮だ。野蛮な国は戦争をするが、文化的な国は戦争をしない。
 明治天皇の誕生日だった113日は27年に明治節とされ、211日の紀元節、429日の天長節などと同様、児童生徒は学校で教育勅語奉読などを行う儀式に参列させられた。「明治の日は明治節の復活にほかならない
 日本国憲法下の天皇は国民の総意に基づく「象徴」だが、明治天皇は「統治権の総攬者」であり、その権威は神話に由来していた。「明治の日」制定の策動は、天皇を神格化し「神国日本は個人を超越する」という観念を国民に植え付けようどするものだそんな祝日は嫌だ。「文化の日」を守ろう。 (現代教育行政研究会代表)


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