安部元首相が自民党の会合で「円安は経済に良い効果をもたらす」と述べたということです。古いことわざに「葦の髄から天覗く」というのがあります(いまは「管見」という方が普通?)。広い世の中には円安が幸いする人もいることでしょうが、政治はそんな「視野狭窄」で行っていいものではありません。それなのに、そんな人間が8年間も政治を行って来たのでした。それにしてもこの期に及んで「円安は経済に良い効果をもたらす」と述べるとは、ただ絶句です。
まるこ姫の独り言:「安倍『円安は経済に良い効果をもたらす』どこが!」を紹介します。
まるこ姫は、榊原英資氏が先週モーニングショーに出演して「日本は成熟段階に至った国で、弱くなっているとは思わない」と述べたことを紹介していますが、それには多くの人たちが違和感を持ったのではないでしょうか。
文中の太字・青字強調部分は原文に拠っています。
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安倍「円安は経済に良い効果をもたらす」どこが!頭の中を覗いてみたい
まるこ姫の独り言 2022.04.27
安倍は自分が推し進めてきたアベノミクスの正当化に必死だ。
>自民・安倍元総理 「“悪い円安議論”間違っている」円安進行めぐり |
そりゃあ、ロシアや中国の様に資源があり、欧州の様に内需が潤っているなら円安も恐れるに足りないかもしれないが、資源も無く内需もダメな国で賃金も低いままなのに、どう考えたら円安が経済に良い結果をもたらすのか。。。
資源の乏しい国が円安になれば当然買う時の金額が上がっていき、国民生活は苦しさに喘いでいる。
輸出産業はそれで儲かるかも知れないがごく一部の企業であり、ほとんどが海外から輸入して国内に調達しているのを知らないのか。
当然、価格に転嫁されるわけで、もうどの分野を見てもそう。
知らずに言っているとは思えないが,あまりにホラが過ぎるのではないか。
アベノミクスの失敗を隠す為に「円安は経済に良い効果をもたらす」とあり得ない話をでっちあげているだけじゃないか。
しかも高い金で輸入したら、すべて国内の商品に転嫁されるから物価高が続くわけで。。。
安倍は「悪い円安論は間違っている」と。
間違っているも何も、これだけ庶民生活をズタズタにしている円安は悪いに決まっている。
アベノミクスの推進に欠かせないのが日銀黒田で、今となっては他国の様に金利を上げたくても引き上げれば当然、政府の利払い負担は増加する訳で、財政を圧迫することが分かっているのでやるにやれない。
今まで安倍はアベノミクスで10年間で150万アップの年収にすると豪語してきたが、アップどころが年々実質賃金は下がり続けている。
それを認めたくないあまり、何を血迷ったか「円安は経済に良い効果をもたらす」だと。
寝言は寝て言えの類の戯言だ。
しかし先週モーニングショーに出演していた「ミスター円」こと榊原が「今の円安は金融政策の差。今後についても、日本は成熟段階に至った国で、弱くなっているとは思わない」とのたまっていたが、全然賛成できなかった。
日本の経済は成熟期どころか衰退期に入っているのではないか。
日本の経済に少しも明るい展望がない。
今まで人を育ててこなかったツケがどんどん回り始めていると感じる今日この頃。