マスコミに載らない海外記事にフィニアン・カニンガムによる掲題の記事が載りました。
イスラエル政府はガザの地下トンネルを海水であふれさせる計画を公表しました。そうなれば地下の施設に収容されているイスラエル人の人質も溺死することになります。ネタニヤフがそうした躊躇を一切示さないのは実に異様なことです。
フィニアンは、「ガザの絨毯爆撃と同様、ネタニヤフと彼の内閣の精神病質者連中にとって、人質の命はほとんど価値がない」からだとしています。
そして「もしガザへの大量虐殺攻撃がなかったら、長年の個人的汚職容疑でネタニヤフは起訴され法廷に立たされていたはずだ。自分が投獄されないよう、この殺人戦争をできるだけ長く続けたいと彼は願っている」と述べています。要するに彼は、自分が助かるためには何万人の命が失われようとも一切構わないという、これ以上はない犯罪的な考えの持ち主ということです。
一方でネタニヤフは、旧約聖書の「サムエル記上(15章3節)」を引用し、神の命令で「アマレク人」を根絶やしにしたサムエルに自分を準えてもいます。
キリスト教信者の米国民でイスラエルを支持する人たちを「キリスト教 福音派」と分類していますが、「福音(聖書の言葉)」に基づいて大虐殺を断行するなど到底今時通用する筈がありません。唯々異常で、正気の沙汰ではありません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
暴走して自国民を殺害するイスラエル政権...そう、当然。
マスコミに載らない海外記事 2023年12月17日
フィニアン・カニンガム 2023年12月16日
Strategic Culture Foundation
「友軍の誤射」で人質三人が射殺されたという報道の後、イスラエル軍が自国民を殺害しているのは驚くに値しない。
パレスチナ武装勢力との接近戦中イスラエル人男性三人は「誤って脅威と認識され」軍に発砲されたとイスラエル当局は述べた。
他に人質三人の遺体が回収されたという報道もある。だがイスラエル政権は彼らの死の状況を明らかにしていない。というより、まだ良い作り話を思いついていないのだ。
また、これまでガザで戦死した117人のイスラエル兵のうち最大20%が「友軍の誤射」によるものだという報告もある。
イスラエルによるガザ爆撃の八週間に、数人のイスラエル人人質が殺害されたとパレスチナ過激組織ハマスは述べている。
直近の人質三人の死を「耐え難い悲劇」だとイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は表現し、過ちを繰り返さないため状況を徹底的に調査すると誓った。
10月7日のイスラエルに対する大胆な攻撃の際、ハマスや他のパレスチナ武装勢力に連れ去られた約130人のイスラエル人人質が、いまだにガザに残っていると考えられている。100人以上の捕虜が、これまでの捕虜交換休戦で既に解放されている。
最近の人質の死は、敵対行為を終わらせ全ての捕虜を帰国させるようネタニヤフに要求する抗議行動をテルアビブで引き起こした。停戦を呼びかけて捕虜全員の解放をネタニヤフ政権が優先しなかったことにイスラエル人家族や支援者たちは激怒している。
停戦を求める国内外の呼びかけをネタニヤフ首相や閣僚は拒否している。イスラエルのガザ攻撃は「国際的支援の有無にかかわらず」継続するとイスラエルのエリ・コーエン外務大臣は述べた。
金曜日イスラエルを訪問したジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官は、今後数カ月間の軍事作戦継続に同意したが、広報活動の利益のため、民間人の犠牲者を最小限にとどめる「変化」を、このアメリカ特使は促した。
ガザでの軍事作戦は「数カ月」続くと非妥協的なイスラエル指導者連中は述べている。つまり民間人や人質の死者数は既に未曾有の侵略と戦争犯罪の連鎖を超えて、必然的にエスカレートするだろう。イスラエル軍による70日間のガザ地区爆撃と地上侵攻で、既に2万人のパレスチナ民間人が殺害されている。
ガザには30,000発近くの爆弾が投下されたが、そのうち半分は「無誘導」爆弾、いわゆる「ダム爆弾」だ。これは50トン以上の高性能爆弾で、1945年にアメリカ軍が広島に投下した殺傷力の3倍に相当する。
女性と子どものイスラエル政権による無慈悲な殺害は、イスラエルが国際法や人道に対する罪を軽視していることを示している。
イスラエル猛攻撃の野蛮さを考えればイスラエル軍が自国民を殺害しているのは驚くべきことではない。これは単なる「過失」やいわゆる「友軍の誤射」によるものではない。
意図的な大量虐殺を狙って民間人を標的にイスラエル軍は爆撃している。病院の窓越しに狙撃兵が医療従事者や患者を銃撃している。
イスラエル特殊部隊がシェルターを襲撃し、至近距離で女性や子どもを殺害したという複数報道がある。
無辜の人々のこの野放図な殺戮や大量殺戮の大騒ぎの中、イスラエル軍がイスラエル人質を殺害しているのは、これら部隊があらゆる人を殺害しているためだと想像される。イスラエル軍の銃撃現場に現れた人は皆抹殺されるのだ。
しかもイスラエル政権とアメリカのイスラエル擁護論者連中には、軍服を着たイスラエル人殺人者を「歴史上最も道徳的な軍隊」と呼ぶ蛮勇がある。
10月7日のハマスによるキブツ・ジムや他のイスラエル施設攻撃の際、1,200人の犠牲者のうち死者の多くがイスラエル軍の武力で引き起こされたことは今や十分文書化されている。パレスチナ人戦闘員が住民を拘束している家屋に戦車や重機関銃で軍隊が発砲したとイスラエル人目撃者が証言している。
イスラエル市民が意図的に殺害されるような状況で、イスラエル軍がこれほど無差別に火力を使用することに、イスラエル軍兵士も失望と不信感を表明している。
イスラエル人パーティー参加者が何人も殺害された野外ダンス・フェスティバルでの家屋や多数の車の破壊が軽武装パレスチナ人戦闘員に実行されたはずがない。後者は10月7日に400人近くのイスラエル兵を殺害したと主張している。ハマスは、彼らの主な標的は軍だったと述べている。過激派が民間人も殺害したのは間違いない。だが新たな証拠は、イスラエル民間人の死のほとんどがイスラエル治安部隊によるものであることを示している。
これは、ハマス戦闘員が犠牲者を焼却し切断したことを示すと称する画像を説明する。ネタニヤフとジョー・バイデン米大統領は、パレスチナ人「テロ」の証拠として、またイスラエルのガザ攻撃を正当化するため、このような画像を引用している。
だが敵を破壊する手段として、イスラエル軍が接近戦状況で意図的に殺害することはハンニバル・ドクトリンとして知られている。それはイスラエルの国家政策だが公然とは認められていない。
今週報じられたガザの地下トンネルを海水であふれさせるイスラエルの最新計画もイスラエル人質を溺死させる危険をはらんでいる。ガザの絨毯爆撃と同様、ネタニヤフと彼の内閣の精神病質者連中にとって、人質の命はほとんど価値がない。
もしガザへの大量虐殺攻撃がなかったら、長年の個人的汚職容疑でネタニヤフは起訴され法廷に立たされていたはずだ。自分が投獄されないよう、この殺人戦争をできるだけ長く続けたいと彼は願っている。彼のシオニスト・ファシスト内閣も、民族浄化の最終的解決として、パレスチナ人を地図から消し去りたいと思っている。
これほど長い間、大量殺戮と窃盗を何の罪にも問われず逃がれてきたファシスト・イスラエル政権にとって、まあ...自国民を数人殺すのも当然だ。
ユダヤ人に対するナチス・ホロコーストに関する彼らの永遠の作り話は、吐き気を催すような堕落の追加にすぎない。ネオナチはテルアビブにおり、ワシントンがそれを支援し兵器化しているのだ。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2023/12/16/out-of-control-israel-regime-killing-own-people-well-why-not/
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。