2023年12月4日月曜日

イスラエルの蛮行はあまりに衝撃的で、受け入れるのが困難

 ガザの死者は1万5千人を超え、ガレキの下には、さらに7千人の死者が埋まっていると見られています。しかしながらこれはまだ途中経過であって、ネタニヤフはガザのパレスチナ人を殲滅すると公言しています。
 ケイトリン(豪州人)が掲題の記事を出しました。
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イスラエルの蛮行はあまりに衝撃的で、時に受け入れるのが困難
                 マスコミに載らない海外記事 2023年12月 3日
この生きている悪夢に何か前向きなことがあるとすれば、それは地球を揺るがすほど醜く、世界を揺るがすかもしれないことだ。 ケイトリン・ジョンストン 2023年11月30日

 イスラエルの犯罪はあまりに恐ろしいので、最初自分が何を見ているのかさえ理解できないことがある。ただ自分が見ているものを少しでも理解しようとして、突然宇宙人や靴職人の妖精レプラコーンか何かを見た時のように人はそれを見つめる。
 昨日、ハマスとの人質交渉でパレスチナ人捕虜の解放を祝ったために、エルサレムでイスラエル軍に撃たれた十代の少年に関するスカイニュース報道を見ていた時、それが私に起きた。見ていて自分が見ているものを誤解しているに違いないと思った。イスラエルがひどいことをしているのは知っているが、この話は、彼らが何か嬉しい気分で子供を撃ったというものではない。
 そして、この二ヶ月間に何度も起きたことと同様私は見続け、そう、それは確かに起きたことだと分かった。エルサレムのFleur Hassan-Nahoumフルール・ハッサン・ナフーム副市長は「殺人未遂犯釈放の祝賀会は行わないという決定の一環だ」と述べ銃撃を擁護し(これは実際は取り引きの一部ではなくイスラエル国家安全保障大臣が出した命令に過ぎない)「我々は殺人未遂犯の釈放について話している」と不誠実に主張している(大多数は有罪判決を受けていない)そして彼らに対する告訴に対する適正手続きは拒否されている)。
 副市長発言の映像を見たバンドのEve6は感想をうまくまとめてTweetした。「この映像の注目すべき点は、彼女の自信だ。『十代の若者が祝っていたから撃った』のは妥当だと人々が納得できると、彼女はこの上ない自信を持っているのだ」

 今月初めイスラエル国防軍がガザのアル・ナスル小児病院を襲撃した後、5人の未熟児が飢えと寒さと放置で死ぬに任され、一時停戦で病院への出入りが許可された際、彼らの腐敗した遺体が発見された。乳児は換気用と点滴用のチューブにつながれていた。イスラエル軍兵士がアル・ナスル小児科病院を襲撃し、医師に退去を命じてから17日後だ。
https://t.co/IBLdmH0kvJ Electronic Intifada (@intifada) 2023年11月29日

 今月始め、イスラエル国軍がガザのアル・ナスル小児科病院を襲撃放置されて亡くなった五人の未熟児について読んで私は同じ経験をした。子供たちの腐乱した遺体は、一時停戦で、病院の出入りが可能になった後、ようやく発見されたのだ。信じがたいほどの狂気の沙汰だ。彼らは小児病院を襲撃したのだろうか? そして彼らはそこに赤ん坊を置き去りにして死なせたのだろうか? 何ということだ??
 今このことを我々が知っている唯一の理由は、戦闘が休止し、ジャーナリストが建物にカメラを持ち込み、亡くなった乳児を世界に見せられたからだ。これは「一時停止の意図せざる結果で」「ジャーナリストが広範にガザに出入りし、ガザの惨状を一層明らかにし、世論を反イスラエルに変える機会を与える」のを懸念しているとホワイトハウスは述べたという停戦直前のポリティコ報道を思い起こさせる。

 実際、戦闘の一時停止が始まって以来、ロイターやワシントン・ポストなどの主流メディアから街区から街区へと広がるイスラエル軍の爆弾により完全に破壊された広大な都市地形を暴露するドローン映像を受け取っている。10月7日以来のイスラエルのガザ攻撃によって引き起こされたあからさまな無差別破壊を見れば、イスラエル国防軍が標的にしているのはハマスではなく、ガザそのものなのは明らかだ。
 停戦が始まって以来、自分がどれだけ眠っているか驚いている。だから、あまり書けていない。画面に映し出される信じられないような恐怖を何週間も見つめるのは、そういうことに敏感な人にとって体に負担がかかると思うので、機会がある時にはできるだけ体を休ませている。
 そして、この全てが展開されるのを、私はここメルボルンの自宅で安全に見守っている。この二ヶ月、この恐怖の真っ只中にいて、その過程で失った家族、友人、隣人を悲しみながら、生き残るための最善の方法を見つけようとすることがどんなものか私には想像もつかない。これから起きる暴力、病気、剥奪を生き延びたにせよ、この人々全員一生付きまとう深いトラウマを抱えるのだ
 これは驚くほど醜く、停戦が終わればもっと醜悪になるかもしれない。この生きている悪夢に何か前向きなことがあるとすれば、それは地球を揺るがすほど醜く、世界を揺るがすかもしれないことだ。
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                 (中 略)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/30/israels-savagery-is-so-shocking-its-sometimes-hard-to-take-in/