2013年12月23日月曜日

【中国ブログ】中国で「日本人像」が上昇 日本車・家電などの売れ行きも復活

 久しぶりの「中国ブログ」です。2012月の反日デモをきっかけに、中国における日本車の販売は大きく落ち込みましたが、1年以上が経過してようやく回復し11月には日本が国別で1位になりました。
 中国の反日「愛国者」にとっては不愉快なことのようですが、日本製品の不買運動はすっかり下火になって、中国人の多くは不買の呼びかけに応じなくなっているようです。
 自動車に限らず日本の家電製品などへの中国人の信頼感はバツグンです。日本製品は品質が良く安いとあっては、この流れは自然といえます。
 
 そしてそれは日本製品に限りません。日本に留学したり就職して日本人に直かに接した人たちの「日本人観」は一様に良いようで、「善良」、「とても親切」、「抗日映画の日本人像からは程遠い」、「職場では真剣に仕事に取り組み、上司はまじめ且つ優秀でどんな問題も解決してくれる」などと評価しています。
 
 「抗日映画の日本人像」には泣かされますが、そこはインターネットの威力、真実は伝わらずにはいません。
 最後の三編は「実際の」日本人像に関するものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【中国BBS】日本車の販売がシェア1位に 愛国者からは不満の声
 サーチナニュース2013年12月18日 
 中国汽車工業協会によれば、中国市場の11月の国別の販売台数は日本車が32万5400万台で1位となった。日本の各メーカーではスズキが前年比でやや落ち込んだものの、ホンダは前年比で101.5%増の8万3013台で月間販売台数最高を記録、トヨタも41%増の8万9800台に達し、日産、マツダ、三菱もそれぞれ大幅に販売を伸ばした。
 
 2012年9月の反日デモをきっかけに、中国における日本車の販売は大きく落ち込んだが、1年以上が経過してようやく回復した。日本にとっては嬉しいニュースだが、反日愛国家の中国人にとっては「おもしろくない」事態のようで、大手検索サイト百度の掲示板に不満を綴ったスレッドが立てられた。
 日本車の販売台数が国別で1位となったことについて、スレ主は「日本車不買を叫んでいるのは自動車を購入できない貧しい中国人ばかりなのか」と疑問を呈したところ、ほかのユーザーからは、
 「いや、貧しい人こそ日本車を買う。金持ちはドイツ車を買うだろ」
 「ドイツ車は高すぎるからな」
 といった反論が寄せられた。確かに、中国市場におけるドイツ車は“高級車”というイメージが強く、日本車はコストパフォーマンスに優れ、低燃費であるため経済的というイメージが広まっている。中国市場においてドイツ車は日本車よりも良好なブランドイメージを構築しているようだ。
 12年は日本車の不買が声高に叫ばれ、実際に日本車メーカーは販売不振の時期が続いたが、今回の結果について、
 「自動車を購入する層は中年が多い。20歳すぎの若者と比べれば理性的ということだ」
 「不買を叫んでいた人は流行に乗っただけ。本当に不買する人は他人に言ったりはしない」
 とのコメントもあった。ネット上の意見を見てみると、不買運動はあくまでも一時的なものであり、実際に自動車を購入するにあたって性能や価格、維持コストを吟味して考えてみると、日本車がもっとも「優れている」という意見が多いようだ。
 中国汽車工業協会は11月の販売台数が急激に伸びていることについて、「日本車メーカーが実施している値引き販売やアフターサービスの充実が消費者の満足度を高めているため」と分析している。(編集担当:畠山栄)
 
【中国BBS】 日本製品の不買を主張も 中国人の多くが相手せず
 サーチナニュース 2013年12月11日  
 2012年9月の日本政府による尖閣諸島(中国名:釣魚島)国有化後、中国では反日感情が急激に高まり、反日デモが発生したほか日本製品の不買が行われた。日本車や日本製品の破壊や不買により、中国における日本企業の売り上げは急激に落ち込み、苦境に追い込まれた。
 防空識別圏をめぐる対立など、日中には新たな火種が存在するものの、反日感情の落ち着きとともに日本企業の中国における売り上げも回復している。「日本製品の売り上げ回復」は、中国の「反日愛国者」としては許し難い事態のようで、中国大手検索サイト百度の掲示板に日本製品不買を呼び掛けるスレッドが登場した。
 
 スレ主は、多くの中国人が反日の気運を忘れてしまったかのように日本製品を購入していることを強く嘆き、「早く目を覚ますように」と呼びかけたところ、ほかのユーザーからは、
 「日本製は品質は間違いなく高いからな」
 「中国製品は偽物が多くて、欧米品は値段が高い。日本製は偽物がないうえに品質が高く、しかも安い
 など、その品質の高さゆえに日本製品が選ばれているとの意見が多く寄せられたが、それも当然のことだろう。中国製品の品質の悪さは中国人自身がよく知っており、コストパフォーマンスでは日本製が優れているのは多くの中国人が認めるところだ。結局、消費者として冷静に考えてみれば、日本製品を買わない理由はないといったところだろう。
 そもそも、日本製品をボイコットしたところで意味がないとの主張もあり、
 「日本人に頭を下げさせ、軍国主義を放棄させ、歴史を反省させることができるなら、オレは日本製品をボイコットする。だが、ボイコットではこれらを実現できないだろ?」
 との指摘があった。反日的な考えを持っていても、日本製品の不買は何の益にもならないと、冷静な見方のできるユーザーもいるようだ。
 日本車メーカー主要各社の11月の中国販売では、日産が前年同月比96%増の13万1800台、ホンダも2倍強の8万3013台、トヨタも41%増の8万9800台と大幅に売り上げを回復しており、日本製品の不買運動はすっかり下火になったことが見て取れる。(編集担当:畠山栄)
 
【中国BBS】10年使っても大丈夫…日本の家電は本当に質が高い
 サーチナニュース 2013年3月27日  
 中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本の家電製品は本当に質が高い」というスレッドが立てられた。スレ主の主張に対して、中国人ネットユーザーからは意外にも「同意する」という意見が多数寄せられた。
 スレ主は、日本メーカーのパソコンを10年近くにわたって使用しているそうだが、今も壊れずに使用できているのだという。スレ主の紹介に対し、中国人ネットユーザーからは日本製品に対する称賛の言葉が多く寄せられた。
 ****************
 ・「うちにあるナショナルの電子レンジは13年くらい使っているよ」
 ・「2004年に買ったパナソニックのテレビは今も問題なく使えている」
 ・「うちにあったナショナルの冷蔵庫は両親が結婚した時に買ったものだから、すでに20年近く使った。容量が足りなくなったから買い換えたが、最後まで壊れずに使うことができたな。祖父母の家にあるソニーの白黒テレビは今でも使えるぞ」
 ほかにも、17年以上も使っている冷蔵庫や、20年以上使っているという洗濯機などの話題が寄せられ、日本製の品質を高く評価するコメントが多く寄せられた
 一方で反論もあり、「日本製の品質が高いことは認めるが、今では韓国製や中国製でも日本製と変わらなくなってきた。これが日本の電子業界衰退の原因だ」という意見や、「10年も壊れないなんて日本はアホだな。そんなに長く使えたら誰が新品を買うんだ?わが国の製品は1-2年で買い替えるように造られている」と、早めに壊れたほうが良いという主張もあった。
 ****************
 日中関係は政治的に対立することが多く、そのたびに中国では日本製品の不買運動が行われる。「中国人は日本製に対して反感を持っている」というイメージもあるが、実際は日本製を高く評価していることが垣間見えた。
 大気汚染が続く北京では、日本メーカーの空気清浄機の売れ行きが好調だが、改めて日本製品のクォリティの高さが評価されたためと言えよう。(編集担当:畠山栄)
 
【中国ブログ】わが国には日本が必要 日本を意識すれば繁栄できる
 サーチナニュース 2013年11月19日  
 多くの中国人が反日感情を抱いており、日本を憎み、恨み、滅ぼしてしまいたいと願う中国人もいることは事実だ。
 しかし、中国人ブロガーの江湖尋夢_80994(ハンドルネーム)さんは、「それは大きな間違いだ」と主張している。なぜなら「中国には日本が必要だから」だという。
 なぜ中国には日本が必要なのだろうか?筆者は、日本人は中国文化を大切にする優秀な民族であるという持論を理由の1つに挙げている。
 多くの中国人が憂いていることだが、中国の文化や伝統の多くがすでに廃れてしまっているのに対し、遣唐使などを派遣して中国文化を取り入れた日本には今日も中国文化が大切に残されている。日本が滅びるということは日本に継承された中国文化もなくなるということなのだ。
 続けて筆者は、孟子の「憂患に生き安楽に死す」という言葉を引用し、日本は中国を奮い立たせるための良い刺激にもなっていると主張している。
 中国人は数千年に及ぶ歴史を誇りとし、民族としてのプライドも高い。日本という「憎むべき存在」があるおかげで、現状に甘んじずに発展してきた一面もあるだろう。
 筆者は、2012年の尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題がきっかけで起こった不買運動に言及し、「実際には日本の家電製品はわれわれの生活に浸透していて手放せないうえに、日本製品といっても中国で中国人によって作られているものだ」と指摘。中国は国内の不満を日本への憎しみという形でそらさせてきたが、結局のところ、中国人にとって日本に対する経済的依存は大きすぎるのだ。
 筆者は、首相による靖国神社参拝など容認できない点はあるとしながらも、「日本は中国にとって必要な隣国だ」と主張し、「常に日本を意識し警戒することで国家を繁栄させよう」と結んだ。(編集担当:畠山栄)
 
【中国ブログ】日本で出会った「忘れられない親切な日本人たち」
 サーチナニュース 2013年12月28日
 日本に留学中という中国人ブロガーの芳芳(ハンドルネーム)さんは、留学中に親切な日本人にたくさん出会ったという。訪日するまでは「日本人は中国人を見下しているのではないか」と不安だったそうだが、「日本にも善良な人がいることをみんなに知ってもらいたい」とブログで自身の経験を紹介している。
 
 中国の国営テレビなどでは、反日感情を煽るようなニュースが連日のように流れ、ネットでも「開戦」などの物騒な文字が目立つ。中国の若者たちは「日本も中国と同じように相手国に対する反感が強い」と誤解しているようで、日本留学に二の足を踏むケースも少なくないようだ。
  筆者も日本人にいじめられるのではと心配したそうだが、来日してみて、「心配したようなことは何もなかった」と振り返っている。
 
 2年半にわたる留学生活のなかで、筆者は親切な日本人たちに出会い、忘れられない経験を何度もしたようだ。その1つが、バスの中で親身になって話を聞いてくれた老夫婦の話だ。老夫婦は筆者の日本でのさまざまな苦労に理解を示してくれたうえで「1人で異国の地でがんばっている」と褒めてくれたそうだ。しかも別れ際、遠慮する筆者の手にむりやりお金を握らせ、何度も振り返りながら去って行ったのだという。
 初めて出会った人からの親切に、お金の額ではなく「1人でがんばってきた自分を認めてくれた」人がいたことがうれしくて、お金を見ながら泣いてしまったという筆者。親族を除き、見返りを期待しない親切を受けたことがなかったという筆者は「このお金は一生の宝になるだろう」と振り返った。
 
 中国人は身内や親友に対しては自分の利害など計算せずに助けるのだが、赤の他人に対しては手のひらを返したように冷たい態度を取る傾向にある。日本人にはなかなか理解し難い文化なのだが、中国人は「内と外」との対応が両極端なのだ。さらに中国では見返りのない親切を期待することは困難で、中国人の「親切」には駆け引きや計算が含まれることが多々ある。
 筆者は老夫婦のほかにも多くの日本人から親切にしてもらったそうで、「日本人は融通が利かなく頑固だと言われるが、それは純粋さの表れだと思う」と自身の考察を述べている。抗日ドラマなどの影響により、中国では「日本人は極悪人だ」という誤解が根強く残っているが、筆者のように自身の目で日本を見て、日本人と接した経験を持つ中国人が増えれば、中国での日本人観も大きく好転していくだろう。(編集担当:畠山栄)
 
【中国ブログ】日本で仕事をしてみて「日本人像が覆された」
サーチナニュース 2013年10月27日
 数か月前に日本で就職したばかりだという中国人ブロガーの鴨頭(ハンドルネーム)さんは、日本の職場環境は良好だと自身のブログで綴っている。
 外国での就職は言葉も文化も違うため、なかなか大変かと思われるが、筆者の場合はそれなりにうまくいっているようで、筆者は「同僚たちのおかげ」と感謝しきりだ。
 筆者は社会人になって何年も経つようだが、日本に来てみて「社会人としてまだまだ新人だ」と感じたという。なぜなら、今の同僚たちは何十年も働いているうえに、今でも仕事と真剣に向き合っているすばらしい人たちだからだと述べている。筆者は思わず、「20年後の自分も、彼らと同じような気持ちと情熱を持っているだろうか」と考えてしまったという。
 例えば、直属の上司については「まじめな技術者でどんな問題も解決してくれる人」と高く評価した筆者。筆者の日本語がうまくなくても忍耐強く理解できるまで教えてくれるそうだ。また、リーダーは颯爽としていて垢抜けた男性だが、それだけではなく決断力や責任感もありユーモアもあると尊敬を示した。
 ほかの同僚たちも親切で面倒見の良い人たちで、筆者は「こうした日本人の同僚たちのおかげで外国でも自信を持って仕事ができている」と感謝の言葉を述べた。そして、「彼らが非典型的な日本人なのか、自分の想像していた日本人像が間違っていたのかは分からない」としながらも、いずれにしても自分の接する日本人がすばらしい人たちで良かったと安堵を示した。
 「ブラック企業」という言葉を耳にする機会が増え、職場環境の悪い企業がクローズアップされる機会も増えている。中国人をはじめ、日本で働く外国人が増えつつあるなか、筆者が働いているような職場が増えることを願いたい。(編集担当:畠山栄)
 
【中国ブログ】抗日映画の日本人像からは程遠い 日本訪問で知る
 サーチナニュース 2013年10月25日 
 ここ数年、日中関係は改善の兆しも見えないほど悪化しているが、中国人ブロガーのseandong(ハンドルネーム)さんは、「何かと争いの多い隣国を自分の目で見てみたい」と、親族と一緒に観光で東京を訪れたという。
 東京滞在中、筆者たちは地下鉄で移動していたというが、東京の地下鉄はとても複雑だ。特に新宿駅や東京駅などといった大きな駅は、外国人にとってはもはや迷路に近いのではないだろうか。
 筆者は当初、「北京や上海の地下鉄では問題ないのだから、日本の地下鉄も簡単だとたかをくくっていた」そうだが、おかげで何人もの親切な日本人に助けてもらう経験に巡り会えたそうだ。
 乗り方を尋ねるために最初に声をかけた女性は、なんと中国語が少しできる日本人だったそうで、親切にも筆者たちを券売機まで案内し、切符の購入を手伝い、乗り換え方法まで教えてくれ、「まるで長年の友人のように面倒を見てくれた」と感動した様子で綴っている。改札口を過ぎて振り返ると、女性は心配だったのかまだ見守っており、「2番ホーム」に行くようにと遠くから繰り返し念を押す姿に、筆者は「女性に天使の輪が見えたようだった」と感動を表現した。
 女性のおかげで無事に目的地までは着いたものの、乗り換え方法が分からなくなって右往左往していると、今度は1人の若者が声をかけてきてくれたそうだ。若者自身も乗り換え方法が分からなかったにもかかわらず、熱心に携帯で調べたりインフォメーションに行って聞いてくれたりし、途中まで一緒に乗って行ってくれたそうだ。言葉は通じなかったようだが「握手しながらの感動の別れ」だったらしい。
 ほかにも筆者は東京滞在中に多くの日本人に助けてもらったそうだが、助けてくれた日本人に共通しているのは「指で指すだけで十分なところを、問題が解決するまで見届けるまでは離れない」ことだったという。「外国人のためにこんなに親切にしてくれるなんて!」と感動した様子で、日本人は「巷にあふれる抗日映画には永遠に登場しない」人たちだったと振り返った。(編集担当:畠山栄)