昼までの積雪量が41センチ(夕刻までには64センチ)という寒波襲来のなか、15日(日)に今年最後の12月例会が開かれました。
と き 12月15日(日) 13:30~15:30
ところ 湯沢公民館 3階 「会議室2」
1.連続学習「中高生のための憲法教室」(第5回 ※前回は第4回の間違いでした)
(「中高生のための憲法教室」伊藤真著 岩波ジュニア新書 820円09/1/20)
第3限 自由と義務について考える その3 (テキスト76~93ページ)
今回もいろいろな意見・感想が出されました。順不同でその概略を記します。
「私たちはなぜ選挙にいくのか」
・「国民が国会のメンバーを選び、以下⇒内閣⇒裁判所のメンバーが選ばれるので、すべての出発点は国民である」 というが、実際は国民の意思どおりになっているとは思えない。
・選んだあとの監視が大事というのはその通り。
・政治は結局国民に見合ったレベルで行われると言われる。
・民意が正しく議席数に反映されない選挙制度の問題は大きい。
・選挙結果ですべてが決まるのだから主権者は優秀でなければならない。
「よくわからないけど小泉さんが好き」
・小選挙区制度になって多数派が議席を独占する傾向が顕著になった。民意が正しく反映されていない。死票が多いのが一番問題。
・1票の格差の問題は裁判所も憲法違反と言っている。
・投票に当たり「空気」で選んだり、感覚的に選んだりすることが多い。
・秘密保護法案についてもNHKの報道姿勢はおかしかった。
・報道による情報操作の危険性は大きい。注意を要する。
・最高裁はいつも内閣に気兼ねしているように思える。正しい三権分立になっていない。現行の裁判官の選び方を考え直す必要がある。司法改革が必要。
「首相の靖国参拝と裁判所の役割」
・このまま進むと孫の時代には世の中がどうなるのか心配。子孫のために何が出来るのかと真剣に悩んでいる。
・裁判所が違憲判断をしても政治家に強制できないということになると、実際に何が出来るのかと悩む。次の選挙で落とすしかないのか。
・政治家の暴走に歯止めを掛けるのも主権者の責任だ。
・訴訟をしたいと思っても費用が大変だし時間も掛かる。非常に訴訟がしにくいシステムになっている。
・弁護士を大幅に増やしたが、肝心の仕事がないという問題も生じた。
「ビラ配りは犯罪か」
・石破氏の「デモのシュプレヒコールはテロのようなもの」という発言は、秘密保護法の適用の曖昧さとからんで大変に問題。
(時間の関係でこの項は途中で打ち切りました。
次回は「第4限 憲法改正は必要なのだろうか」のうち、96~108ページの部分)
2 相談・意見交換
(1) 湯沢町長選立候補予定者に対する公開質問の取り組みを振り返って
会からの公開質問には上村氏のみが回答されました。1月の議会で、佐藤(守正)町議が一般質問で田村新町長に憲法観などをただす予定です。
<意見・感想>
・上村氏の回答はとても立派であり、それを読んで投票を決めた知り合いがい
た。
た。
・上村氏は平和運動のよき理解者で首長会に参加するなど実践者でもあった。
今後も会に関わって欲しい。
・田村新町長にも会の歴史を知ってもらい理解してもらうように働きかけたい。
(2) 急迫の情勢と私たちの活動のあり方について
既にNSC、秘密保護法が制定された。安倍政権は今後 国家安全保障基本法に集団的自衛権行使をうたい、最終的に改憲し軍隊を持つことを目指している。
<意見・感想>
・昭恵夫人のインタビュー記事を読むと安倍氏は本気で改憲を考えている。
・日清戦争は、反対者は弾圧しながら、増税によって戦費を調達するなど12年の準備を経て行ったという歴史がある。
・戦争国家の法体系のうちのかなりの部分が実現したと考えるべきではないか。
(3) ’14年新春平和の集いの開催に向けて
世話人から坂東弁護士への招待状が紹介され、「’14年新春平和の集い」開催要領が示されました。
今後世話人の方で具体化してもらいます。
以 上