2014年11月25日火曜日

フォーラム「歴史から学び、伝えるもの」に700人 札幌

 道新フォーラム「現代への視点2014~歴史から学び、伝えるもの」が24日、札幌市で開かれ作家の保阪正康さん、聖学院大学長の姜尚中さん、作家のなかにし礼さんの3人が、来年の戦後70年を前にそれぞれの視点を語りました
 フォーラムは6回目。会場は約700人の聴衆で埋まった。
 北海道新聞社主催のこのフォーラムは6回目で、会場は約700人の聴衆で埋まりました。
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戦後70年へ「平和引き継ぐ」 姜さんら尊さ強調
   道新フォーラムに700人
北海道新聞 2014年11月25日
 道新フォーラム「現代への視点2014~歴史から学び、伝えるもの」(北海道新聞社主催)が24日、札幌市中央区の道新ホールで開かれた。作家の保阪正康さん、聖学院大(埼玉県上尾市)学長の姜尚中(カンサンジュン)さん、作家のなかにし礼さんの3人が、来年の戦後70年を前に「平和こそ引き継ぐべきものだ」などと、それぞれの視点を語った。
 
 フォーラムは6回目。会場は約700人の聴衆で埋まった。
 講演で、保阪さんは自由主義者やクリスチャンでありながら、国策としての戦争で死んでいった特攻隊員の遺書などを紹介し、「私たちも時代とどう向き合って生きるか、自分はどこに立っているかを日々問われている」と指摘。
 
 姜さんは「『戦後』とは、憲法に結実した平和ではないか。小さな命も、かけがえのないものだという価値観を大切にする平和こそ、若い世代に引き継ぐべきものだ」と述べた。
 
 なかにしさんは旧満州(現中国東北地方)で生まれ育った体験を語りながら、「何度も棄民され、国家とは、個人に何をしてくれるのかと考えた。(原発事故の)福島の人たちも棄民されているのではないか」と問題提起。自身の詩「平和の申し子たちへ!」を朗読した。続いて3人によるトークセッションも行われた。(フォーラムの詳細は30日朝刊に掲載します)