2026年3月14日土曜日

14- 高市首相訪米中止が賢明/「天に唾する」横暴国会運営(植草一秀氏)

 植草一秀氏が掲題の2つの記事を出しました。
(第1の記事)
 トランプが動かす米国はいまや世界一の「ならず者国家」になり果てていて、西欧でも 彼を「まとも」であると見ている元首はいません。トランプは他国の「力による現状変更」は認めませんが、自分は「力による現状変更」を何の躊躇もなく実行するという、史上最悪の元首です。一方日本でも極右で史上最悪の高市政権が登場し、近く訪米して19日にトランプと会談する予定です。
 植草氏は「『ならず者国家』の暴走を止めることが国際社会の最優先課題」であると断じ、トランプと直接会話をするチャンスがあれば、「米国に対して国連憲章違反、国際法違反の行為を直ちにやめるよう進言すべきだ」と述べ、「相手が米国であっても臆せずに正論を明示する。それが独立国家日本の取るべき行動で、米国の暴走を放置して米国に隷従することは日本の主権放棄にほかならない」と述べます。
 トランプに迎合することで存在感を示せると思い込んでいる高市氏にはとても無理でしょうが、この際 せめて「本来はどうあらねばならいないのか」を自覚して欲しいものです。
(第2の記事)
 高市自民は衆院選の勝利に驕り、国会で強引な審議強行してますが、植草氏は「その勝利は『小選挙区マジックによるもので、比例代表選の得票率で当選者が決まったなら獲得議席は171に過ぎないので、勘違いすべきでない」と指摘します。
 また野党から強引な国会運営を批判されると、高市首相は「国会のことは国会が決める」と逃げますが「(実態は)高市氏が命令して各委員長が横暴な国会運営を主導している。国会議席の多数を自民が確保したから独裁者になった気分なのだろう。国会は国権の最高機関。その審議を短縮化して無理やり予算の年度内成立を目指すなど邪道中の邪道。天に唾(つば)するとはこのことを言う」と批判します。。
 そして「そもそも高市人気はメディアが創作した〝人造物″で、裏で糸を引くのは米国だ。米国は傀儡政権を支える」と述べます。
 史上最悪の高市政権のメッキが一刻も早く剥がされて退場することを、日本のために願います。
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高市首相訪米中止が賢明
                植草一秀の「知られざる真実」2026年3月13日
米国の暴走を止めない限り世界の平和と繁栄は到来しない。
この米国と表裏一体の関係にあるのがイスラエル。
ウクライナ、ガザ、ベネズエラ、イランでの戦争。すべて同じ図式だ。米国が工作して実行した戦争である。

米国はイランと核交渉を行っていた。交渉を放棄していきなり軍事侵攻を行った
軍事侵攻して国家の最高指導者を暗殺した。小学校を標的にしてミサイル攻撃を行い子どもたちの命を奪った。戦争犯罪である
トランプ大統領は「イランが先制攻撃を仕掛けてくるところだった」、「イランが1ヵ月以内に核保有国になるところだった」と軍事侵攻を正当化するための理屈を並べる。

しかし、根拠を示していない。
イランが米国に先制攻撃を仕掛けた事実は確認されていない。核保有について米国は昨年6月の軍事攻撃でイランの核開発プログラムが全滅したと述べている。
核開発プログラムが全滅したならイランが1ヵ月以内に核保有国になることはあり得ない。

米国はイスラエルの国土拡張を全面支援する。
ベネズエラもイランも世界有数の産油国。ベネズエラとイランを支配することは米国の利益。
文字通り、帝国主義の発想自国の利益のために主権国家に軍事侵略を行う。
だ。「力による現状変更」を認めないとしてきたのではなかったのか。

他国の「力による現状変更」は認めないが、自国の「力による現状変更」は実行する。
究極のダブルスタンダードだ。
イランの核開発を許さないとするが、イスラエルの核保有は認めるのか。
イスラエルの核保有は公然の秘密。NPT=核拡散防止条約に反する現実がある。
イランの核開発を阻止するために核を不正保有しているイスラエルと米国が結託してイランに対して軍事侵攻を行った。世界一の「ならず者国家」が米国である。
「ならず者国家」の暴走を止めることが国際社会の最優先課題だ。

高市首相は訪米してトランプ大統領と直接会話をするチャンスを得るのなら、米国に対して国連憲章違反、国際法違反の行為を直ちにやめるべきだと進言するべきだ。
相手が米国であっても臆せずに正論を明示する。それが独立国家日本の取るべき行動だ。
米国の暴走を放置して米国に隷従することは日本の主権放棄にほかならない。
米国が自衛隊のペルシャ湾への派遣を求めたら、憲法上の制約で応じられないことを明言すべきだ。

同時に米国の国際法違反行為を直ちに中止するべきことを進言すべきだ。
正しいことを正々堂々と主張する。これが独立国の正しい作法だ。
高市首相は台湾有事に関する発言で日中関係を破壊した。これまでの日中外交の積み重ねを破壊する暴言を吐いた。だが、発言を撤回せず、謝罪もしない

中国には曲がったことでも強い態度に出るくせに、米国に対しては傍若無人の横暴を諫めることもできない。宗主国にひれ伏す植民地提督の行動しかできない。
国際法違反の米国の軍事侵攻に加担することが自衛権の行使に該当するわけがない。
トランプ大統領に諫言(かんげん)できぬなら訪米そのものを取りやめるのが適切だ。

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4364号
「日本の課題は対米隷属からの脱却」 でご高読下さい。
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「天に唾する」横暴国会運営
                植草一秀の「知られざる真実」2026年3月12日
自民が総選挙で獲得した議席は330(他党への流出分を含む)。衆議院定数の71%。
候補者不足で14議席が他党に流れたがそれでも316議席。
議席定数の68%で3分の2を超えた。
しかし、比例代表選の得票率で当選者が決まったなら獲得議席は171
過半数233にも遠く及ばない。171が「実力」としての自民議席。
330や316は「小選挙区マジック」によるもの。勘違いすべきでない

だが、高市自民は勘違いしている。国会では強引な審議が強行されている。
2月8日に総選挙を実施したのだから予算は年度内に成立しない。そのことを認識した上で選挙を強行したのだろう。
この日程で選挙を強行実施したのだから予算成立が遅れることを覚悟すべきだ。
それを審議を短縮化して年度内に予算を無理やり成立させようとするのは筋違いだ。
3月のNHK世論調査で高市内閣を「支持する」が2月から6%ポイント下がって59%、「支持しない」が6%ポイント上がって26%だった。

支持しない理由のトップは「人柄が信頼できないから」。そういうことだ。
国会の各委員会委員長が「職権」で採決等の強行を決定した。傍若無人の国会になっている。
高市首相は「国会のことは国会が決める」と言うが、国会で決める権限を持つ者に命令しているのは高市氏だ。高市氏が命令して各委員長が横暴な国会運営を主導している
国会議席の多数を自民が確保したから「独裁者」になった気分なのだろう。
しかし、衆議院の実力議席数は171。過半数に遠く及ばない。
国会は国権の最高機関。その審議を短縮化して無理やり予算の年度内成立を目指すなど邪道中の邪道。「天に唾(つば)する」とはこのことを言う

天に向かってつばを吐けば、そのつばは自分の顔に落ちてくる。
国会をないがしろにすれば、やがて災厄は高市氏に降りかかってくる。
謙虚な姿勢を失えば、没落は早い。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

そもそも、高市人気はメディアが創作した「人造物」。
「政治とカネ」問題を放り出した高市氏をメディアは総攻撃するべきだった。
ところが、メディアは沈黙。逆に高市礼賛に明け暮れた
何も知らない国民はメディアに乗った。裏で糸を引くのは米国だ。米国は傀儡政権を支える

2001年の小泉内閣、2012年の安倍内閣、これと類似するのが2025年の高市内閣。
米国が指令するからメディアが高市礼賛報道を展開した。
しかし、しょせんはメッキづくりの創作物。メッキが剥がれるのは時間の問題だ。
11月8日の存立危機事態発言ですでにメッキは完全に剥がれている

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4363号
「高市首相に「贈る言葉」」 でご高読下さい。
                 (後 略)