2026年3月2日月曜日

ならず者国家第一位の米国(植草一秀氏)

『ならずもの国家』は1994年に米 クリントン大統領が言い出した言葉で、具体的にはイラク、イラン、北朝鮮、リビア、シリア、スーダン、キューバの7ヶ国を指しました。しかし当時から正確な定義はなく、「米国に迎合しない国家群」のことと受け取られていたように思われます。
 トンキン湾事件を創作してベトナム戦争を起こした米国、駐イラク大使がサダム・フセインにクエート侵攻を唆して結果的にイラクを壊滅状態に陥れた米国、ツインタワー事件を誘導して「対テロ戦争」時代を創作した米国こそが『ならずもの国家』と呼ぶに相応しいように思われます。

 植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
 記事はウクライナが内戦状態に陥ったところで切れていますが、メルマガでは次のように述べています。
202112月、ロシアはウクライナのNATO加盟可能性を排除する合意形成を米国に呼びかけた。だが、米国はロシアの提案を無視した。同時に、ロシアがウクライナで軍事作戦を始動させても米国は関与しないとの言質まで与えた。ロシアの軍事作戦始動を誘導したのは米国である
 因みにロシアがウクライナに侵攻したのは22年2月24日でした。
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ならず者国家第一位の米国
              植草一秀の「知られざる真実」 2026年3月 1日
米国のトランプ大統領が2月28日、SNSでイランの最高指導者ハメネイ師について「死亡した」と発表した。「死亡」とするが実際は「殺害」である。
トランプ氏は米NBCの電話取材に対して、イランの指導層のうち「多数」を殺害したと語った。事実なら、米国とイスラエルが先制攻撃で最高指導者を含むイラン首脳部を一斉に殺害したことになる

米国は1月3日に南米ベネズエラに軍事侵攻してベネズエラ大統領夫妻を米国に拉致して拘束した。現在、大統領夫妻は米国において裁判にかけられている。
完全なる国際法、国連憲章違反。トランプは「国際法は必要ない」と明言している。

トランプは米軍の最高司令官としての判断について「自らの道徳観にのみ制約される」と表明している。その「道徳観」が疑わしい限りだ。トランプはイラン国民に対してイランの政権転覆を呼びかけている。トランプの行動は国際秩序を弱肉強食の帝国主義時代に引き戻すもの
米国の暴挙に対して高市政権がどのような見解を表明するのか。高市政権は米国の傀儡であるから、米国の暴挙を非難する見解を表明しないだろう。そのことを日本の主権者は容認するのか。

世界の秩序は「平和共存」で成り立っている。主権及び領土保全の相互尊重 相互不可侵 内政に対する相互不干渉 平等及び互恵 平和共存 「平和共存五原則」と呼ばれるもの。
1954年6月、中国の周恩来首相とインドのネール首相が、両国の友好関係の基礎として確認しあった原則。冷戦下の米ソ対立の中での第三世界諸国の存立の基本とされた理念。

「中国の脅威」が喧伝されるが中国が他国に軍事侵略した事実は存在しない。
第二次大戦後の世界で他国に対する侵略と政権転覆の活動を行い続けているのは米国である。
世界のならず者国家が米国であることは疑いようもない。

ウクライナ戦争を米国を軸とする西側メディアは「ロシアによる侵略」と表現するが、これも誤りだ。ウクライナはかつてソビエト連邦の一共和国だったがソ連崩壊後に独立した。
その独立国ウクライナで2004年と2014年の2度にわたり政権転覆があった。

2004年は大統領選で不正選挙があったとの主張で選挙がやり直させられ、米国傀儡のユシチェンコ政権が樹立された。政権転覆を主導したのは米国である。
ユシチェンコ政権は汚職で崩壊し、親露のヤヌコビッチ政権が樹立された。
このヤヌコビッチ政権が2014年に暴力革命で転覆された。暴力革命を主導したのは米国である。ヤヌコビッチ大統領は国外に脱出。極右・暴力革命勢力は非合法政府を樹立した。
この非合法政府を真っ先に国家承認したのが米国である。

ウクライナ非合法政府は極右・ネオナチ勢力による政権。
非合法政府樹立と同時に東部のロシア系住民支配地域に対する大弾圧を実施。
軍事攻撃まで遂行した。これに抵抗したのがドネツク、ルガンスクの東部2地域である。
ウクライナは内戦状態に移行した。

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4352号
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                  (後 略)