世に倦む日々氏が掲題の記事を載せました。
日本へのホルムズ海峡への艦船派遣の要求は瞬間的に「一旦無くなった」状態ですが、トランプの言うことは日替わりで二転三転するのでそれで収まるはずはありません。実際にトランプは次には「元に戻す」SNSを出すと公言しています。
世に倦む日々氏は、トランプは言を左右させて真意を煙に巻きながら、「イラン現体制の転覆を諦めていない。本心での戦争目的は明確で、イスラム共和国体制を潰し親米親欧の傀儡新政権を樹立することだ。だからこそ、モジタバ以下10人の指導者の情報提供に懸賞金をかけている」と見ています。
そして、米軍は「先ずホルムズ海峡のイラン側に細長く横たわるゲシュム島の攻略と占拠を狙っている。ホルムズ海峡の制海権を奪取してイランを排除するためには、どうしてもこの島を陥落させ無力化する必要がある」と考えているはずで、そのために沖縄駐在の米海兵隊を仕向け、日本には「水陸機動団(陸自相浦)を強襲揚陸艦に載せて佐世保から遠征させよ」と要請するはずと具体的に述べています。
更に、「イランに対する勝利が難しくなった場合は、非常に危険なシナリオが浮かんでくる。考えられるのは、イランとの戦争が泥沼化に進む状態のまま遁走し、キューバ攻略に転じる図である」と想定します。そして核兵器の使用があり得るとも……
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ホルムズ海峡の攻防へ - トランプは高市に自衛隊水陸機動団の派遣を要請か
世に倦む日日 2026年3月17日
イラン戦争は3週目に入った。3/6 に秋元千明が報道1930で示した予想では、米似の4週間の作戦計画は次のように説明されていた。すなわち4つの段階が設定され、1週目にイランの防空システムを破壊し、2週目に海空軍戦力とミサイル戦力を全壊させて無力化し、3週目は革命防衛隊の地下基地3か所を徹底壊滅させ、4週目は残りの後始末をやって終了という工程表だった。秋元千明の話だから、情報機関3兄弟(MI6・CIA・モサド)による工作用リークの意味があり、情報機関側が楽観的想定をマスコミで撒いた言説と受け取られる。だが、事態は全く違った方向に展開している。3週目の入口の 3/13、トランプは米軍にペルシャ湾奥にあるイランの石油積み出し基地のカーグ島を攻撃させた。小谷哲男の解説では、沖縄から出撃する海兵隊(31MEU)は、このカーグ島とホルムズ海峡に位置するゲシュム島の二つの島の占拠を目的にして派遣されると言う。
秋元千明の説明、すなわち軍事情報機関側の思惑は外れ、アメリカはペルシャ湾を戦場の主舞台に移した。イスラエルの〝参謀本部″としての地位と機能が相対化される推移となった。3週目に入り、特にホルムズ海峡の攻防が焦点となっている。3/14、トランプはSNSの投稿で、イランによって封鎖されたホルムズ海峡を「開放」するため、他国がアメリカと連携して軍艦を派遣するだろうと主張、中国・フランス・日本・韓国・英国 と国名を挙げて期待を表明した。3/16 の報道では、さらにそこにカナダとドイツも加えられている。各国の反応は様々だが、概して消極的な姿勢が強く、どの国も、海峡の自由な通行と石油の安定供給は必要だが、アメリカに加担してイランと戦争する愚は犯したくないという意思が窺える。現状のマスコミの説明では、軍艦派遣はタンカーや商船の護衛とされているけれど、小谷哲男の解説に従えば、そんな簡単な中身では済まず、イランとの交戦が確実となる。
アメリカ軍は、ホルムズ海峡のイラン側に細長く横たわるゲシュム島の攻略と占拠を狙っている。ここは革命防衛隊の要衝で、ミサイル基地や高速艇基地が点在していると推定されていて、ホルムズ海峡の制海権を奪取してイランを排除するためには、どうしてもこの島を陥落させ無力化する必要がある。そのため、アメリカは海兵隊の派遣を決定した。禁忌だったはずの地上戦に踏み切る決断をした。海兵隊が島に上陸し突撃するとなれば、米兵の流血は必至だろう。カーグ島も同じだ。今、戦局の焦点と現場は空から海上と陸上に移った。おそらく、トランプは高市に、水陸機動団(陸自相浦)を強襲揚陸艦に載せて佐世保から遠征させよと要請するはずで、米兵と一緒に血を流す依頼をするだろうと推測される。さらに場合によっては、ゲシュム島を攻略した後、米海兵隊がカーグ島方面の作戦に集中するため、ゲシュム島の占領平定と守備を自衛隊に分担させるという構想に及ぶかもしれない。
ホルムズ海峡は自衛隊(日本軍)の責任範囲という認識で、トランプは当然視してその任務を押しつけるだろう。また、アメリカの世論に向かって、日本が戦後初めて援軍としてアメリカのために参戦協力し、自ら血を流してくれたと意義を強調、イラン戦争を地上戦のフェーズに持ち込んだ解禁を正当化する材料にするだろう。イランの現体制を転覆させるためには地上戦が不可避だ。トランプは、ペルシャ湾に浮かぶ島々の攻略作戦から始めて、そこを橋頭保に地上軍をイラン内陸に投入する作戦に出るのであり、補給線を引いて増派し、テヘランに地上進撃する魂胆なのに違いない。トランプは言を左右させて真意を煙に巻きながら、イラン現体制の転覆を諦めていない。本心での戦争目的は明確で、イスラム共和国体制を潰すことだ。親米親欧の傀儡新政権を樹立することだ。だからこそ、モジタバ以下10人の指導者の情報提供に懸賞金をかけている。斬首を続けるためであり、完全排除するためだ。
イラン情勢の権威である田中浩一郎は、攻撃が始まった当初から、イランの継戦能力は2週間しかないと分析していて、3/13 配信のネット動画でも同様の見通しを示し、ミサイルやドローンなど飛び道具での攻撃は2週間で枯渇だろうと明言している。そこから先は、アメリカ地上軍を迎え撃つゲリラ戦での抵抗しかないという観測だ。だが、イラン側の戦況報告を見ると、「真の約束4」と命名されたミサイル攻撃作戦が続いている映像が投稿され、波状攻撃でテルアビブなどを襲っている様子が確認できる。イラン側の戦果を伝える発信は疑義のあるものが多いが、Grok がリプで信憑性を推認している情報も少なくない。3/16 にはUAEの港湾施設がイランのドローン攻撃で被害を受けている。小谷哲男が 3/14 に動画で示した見方では、イランのミサイルはほぼ破壊されたが、ドローンの保有は未だ払底から遠く、自国で生産可能なため依然として脅威だと言っている。田中浩一郎の分析と矛盾した見解だ。
3/19 に行われる高市とトランプの日米首脳会談は、イラン戦争の帰趨に大きく関わり、世界が注目する国際政治の関心事となる。アメリカ側は、何としても自衛隊のホルムズ海峡派遣を高市にコミットさせ、トランプの外交勝利を内外に喧伝し、同盟諸国による連合護衛艦隊の結成に繋げたいだろう。戦争は軍事と外交の両輪で回すプロジェクトで、軍事作戦でどれほど成功を重ねても外交で失敗すれば勝利はない。戦争の第2週目、トランプは思いもよらぬ不覚を取って失地の事態となった。西側の指導者でトランプに最も親近的と見られたイタリアのメローニが、イラン攻撃は国際法の範囲外だという認識を示し、トランプに肘鉄をくらわす挙に出たからだ。イタリアは戦争に参加しないと明言、米軍によるイランの女子小学校爆撃を厳しく非難した。私も意外だったが、トランプの打撃は大きいだろう。ここで日本の高市から支持と支援を得なければ、トランプは外交的に窮地に追い詰められる。アメリカの孤立と敗北となる。
メローニを冷静な判断に導いた要因として、スペイン首相のサンチェスの勇気と英断が大きい。見事な外交の快挙だった。拍手して称賛したい。政治をする者に必要なのは勇敢さである。ウェーバーも言っている。あの局面で、米似のイラン攻撃に対して「一方的な国際法違反」だと糾弾、米軍基地使用を拒否した勇気に感動させられる。トランプの貿易停止措置の脅迫に対して、「報復を恐れない」と堂々と対峙し反論した。簡単にはできないことだ。スペインは大国ではなく、アメリカから制裁を受けた場合の影響は小さくない。54歳の社会労働党書記長。よく踏ん張って政治情勢の流れを変えた。欧州に親米ネオリベの反動政権と右翼勢力が闊歩する中、ただ一人、昨年のトランプ関税禍の際も毅然と正論を唱えていた。ステイツマンの姿で屹立していた。今年に入り、ベネズエラへの襲撃と虐待があり、キューバへの悪辣な威嚇と脅迫が続き、スペインの指導者として(スペイン国民と共に)我慢ならない部分があったのだろう。
四面楚歌となり、イランに対する戦争勝利をアピールすることが難しくなったトランプはどうするか。非常に危険なシナリオが浮かんでくる。考えられるのは、イランとの戦争をほったらかしにしたまま、泥沼化に進む状態のまま遁走し、キューバ攻略に転じる図である。トランプの場合、軍事についての知識や思慮はなく、米軍とCIAは万能であり不可能はないと頭から信じていて、何でも自分が要求したとおりの成果を上げてくれると思っている。リスクの深慮はない。そして、洪水戦略こそが身上で、次から次に新しい問題を持ち出してマスコミの関心事に据え、それをドライブする演出を見せ、自画自賛を強調するのがトランプの政治手法である。新しい事件を起こすことで、窮地に陥っていた先のイシューを煙に巻く。関心をフェイドアウトさせる。キューバの政権転覆を図る動きに出て、軍を動かせば、アメリカのマスコミはそちらに集中して報道を埋めるだろう。イラン戦争から視線が離れ、トランプへの批判や追及のボルテージは弱くなる。
もう一つの悪夢のシナリオは、ネタニヤフとトランプがイランに対して核を使う想定である。トランプはこの戦争で外交的に孤立し窮地に陥っていて、打開策が見えず、八方塞がりの状況になっている。最も合理的で簡単な解決の方向性は、トランプがイランに謝罪し、賠償金を払い、イランの現体制を認めて和解し講和することだ。だが、それをすればトランプの面子が潰れ、国内の支持も一気に失って失脚する。傲慢で強気一辺倒のトランプに反省の二文字はない。行き詰まったトランプが思いつく手として、核攻撃でイランにとどめを刺し、イランを無条件降伏に導くという妄想がある。そのときは、作戦はネタニヤフに実行させ、トランプは「オレは何も知らない。事前に聞いてもいない。ネタニヤフが勝手にやった」と逃げ口上を言うだろう。おそらく水面下ではもう検討段階に入っていて、ネタニヤフはトランプに誘い水を向けて工作を重ねているに違いない。モサドとCIAのことだから何をするか分からない。虐殺狂のイスラエル国民は支持するだろう。
常識で考えれば、イランへの核攻撃などあり得ないが、戦争を行っている米似の指導層と軍事情報機関の高官たちは、理性を持った人間ではない。3/15 のニュースで、インタビュー中のベッセントがトランプに呼び出され、戻ってきたら動揺して手が震えていたという件があり、核使用の相談ではなかったかと不安にさせる一幕があった。突拍子もない話を切り出して恐縮だが、アメリカの政治経済軍事を動かしているトップエリートたちは、半ばエプスタインの仲間であり、つまり、少女への性的暴行(や殺人や人肉食)の邪悪なパーティに参加している者たちだ。トランプ本人がそうだし、ラトニックはエプスタイン島に行った事実を証拠を出されて認めている。彼らリバタリアンの論理と思考は、自分たち特権者が万能の神であり、他は価値のないクズの家畜であり、人類が近現代に築いた人権と平等の法秩序を蹂躙することに快感を覚える人種として生きている。世界観が違う。そうした連中が遂行する戦争は、われわれ一般が考える戦争と違っていておかしくない。
CIAはエプスタインの事実を当然ながら知っていたはずである。探知し調査していたはずだ。知りながらアメリカ国家の病的事態を放置していたのは、CIAの幹部エリートたちもエプスタインの蜜の味を愉悦し共有する仲間だったからではないだろうか。その疑念が拭えない。エプスタインが裏の執事を務めていたのは、経済(WEF)の人脈だけでなく、安保(CIA)の人脈も含んでいたのではあるまいか。囁かれるエプスタインとイスラエルとの関係を考えたとき、そういう想像に掻き立てられる。核攻撃を真剣に恐れる理由と根拠はそこにある。ネタニヤフとトランプの影に隠れ、責任が見えないように潜んでいるが、トランプをイラン攻撃に運ばせたのはCIAである。本気で止めようとすればいくらでも止められた。