2012年12月16日日曜日

食品の汚染限度を1 / 10に イラクでは多くの子どもが白血病死


 映画「内部被ばくを生き抜く」の上映会が15日に水戸市で行われ、同映画監督の鎌仲さんが講演して、子どもたちを内部被ばくから守るために食品の放射性物質汚染の基準値を、現行の1キロ当たり100ベクレルから10ベクレルに引き下げなくてはならないと訴えました。 

講演では、イラク戦争で米軍が300トンの劣化ウラン弾を撃ち込んだために、いま多くの子どもたちが白血病で死んでゆく現状も報告されました。 

 以下に東京新聞の記事を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
内部被ばく防止訴え 鎌仲監督講演会
東京新聞 20121216 

 被ばくや放射性廃棄物をテーマにした作品を発表している映画監督鎌仲ひとみさんの最新ドキュメンタリー映画「内部被ばくを生き抜く」の上映会と講演が15日、(茨城県)水戸市の県立文化センターで開かれた。鎌仲さんは子どもたちを内部被ばくから守るよう訴えた。 

 鎌仲さんは講演で、米国がイラク戦争で300トンの劣化ウラン弾を撃ち込み、多くの子どもたちが白血病で死んでゆく現状を報告。「戦争でも原発事故でも、子どもを被ばくさせる世界に未来はない」と強く批判した。 

 映画にも登場した福島県二本松市在住の幼稚園経営佐々木るりさんは「子どもに甲状腺異常が見つかると、母親は『守ってやれなかった』と零点の答案用紙を返された気持ち」と声を詰まらせた。鎌仲さんは、食品に含まれる放射性物質の基準値を現行の1キロ当たり100ベクレルから10ベクレルに引き下げ、給食による内部被ばくを防ぐよう主張した。 

 上映会は県内の脱原発を訴える市民や母親グループなどが実行委員会をつくって実施した。 (林容史)