2012年12月7日金曜日

WHOに報告したデータ 福島第一作業員 年間100ミリSv超も多数


 東電がWHOに報告したデータ:福島第一原発事故後1年間の作業員の年代別被曝量を明らかにしました。それによると特に20代~50代の人の多数が年間100ミリシーベルトを超えた被曝をしていました。
 100ミリシーベルトを超えて被曝すると発がんリスクが上がるとされていますが、それ以下でも将来がんなどの健康被害を生じる惧れがあります。 (11/9付記事「低線量被曝でも白血病の発症が明らかに」参照)

 以下に朝日新聞の記事を紹介します。
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年間被曝百ミリSv超、201.2% 福島第一作業員
  朝日新聞 2012127 

 東京電力は6日、福島第一原発事故後1年間の作業員の年代別被曝量を明らかにした。発がんリスクが上がる100ミリシーベルトを超えて被曝した割合が最も高いのは、20代で1.22%だった。3050代もそれぞれ1%近くが、100ミリより多く被曝していた。
 東電が世界保健機関(WHO)に報告したデータを公表した。作業員の人数や被曝量の年代別分布が明らかになるのは初めて。  

 100ミリを超えて被曝した作業員は20代が25人(全作業員2057人)、30代が40人(同4179人)、40代が49人(同5893人)、50代が46人(同5409人)、60代は5人(同1858人)。10代(同64人)、70代~80代(同26人)は100ミリを超えて被曝した人はいなかった。また、20代では250ミリを超えて被曝した人が3人、30代、40代、50代ではそれぞれ1人ずついた。 

 同じ成人でも、年齢が若いほど、被曝による影響を受けやすい。WHOが近く公表する報告書によると、被曝による生涯で固形がんが増えるリスクは、20歳の作業員は、40歳の1.5倍、60歳の3倍になり、甲状腺がんに限ると40歳の4倍になる。