6日夜、藤沢市で「本気で憲法を考えよう」と題するシンポジウムが開かれ、240人が集まりました。
第一部では、首都大学東京准教授の木村草太さん、弁護士の宇都宮健児さん、ノンフィクションライターの山秋真さんの3人のパネリストが、異なる角度から憲法の重要性を説きました。
第二部では一般参加者が意見を述べ合いました。
以下に東京新聞の記事を紹介します。
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「本気で憲法考えよう」 藤沢のシンポに240人参加
東京新聞 2013年9月8日
「本気で憲法を考えよう」と題するシンポジウムが六日夜、藤沢市鵠沼東の市民会館で開かれ、二百四十人が集まり、活発に意見を交わした。
第一部は、パネリスト三人が異なる角度から憲法の重要性を説いた。首都大学東京准教授の木村草太さん(33)は、学校とPTAを題材に「本気で憲法を考えることは、身近な世界で一人一人が人権と公共性という基本的な価値を実現するために何ができるかを考えること」と解説した。
弁護士の宇都宮健児さん(66)は「憲法は(米国に)押しつけられたと言われるが、私の父親のように戦争に動員された国民には、胸にストンと落ちたのではないか」と主張。原発建設に反対する住民を取材してきたノンフィクションライターの山秋真(しん)さん(42)は「安心して幸せに生きるために、不断の努力を続ける基盤にあるのが憲法九条だと思う。暮らしと地続きにあると考えるべきだ」と訴えた。
第二部では一般参加者が意見を述べ、若者の間で憲法問題への関心が広がらない現状を憂う声も。木村さんは「『九条を変えるとああなるぞ』と言っても若い人は『ああ』が分からない。正確で緻密で合理的な理論の積み重ねが必要」と強調。宇都宮さんは「憲法問題は危機的な状況にあるが、議論して憲法を生活に定着させるチャンスでもある」と語った。 (吉岡潤)