作家などでつくる「日本ペンクラブ」は17日、理事会を開いて、政府が秋の臨時国会で成立を目指している「特定秘密保護法案」に反対する意見書をまとめ、政府に提出することにしています。
意見書では、対象とされる情報が不明確で必要以上に範囲が広いことや、取材・報道の自由を侵害することに加え、各国の秘密保護法は徹底的な情報公開制度の整備を前提としているのに、日本は情報公開が立ち遅れていることなどを反対の理由に挙げています。
浅田次郎会長(作家)は「今ある法律で十分に対応できるのに、新たな法律をつくれば必ず悪用される危険が生まれる。政府は国会への提出を見送るべきだ」と話しているということです。
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日本ペンクラブ 秘密保全法案に反対
NHK NEWS WEB 2013年9月17日
安全保障に関する情報を厳重に保護するための「秘密保全法案」について、作家などでつくる「日本ペンクラブ」は内部告発者らを萎縮させ、取材・報道の自由を侵害するとして、法案に反対する意見書をまとめ、政府に提出することにしています。
政府は秋の臨時国会で、安全保障に関する情報を厳重に保護するため、特に秘匿が必要として「特定秘密」に指定した情報を漏えいした公務員らに対し、最高で10年の懲役刑を科すなどとした「秘密保全法案」の成立を目指しています。
これについて、作家などでつくる日本ペンクラブは17日、理事会を開いて法案に反対する意見書をまとめ、政府に提出することにしています。
意見書では、対象とされる情報が不明確で必要以上に範囲が広いことや、罰則の強化で取材者や内部告発者を萎縮させ、取材・報道の自由を侵害することに加え、各国の秘密保護法は徹底的な情報公開制度の整備を前提としているのに、日本は情報公開が立ち遅れていることなどを反対の理由に挙げています。
日本ペンクラブの会長で、作家の浅田次郎さんは「今ある法律で十分に対応できるのに、新たな法律をつくれば必ず悪用される危険が生まれる。政府は国会への提出を見送るべきだ」と話しています。