2013年9月14日土曜日

世界の指導的役割を担うプーチン大統領

 13日付の「マスコミに載らない海外記事」ブログに、「世界の指導的役割を担うプーチン」と題するPaul Craig Robertsの記事が載りました。
 Paul氏は 11ニューヨーク・タイムズに掲載されたプーチン大統領の寄稿記事を取り上げるかたわらオバマ大統領については口を極めて酷評しています。

 アメリカの政権(・軍部)の実像とその狙いを知るうえで、一読の価値があります。
                       (文中の青字部分や下線は事務局で追記しました) 

     Paul Craig Roberts
        元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。
                          (記事末尾より)
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世界の指導的役割を担うプーチン   Paul Craig Roberts (2013.9.12
マスコミに載らない海外記事 2013年9月13日

9月11日ニューヨーク・タイムズに掲載されたプーチンの寄稿記事は、ナイフで刺された豚に金切り声を上げさせた。ナイフで刺され金切り声を上げている豚は、読者が、彼等だろうと思われた連中だ。オバマ・シュタージ政権によるシリア攻撃によって、自分達の狙いと利益が推進されただろうと考えている連中だ。
ナイフで刺されて金切り声を上げている豚の中には、CIAの後ろポケットの金で資金援助を受けているらしいヒューマン・ライツ・ウォッチのブロガー連中も含まれている。
アメリカ政府の金に買収されていない組織が、まだ何か残っているだろうか?

プーチンが(アメリカなどから)批判されている理由は、人権の名において、オバマ政権がシリアを攻撃し、無数のシリア国民を虐殺するのを妨害した為であることに留意されたい。ナイフで刺された豚どもは、オバマの戦争が妨害されたことで怒っているのだ。連中は、それで自分達の利益と狙いが促進されるだろうと信じていた大量虐殺を、大いに期待していたのだ。
プーチンを批判する人々の大半は、知性が余りに劣っていて、プーチンの見事で、人間味のある声明で、プーチンが自由世界の指導者で、法の支配の擁護者あり、オバマの正体嘘と戦争犯罪に専心する、ごろつきで、無法で、責任を負わない政府の指導者であることをさらけ出したことが理解できない。

如才のないプーチンは、オバマが、アメリカ政府の無法さを“アメリカ例外主義”の観点から正当化しようとした、9月10日のオバマ演説を極めて注意深く批判した。
オバマは、自分の犯罪的政権を、自力で道徳の天界へと高く押し上げようと狙って、アメリカ合州国政府の政策こそが“アメリカを例外な国にしている。それこそがアメリカを例外的な国にしている”のだと主張した。
オバマがアメリカ国民に語った事は、まさに、ヒトラーがドイツ国民に語ったことだ。どの国民よりもドイツ戦争機構の重みを味わったロシア人は、自分達は例外で、法や、ジュネーブ協定、国連安全保障理事会や、他人達への人間的な思いやりには束縛されないと考えるよう、国民を奨励することが、いかに危険なことかを知っている。プーチンはオバマに“神は我々を平等に造られたたもうた”ことを思い起こさせた。

もしプーチンが、オバマに対し、彼に相応しい徹底的な非難をしたければ、プーチンはこう言えたろう。“アメリカ政府の政策が、アメリカを例外な国にしているというオバマは正しい。アメリカは、もっぱら嘘を土台にして、12年間で8ヶ国を攻撃し、何百万人ものイスラム教徒を殺害し、住まいから追い出した世界唯一の国家だ。これは彼が誇りとする例外主義ではない。”

プーチンは、アメリカ国民が高位に据えた不道徳で、程度の低い愚か者連中より、明らかに役者が一枚上だ。しかし、プーチンはワシントンにいる彼の敵の虚言癖を過小評価すべきではない。プーチンは、ワシントンが中東で育てている過激派分子は、深く懸念される問題だと警告した。リビア転覆にアメリカが利用した過激派がマリに移動した際にそうなった様に、こうした過激派分子が自国に戻れば、彼等は不安定化を広めるのだ。

他の国々を不安定化させることが、まさに中東におけるアメリカ政府の戦争の主な狙いだ。アメリカ政府は、イスラム教徒を過激化させ、対立をロシアと中国のイスラム教国民の間に広めようと企んでいるのだ。アメリカ政府のプロパガンダ機構は、そこで、こうしたテロリストを“圧制的なロシアと中国政府に反対する自由の戦士”へと変え、アメリカ政府が入り込み、買収した、ヒューマン・ライツ・ウォッチや他の組織を活用して、ロシアと中国を、自由の戦士達に対する戦争犯罪を行っているとして非難するのだ。連中がシリアでそうしたのと同様に、化学兵器攻撃が画策されるだろうことは確実だ。

もしアメリカ政府のNATO傀儡諸国がいつの日か目覚めれば、アメリカ政府内の主戦論者連中は孤立化し、人類は第三次世界大戦を免れるかもしれない。