2013年9月29日日曜日

【中国ブログ】 反日について考える

 今月3回目の中国ブログの紹介は反日について考える」の巻です。
 
 「反日を唱える中国人は一度、日本に行ってみると良い」というツイートや、「日本に行ったことがある中国人は日本との戦争を主張しない」、あるいは「日本製品を使うと人が変わる」というスレッド(主題?)に対して、さまざまな意見が寄せられました。

 日本に実際に行ってみたり日本の製品を使うことで、それまで日本に対して抱いていた悪い先入観を改めてもらえるのは、やはり嬉しいことです。

 また「反日」のテーマからは外れますが、末尾で「台湾人の民度の高さ」と日本による50年間の統治との関係についての、ツイッターによる意見交流の内容も紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【中国版ツイッター】反日を主張する中国人は実際の日本を見てみよ
サーチナニュース 2013年9月27日
 日本在住という中国人微博ユーザーの函館(アカウント名)さんが、自身の微博アカウントにて「反日を唱える中国人は一度、日本に行ってみると良い」とつぶやいたところ、さまざまなコメントが寄せられた。
 函館さんは、「主観的な憶測ではなく、日本が軍国主義の国なのかどうか、右翼とは一体どんな人なのか、日本社会はどうなっているのかを、自分の目で見てみること」を強く勧めている。
 さらに自身の体験談として、日本へ旅行に来た中国人学生に、“自分の目で見た日本と中国にいた時の日本に対する印象は同じだったか”と聞いてみたところ、中国人学生が首を大きく横に振って否定したことを紹介した。
 函館さんの勧めに対して、微博ユーザーからは意外にも「まったくそのとおりだ」、「わが国の報道と外国の状況は必ず違うからな」など、同意するコメントが多く寄せられた。 
 なかには「オレの友人も日本に留学しているが、日本人は尖閣諸島(中国名:釣魚島)のことなんてあまり話題にしないそうだし、戦争したいとも思っておらず、庶民はとても友好的だと言っていた」という報告を寄せるユーザーもいたが、これが普通の日本人の姿ではないだろうか。
 中国で反日を声高に唱える人に限って、本当の日本を知らない人ばかりであり、その情報源は多くの場合、抗日ドラマで描かれる日本であったり、偏った報道がされるテレビのニュースであったりする。そのため「CCTV(中国中央電視台)を見なければ、世界に対する正しい知識を持てるよ」という意見もあった。
 確かに、実際の日本を目にすれば印象は変わるであろうが、強い反日感情を持つ人は海外に行けないような低所得者層に多く、現実的な問題としては難しいと言わざるを得ない。(編集担当:畠山栄)

【中国BBS】訪日経験のある中国人は開戦を主張しない?
サーチナニュース 2013年9月26日
 中国大手検索サイト百度において、尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題について話し合う掲示板に「日本に行ったことがある中国人は日本との戦争を主張しない」というスレッドが立てられた。
 中国において、強い反日感情を持つ人は中国国外の世界を知らない人が多いとされる。また、2012年9月に発生した反日デモにおいても、暴動に参加した中国人の多くは中間層以下で、日頃から社会に強い不満を抱いている人びととも言われた。
 スレ主は日本を訪問し、実際の日本を見た経験があるのだろうか、日本と中国には大きな差があることを指摘し、「科学技術では30年、1人あたりのGDPは10倍、教育の差は50年」と主張、現代の戦争では人が多くても勝てないと主張した。
 愛国者が集まるスレッドだけあって、ほかのネットユーザーからは「われわれは立ち遅れた国だから釣魚島を取り戻すべきではないと言いたいのか?」、「スレ主の数字の根拠は何だ?」など、スレ主の主張を非難するコメントが多く寄せられた。
 
 しかし、日本との距離を認めるユーザーもいて「ハード面と科学技術のレベルでは差はほとんどない。しかし、人の道徳と思想の面では差は大きいな」、「本当のことを言えば、日本は中国をリードしている。なぜわれわれはそれを認められないのだろう」という感想もあったが、やはり面子が大きな問題なのではなかろうか。
 全体的にはスレ主の主張に反感を持つユーザーが多く、日本との戦争は不可避であり、必ず勝利すると信じている中国人が多いようであった。中国の愛国者たちは国を思う気持ちも強いようだが、日本に対する考え方は極めて強硬なようだ。(編集担当:畠山栄)

【中国BBS】 日本製品を使うと人が変わる…日本を評価するように
サーチナニュース 2013年9月23日
 中国大手検索サイト百度の尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題について話し合う掲示板に「日本製品を使うと人が変わる」というスレッドが立てられ、中国の愛国者たちが議論を交わした。
 スレ主は「日本製品を買う中国人は、いつの間にか日本人に代わって発言を始め、徐々に日本好きの道を進み、戻ってくることはない」と主張。言い換えれば、日本製品の質の高さや使い勝手を知ると、日本を評価するようになると言いたいようで、反日愛国者たちに対するあてつけのようでもある。
 同主張に対して他のネットユーザーからは、「1980年代に日本製品を買うと政府が決めちゃったからな。これは笑うしかないよね」、「これは否定できない」、「まったくそのとおり」など、スレ主に同意するコメントが多く寄せられた。
 しかし反対意見もあり「オレは78年も英語を勉強しているが、オレが米国好きになるとでも思うか?」という理屈を持ち出すユーザーもいたが、論議がちょっとずれているような気がする。
 また、日本製品不買は着実に成果を上げているという主張もあり、「今では7割の中国人が日本製品を拒否している。日本製品不買をさらに徹底してゆかねば」とのコメントもあった。
 だが、「日本製品の不買? 何にしてもコストパフォーマンスが重要なんだよ。中国製が日本製の性能に勝てると思うのか?」との反論もあり、やはり品質を考えると日本製品だという人は少なくないようだ。
 ネットユーザーのコメントにあるように、中国の消費者は費用対効果(コストパフォーマンス)を重視する傾向がある。日本製品は中国製に比べれば高価かも知れないが、耐久性に優れ、長期にわたって使用することが可能だ。また、耐久性だけでなく、高品質という点も日本製品の強みでもある。
 日本製品を一度も使わずに毛嫌いしている中国人も、一度でも日本製品を使用してみれば、その価値に気付くはずだ。(編集担当:畠山栄)

【中国版ツイッター】 台湾人の民度が高い理由は…日本の植民地支配か
サーチナニュース 2013年9月28日
 香港メディア鳳凰衛視の発行する鳳凰週刊はこのほど、中国版ツイッター・微博のアカウントで、台湾の作家・李敖氏の息子とのインタビュー記事を紹介した。
 北京大学に留学していたという李敖氏の息子・李戡氏は鳳凰週刊によるインタビューに対し、「中国人は、台湾人の民度が高いのは中国の伝統文化が残っているからだと思っているがそれは違う。日本による植民地支配による影響だ」と答えた。
 李戡氏の主張に対して微博ユーザーからは同意する意見が多く寄せられ、「少なくとも台湾人の衛生習慣は絶対に日本人の習慣から来た」、「日本社会の民度を見ればすぐ分かるさ」、「日本人は嫌いだが、日本人の紀律性や物事に対するまじめさは認める」など、日本人の影響で台湾人の民度が高くなったと認めるユーザーが多かった。
 また、「中国人は確かにキレイ好きではない民族だ。香港人の衛生観念も英国人に調教された結果だし」と香港も引き合いに出しているが、それだけ中国の衛生観念は低いということを自覚しているようだ。
 しかし反論するユーザーもおり、「旧満州は日本に何十年も統治されたのに、今では中国でももっとも民度が低い地域だ。だから日本統治と民度は関係がない」というユーザーがいたが、1960年代から始まった文化大革命の影響は考慮に入れているのだろうか?
 日本が台湾を統治していたのは1895年4月17日から1945年10月25日までの約50年間だ。台湾の人びとにとって、日本による台湾統治に対する評価はさまざまであり、功罪いずれも該当する出来事だったことは疑いようがない。例えば、日本は台湾の社会インフラを整備し、後の経済発展の基礎を作ったが、台湾人にとっては「占領」は決して愉快な出来事ではなかったはずだ。
 しかし、2009年4月、財団法人交流協会が実施した台湾人の対日意識世論調査によれば、「日本に親しみを感じる」が69%に達し、「親しみを感じない」の12%を大きく上回ったほか、「もっとも好きな国」としても日本が38%で最多となるなど、現在の台湾人の多くが親日感情を抱いていることは事実だ。(編集担当:畠山栄)