2015年6月22日月曜日

いま話題のパロディー動画 日刊ゲンダイ

 これはいわばコーヒータイム用の「読み物」、イヤ、「見もの」です。
 
 日刊ゲンダイが、いまネット上で話題の二つのパロディー動画を紹介しています。
 どちらも2004年公開の映画「ヒトラー~最期の12日間」をパロディー化したもので、一つは「総統閣下は、『安保法制』審議にお怒りのようです1、もう一つは、『総統閣下が都構想の失敗でお怒りのようです2です
  どちらも「リアル」で大いに笑えます。
 日本には昔から「笑う門には福来る」ということわざがありますが、笑うとNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されて、免疫力が高まることが医学的に証明されています。
 
 以下にその二つの動画のURLを示します。
 ついでに他の同じようなパロディー動画も二つ併せて紹介します。
 
 総統閣下は、「安保法制」審議にお怒りのようです 
『総統閣下が都構想の失敗でお怒りのようです』 
総統閣下が美味しんぼにお怒りのようです
安保関連法案について総統閣下がお怒りです
 
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ヒトラーに酷似…安倍首相を暗示するパロディー動画の中身
日刊ゲンダイ 2015年6月21日
「案外、安倍首相本人が作ったんじゃないの」なんて冗談も飛び交っている。ユーチューブに今月アップされた安保法制のパロディー動画が、ネット上で話題だ。「総統閣下は、『安保法制』審議にお怒りのようです1」と題したその動画、劣勢に立つ安倍首相の赤裸々な本音(?)が見事に描かれ、思わず噴き出してしまう。
 
 この動画は、2004年公開の映画「ヒトラー~最期の12日間」をパロディー化したもの。ヒトラーを安倍首相に見立て、実際のセリフとは違う“創作字幕”を付けている。
「映画『ヒトラー』をパロった動画は、ネット上で『総統閣下シリーズ』と呼ばれ、大人気です。先月も橋下大阪市長をちゃかした『総統閣下が都構想の失敗でお怒りのようです2』がアップされ、話題に。再生回数は15万回を超えています」(ITジャーナリスト)
 
 “安倍首相バージョン”は時間にして約4分、再生回数はまだ2万3000回ほどだが、“通”の手によるものとしか思えないほど上手に作ってある。話は、終戦直前、地下壕の一室でヒトラー(=安倍首相)が部下から“戦況報告”を受けるところから始まる。
 
 「国民の8割以上が説明不足を感じており、野党は『戦争法案は憲法違反だ』と攻勢を強めています」「船田(党憲法改正推進本部長)が指名した憲法学者は(中略)『憲法違反だ』と発言しました」と部下。
 ヒトラーは「安全保障法案は合憲と思っているものだけ残れ」と指示。20人ほどいた部下はぞろぞろ退室し、残ったのは数人の幹部だけ。
 ヒトラーは怒りに打ち震えながら、「おまえたちが信じていないなら、誰も信用しないじゃないか」「なんのために、マスコミとボルシチ食ってると思ってんだ」「米国にも約束したんだぞ」「6月19日に強行採決する予定だったのに」などとわめき散らし始める。
 
 なぜ、船田に任せたのかと部下から問われたヒトラーは、こぶしを振り回し、さらに激高。
 「失楽園で落選した船田を救ったのはオレじゃないか」「あいつは選挙だけじゃなくて、オツムまで弱いのか」「無能な中谷(防衛相)の代わりにオレが答弁して、ヤジを飛ばして『完全にコントロール』していたのに」「ヤジを謝ったのに、全部台無しじゃないか」
 ひとしきりまくし立てた後、ヒトラーが「小泉(元首相)なんて、『自衛隊のいるところは紛争地帯ではない』というだけで、簡単にごまかしたじゃないか」「オレも、小泉のようになりたいよ」と愚痴るところで動画は終わっている。
 
 安保関連の総統閣下シリーズには別バージョンもあって、「合憲とする(憲法)学者をたくさんみつけました」と部下から報告を受けたヒトラーが「何がたくさんだ。150人も学者がいて、たった3人か」「お前ら、数の数え方を教わらなかったのか?」「それじゃあ、ほとんどの学者が違憲って判断だろっ!」とカンカン。いずれもなかなかの出来栄えで、動画のコメント欄も「NHKで流して欲しい名作!!」などと“絶賛の嵐”だ。
 
 「安保法制は、憲法学者3人の違憲発言から完全に潮目が変わった。研究室にこもり切りだった学者も『ノー』と声を上げ始め、国民も国会に押し寄せています。自民党が会期を延長してゴリ押ししようにも、この流れは止められません。まさにヒトラーの最期と同じ状況で、この動画は安倍首相の本音そのもの、“心臓”をえぐり出すものでしょう」 (政治評論家・本澤二郎氏)