12日に発表した「安全保障関連法案に反対する学者の会」アピールに、わずか1週間で5289人の学者・研究者が賛同したことが19日までに分かりました。
多くの学者たちが憲法無視の『戦争する国』への突入に対して憂慮していることの表れです。
また金曜日の19日夜、肌寒さを感じる小雨の中、戦争法案に反対する学生たち2千人余が国会前で抗議行動を行いました
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戦争法案反対アピール 賛同の学者5000人超す
しんぶん赤旗 2015年6月20日
「安全保障関連法案に反対する学者の会」が12日に発表したアピールに、わずか1週間で5000人超の学者・研究者、7000人超の市民が賛同したことが19日までに分かりました。
アピールは、大学が日本の侵略戦争に協力し、学徒を戦地へ送った「痛恨の歴史」を振り返り、「二度と再び、若者を戦地に送り、殺し殺される状況にさらすことを認めることができません」と廃案を求めています。
学者61人が呼びかけ人となってインターネット上で募り、賛同者は19日午後3時現在、学者・研究者5289人、市民7186人。
急速な広がりについて同会発起人の1人、佐藤学・学習院大教授はこう語ります。
「違憲性のある法案が国会へ上程され審議されていることに対し、いかに多くの学者や研究者が民主主義の危機を感じ、集団的自衛権を容認するという憲法無視の『戦争する国』への突入にたいし、深く憂慮していることの表れです。学生や市民との連帯を強め、いっそう運動を拡大していきたい」
若者2000人余 国会前「戦争するな」
しんぶん赤旗 2015年6月20日
安倍政権が今国会で成立をねらう戦争法案に反対して学生たちは19日夜、国会前抗議行動をおこないました。肌寒さを感じる小雨の中、学生や若者たちが次つぎと駆けつけ2千人余に。「安倍晋三から日本を守れ」「戦争するな」と大きく声を響かせました。
主催は、SEALDs(シールズ)(自由と民主主義のための学生緊急行動)。毎週金曜日に実施しています。あいさつした奥田愛基(あき)さんは「そもそも憲法違反で集団的自衛権は認められない。首相は傲慢(ごうまん)で、うそつきです。もうだまってはいられない。憲法守れ。かってに決めるな!」と訴えました。
写真の専門学校に通う埼玉県川越市の男性(18)は初参加。「戦争はしてほしくない。もうすぐ選挙権を持つし、社会を考えたい」と語ります。
憲法学者の樋口陽一さん、教育学者の堀尾輝久さん、作家の澤地久枝さんが参加し、あいさつしました。