福島民報社が福島テレビと共同で行った福島県民世論調査で、安倍内閣を「支持する」は28・4%で、3月の前回調査から10・7ポイント急落しました。
安全保障関連法案が憲法に照らして「違反している」との回答は54・3%と半数を超え、「違反していない」は15・3%でした。
集団的自衛権の行使容認に「反対」は51・7%で、「賛成」の14・5%を大きく上回りました。
安保法案を今国会で成立させるという安倍内閣の方針は、県民から完全に「ノー」を突きつけられたということです。丁寧に説明するというような次元の問題ではありません。
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安保法案「違憲」54.3% 本社県民世論調査
福島民報 2015年6月29日
福島民報社は福島テレビと共同で県民世論調査(第10回)を行った。安全保障関連法案が憲法に照らして「違反している」との回答は54・3%と半数を超え、「違反していない」は15・3%だった。集団的自衛権の行使容認に「反対」は51・7%で、「賛成」の14・5%を大きく上回り、県民の法案への疑問や懸念が浮き彫りになった。安倍内閣を「支持する」は28・4%で、今年3月の前回調査の39・1%から10・7ポイント急落した。
安全保障関連法案が憲法に照らしてどう思うかを聞いた結果は下表の通り。
違反している
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54.3%
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違反していない
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15.3%
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どちらともいえない
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20.6%
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わからない
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9.8%
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「違反している」との回答は「違反していない」の3倍強だった。「どちらともいえない」の20・6%、「わからない」の9・8%を合わせると約3割を占め、法案への理解が十分に浸透していないこともうかがえる。
年代別では、「違反している」は30代の70・0%が最高。次いで50代63・6%、60代61・3%だった。「違反していない」は40代の29・5%が最も高く、80歳以上24・8%、30代20・0%と続いた。
集団的自衛権の行使容認について聞いた結果は下表の通り。
賛成
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14.5%
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反対
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52.7%
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どちらともいえない
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25.7%
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わからない
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8.1%
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「反対」が50%を超える一方、「賛成」は1割強にとどまった。
年代別では、「反対」は30代の70・0%が最も高く、50代60・6%、60代59・3%と続いた。「賛成」は40代が29・5%、次いで80歳以上が21・8%だった。
安保法案をめぐっては、衆院憲法審査会で参考人の憲法学者全員が「違憲」と主張し、与野党の見解が対立している。一方、安倍晋三首相は「国際情勢に目をつぶって、従来の憲法解釈に固執するのは政治家としての責任放棄だ」などと主張。26日の衆院平和安全法制特別委員会で、安保法案を会期延長後の今国会で採決し、成立を目指す方針を明言している。
■内閣支持30%割り込む
安倍内閣を支持するかを聞いた結果は下表の通り。
支持する
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28.4%
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支持しない
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50.6%
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わからない
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21.0%
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「支持する」が30%を割り込んだのは、同じ内容を質問項目とした平成25年3月の第4回調査以降初めて。「支持しない」は50・6%で、初めて半数を超えた。
男女別では、「支持する」は男性35・2%、女性22・6%、「支持しない」は男性51・2%、女性50・0%となった。
安倍政権に望む復興政策は「景気経済対策」が29・3%で最も多く、前回調査より4・3ポイント増えた。次いで「県民の健康管理」14・6%、「除染」11・2%、「風評被害対策」10・8%と続いた。