植草一秀氏はブログで、アメリカ大統領候補のクリントン氏にはパーキンソン病に罹患しているのではないかという疑念があることを紹介しました。
+なおそれとは別に、櫻井ジャーナルは「血栓症」説を紹介しています。
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米大統領選最大争点に浮上するヒラリー健康問題
植草一秀の「知られざる真実」 2016年9月14日
秋の臨時国会が9月26日に召集される。
最重要議案はTPP批准である。
ウソと利権にまみれたTPPを安倍政権は強硬に批准しようと目論む。
しかし、TPp最終合意の内容は自民党が2012年に明示した6項目の公約に完全に反するものである。
日本の国益を売り渡し、強欲巨大資本の利益だけを追求するものである。
これを安倍政権に指令しているのは言うまでもなく強欲巨大資本である。
このTPPは、あろうことか指令の発信源である米国においても批准が危ぶまれている。
11月8日に投票日を迎える米大統領選。
民主党はヒラリー・クリントン氏、共和党はドナルド・トランプ氏を大統領候補に指名した。
直近の世論調査ではクリントン支持とトランプ支持がほぼ互角である。
投票日まで2ヵ月を切った。
大統領選は最終局面を迎える。
TPPについて、トランプ氏は断固阻止、クリントン氏は表向きは反対を唱えるが、内実は条件付き賛成であると推察される。
クリントンの支持母体が強欲巨大資本であるからだ。
ただし、選挙に勝つために、TPP推進の本音が隠されていると見られる。
大統領に選出されれば、TPPの内容を修正して批准に突き進む可能性が高い。
このことから、強欲巨大資本に支配されるマスメディアは、全面的にクリントン支持の情報誘導を展開している。
これは、日本のマスメディアも同じである。
情報空間を支配し、クリントン当選を確保するために躍起になっている。
しかし、この大統領選に重大な問題が浮上している。クリントン氏の健康問題である。
クリントン氏は9月11日の9.11犠牲者追悼式典を途中退席した。
極めて重要な行事を途中退席せざるを得ないほど、深刻な状況であったということになる。
クリントン陣営はリサ・バーダック医師からの診断書を発表し、クリントン氏は9日に肺炎と診断されていたことを公表。
診断書には「今朝は(式典の)最中に、暑さで脱水症状を起こしたものだ。私は(クリントン氏を)診察したが、いまは脱水症状も治り、順調に回復している」と記述されている。
ツイッターには、追悼式典を途中退席し、クリントン氏が選挙運動用の黒いバンに乗る様子を撮影した動画映像が投稿された。
その動画では膝から沈み込むクリントン氏が側近や警備担当者らが抱えるように黒いバンに乗車させる様子が映氏出されている。
クリントン氏は2012年に脳震盪を起こして倒れている。
Wikipediaには、
「2012年12月、ウイルス性の胃腸炎に伴う脱水症状で倒れた際に脳振盪を起こし検査で頭部の静脈に血栓が見つかり、30日から入院して治療し、2013年1月2日、ニューヨーク市内の病院を退院した。」
また、ネット上には
「妻は酷い脳震盪を起こし、それを克服するのに非常に深刻な治療を6ヶ月間必要とした」
そして、クリントン女史の言動に異変があることが広く伝えられている。
これらの言動に関して、クリントン氏がパーキンソン病に罹患しているのではないかという疑念がささやかれている。
パーキンソン病の症状は、主に手足がふるえる(振戦)、動きが遅くなる(無動)、筋肉が硬くなる(固縮)、体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)などで、徐々に症状が進行し、寝たきりに移行する場合もある。
また、嚥(えん)下障害による誤嚥性肺炎を発症することも多い。
日本では難病(特定疾患)に指定されている。
現時点ではネット上でささやかれる憶測の段階を超えないが、大統領候補の健康問題であるだけに影響は極めて重大である。
クリントン氏陣営は、当然のことながら健康不安説を否定するが、パーキンソン病の懸念がささやかれていることは事実であり、クリントン氏陣営はこの問題に対する明確な解答を明示する必要に迫られている。
米国の二大政党制は、どちらに転んでも、強欲巨大資本の支配下に政治を置くための装置であるが、トランプ氏はこの支配下に完全に組み込まれていない例外的な大統領候補者である。
そのために、強欲巨大資本はクリントン氏を確実に大統領に就任させることを目論んでいると思われるが、クリントン氏の健康問題が拡大すると大きな誤算が生じることになる。
クリントン氏が健康不安説を効果的に否定できない場合、大統領選形成は一気にトランプ氏有利に傾く可能性がある。
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9/11の式典が終わった後、自力で立てなくなったヒラリーは血栓症を起こしたのではないかとの説
櫻井ジャーナル 2016年9月14日
ヒラリー・クリントンは1990年代、夫のビルが大統領だった時代に政権を戦争へと向かわせる上で重要な役割を果たしていた。そのヒラリーが大統領になった場合、好戦的な政策を打ち出して核戦争の危機が高まると予想されている。彼女は非常に危険な人物だということだが、今年に入って健康状態に問題があると言われるようになり、その病状が深刻化しているように見える。もし彼女が大統領に選ばれたならアメリカは不安定化しそうなのだが、ここにきて大統領選を戦い続けられないのではないかという見方も出てきた。
これまでアメリカの有力メディアはヒラリーの宣伝機関に徹してきたが、ここにきて健康問題にも触れるようになっている。9/11の記念式典に出席していたヒラリー・クリントンが引き揚げる途中、自力で立つことができなくなり、左右から支えられてワゴン車へ運び込まれる様子を撮影した映像(例えばココやココ)が流れていることは決定的だ。
8月8日にリークされたヒラリー・クリントンの2014年の医療記録のコピーとされる書類には、彼女が初期の皮質下血管性認知症だと書かれていたという。ヒラリー陣営は偽物だとしているが、以前から彼女が咳き込み、バランスを崩すことは話題になっていた。
今回はバランスを崩すというようなものではなく、立っていることができない状態だった。暑さで熱中症になったという話も流されたが、この日は過ごしやすい天候で、説得力はない。肺炎という説明も、これまでの経緯を考えると首を傾げざるをえない。
そうした中、1991年から2003年にかけてシークレット・サービスのエージェントとしてヒラリー・クリントンを護衛していた人物が違った見方を明らかにしている。血栓症ではないかというのだ。原因が何であれ、本来ならすぐに病院へ連れて行くはずだが、娘のアパートへ運ばれたという。これについて、ヒラリーの個人的な医療専門家に治療させることが目的だったのではないかと推測している。
ヒラリー自身のためにも選挙キャンペーンを中止、バーニー・サンダースを民主党の候補者にすべきなのだろうが、アメリカの支配層はあらゆる手段を使ってサンダースから候補者切符を奪ったわけで、そうした事態は避けたいだろう。何とか投票日までたどり着かせ、大統領に当選させ、後は副大統領に任せるということを考えているのではないだろうか。
1901年9月にウィリアム・マッキンリー大統領が暗殺されたことを受けて副大統領から大統領へ昇格したシオドア・ルーズベルト(棍棒外交)、45年4月にフランクリン・ルーズベルト大統領が執務室で急死したことを受けて副大統領から昇格したハリー・トルーマン(原爆投下)、63年11月にジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されたことを受けて副大統領から昇格したリンドン・ジョンソン(ベトナムへの本格的軍事介入)、74年8月にウォーターゲート事件でリチャード・ニクソン大統領が失脚した後に継いだジェラルド・フォード(ネオコンの台頭とデタント派の粛清)といった例もある。
【追加】
CBSニューズのチャーリー・ローズに対してビル・クリントンはヒラリーの病状について語っている。自力で立てなくなるという症状について、「しばしば、いや、しばしばではなく、ほとんどないのですが、何年もの間には一度ならず、ひどい脱水症の時は似たようなことが起こった」と語ったのだが、放送では「しばしば」という表現が削除されていた(放送された映像)と話題になっている。CBSは時間の都合だと弁明しているようだ。