2016年9月21日水曜日

21- 公明・山口代表「2年で憲法論議が成熟するとは考えにくい」

 公明党の山口代表は19日夜のTBS番組で、次期衆院選で憲法改正が争点となる可能性について、「それまでの間に憲法改正についての合意点や選択肢が成熟するのはちょっと考えにくい」と述べ、今後2年での改正発議は不可能だと述べました
 また9条の改憲については、安保法案をあれだけ与党内で議論して決めたのだから、自民党の中で議論し直してもいいのではないかと述べ、自民党の改憲草案を見直すべきだとの考えを示しました。既に安保法制で実質的なものは勝ち取っているのだから屋上屋を重ねる必要はないという訳で、その点は合理的であるわけなのですが・・・
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公明・山口代表「2年で憲法論議が成熟するとは考えにくい」
産経新聞 2016年9月20日
 公明党の山口那津男代表は19日夜のTBS番組で、次期衆院選で憲法改正が争点となる可能性について「2年以内(に衆院選がある)と考えた場合、憲法改正についての合意点や選択肢が成熟するのはちょっと考えにくい」と述べ、今後2年での改正発議は不可能だとの見通しを示した。
 
 また、自民党の憲法改正草案の9条改正の部分について、集団的自衛権の限定的行使容認を含む安全保障関連法が成立する前に書かれたものだと指摘。「(安保関連法を)あれだけ議論して政府・与党で決めたわけだから、次の憲法がどうあるべきかは自民党の中でもう少し議論し直してもいいのではないか」と述べ、自民党が草案を見直すべきだとの考えを示した。
 
 
公明・山口代表“与党の間は憲法9条の改正ない”
TBS 2016年9月20日
 公明党の山口代表は19日夜、TBSの番組「NEWS23」に出演し、公明党が与党にいる間は憲法9条は改正されないとの見通しを示しました。
 
Q.憲法9条は公明党が与党のうちは変わらないと思う?
 「今回作った平和安全法制で、この憲法のもとで許される自衛権の限界をはっきり決めた。自ら決めたものを覆すような議論はしない」(公明党 山口那津男代表)
 
 また、山口氏は、衆議院議員の任期が2年3か月後に満了することを念頭に、「2年以内に憲法改正の選択肢が成熟するとは考えにくい」として、次の衆院選において憲法改正は争点にならないとの考えを示しました。
 さらに、国防軍の創設などを盛り込んだ自民党の憲法改正草案について、安全保障関連法の成立前に作られたものであり、「自民党の中でもう少し議論し直してもいいのではないか」と述べました。
 
 
公明・山口代表5期目へ、憲法改正どう向き合うか
TBS 2016年9月17日
 公明党は党大会を開き、山口代表や井上幹事長の続投を正式に決めました。憲法改正について「落ち着いて議論を深めることが重要」と述べた山口代表。国の形を決める議論にどう向き合っていくのでしょうか。
 「各党各議員が憲法審査会を中心に落ち着いて議論を深めることが必要であり、国民の理解をじっくりと促しながら国会で幅広い合意形成を進めていくべき」(公明党 山口那津男代表)
 2年ぶりの党大会で5回目の選出を果たした山口代表は、挨拶の中で憲法改正に言及。「公明党は現憲法を高く評価し、恒久平和主義を堅持する」と明確に述べました。
 公明党には、安保関連法など重要な局面でブレーキ役を果たしてきた自負があります。
 
 「今や私たちの連立政権は新しい次元、連立の質は深まってきた。積極的平和主義とか未来を見据えた大きなビジョンを共有するに至った」(安倍晋三総理大臣)
 来賓で挨拶した安倍総理は友好ムードを演出、公明党を持ち上げて見せました。しかし、山口氏はこれまで「与党はあくまで行政の枠組み」、つまり国会の場では独立であると強調しています。
 
 憲法改正をめぐる国会の議論の場では、“与党”という枠組みにとらわれず、存在感を発揮できるのか、公明党の役割に注目する必要があります