2016年9月19日月曜日

19- 野田幹事長は民主党政権崩壊の“A級戦犯”

 蓮舫民進党代表が野田を幹事長に起用したことを評価する人はいません。
 民主党最大の戦犯をそんな風に遇する蓮舫氏の感覚に呆れたり、憤ったり、反発する人たちだけです。
 これで民進党への期待は完全になくなったという人たちだけです。
 
 日刊ゲンダイは「民進党の消滅は必至」になったとしました。
 植草一秀氏は、かつての民主党政権を瓦解させた第一級の戦犯である野田は、「火中の栗を拾う者でな、く焼け野原に現れた放火犯」だとしました。
 以下に紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
政権崩壊の“A級戦犯” 野田幹事長起用で民進党は消滅必至
日刊ゲンダイ 2016年9月18日
 この党はもう終わったんじゃないか――。新体制をスタートさせた民進党が初っぱなの蓮舫人事で大モメしている。民主党政権を崩壊させた“A級戦犯”の野田前首相を幹事長に起用したものだから、不満が噴出。挙党一致で党勢回復どころか、四分五裂は必至だ。
 新人事の承認を求めた16日の両院議員総会はガラガラ。全議員の半分にも満たない60人しか集まらなかった。反発した議員がボイコットしたからだ。
 
「演台に近い前列は空席だらけ。出席議員の一部は〈これで成立するの?〉と文句タラタラだった。野田さんがマイクの前に立つと、野党転落の総括を求める声が上がり、会場がザワつきました」(民進担当記者)
 野田氏は「幹事長人事が進まないと、他の人事が先に行けないという話もあった」と収めるのがやっとだった。
 
 旧民主出身者の野田氏に対する恨みつらみは根深い。それも当然で、官僚に取り込まれ、自公に乗せられ、公約違反の消費増税を3党合意。反対する小沢一郎グループを追い出し、果ては安倍総裁(当時)に「約束ですね」と迫られて衆院解散を断行し、173人を落選させる大惨敗を喫した
 
「また表舞台に出てくるなんて、いまだに国会に戻れない仲間のことをどう思っているのか。時計の針が2回り戻った感じです。これじゃあ党刷新どころか、先祖返り」(中堅議員)
「野田さんを見ると、あの忌まわしい記憶がよみがえるし、負の遺産だと思っている人は少なくありません」(若手議員)
 引退か蟄居すべき人物を登用する蓮舫氏のセンスのなさにはア然とする。
 
「党内基盤が弱い蓮舫さんが信用しているのは、師匠の野田さんくらい。自分は発信に徹して、党運営は野田さんに全権委任するということでしょう」(別の中堅議員)
 
 これで党内はガタガタだ。政治アナリストの伊藤惇夫氏は言う。
「蓮舫代表は党運営の経験がなく、自信がない。それでマサカの人事になったのでしょう。内ゲバが続けば、今度こそ有権者に見放されます」
 
 それが狙いなのか。蓮舫・野田コンビはあえて党消滅を誘発しようとしているとしか思えない。
 
 
「火中の栗拾う者」でなく「焼け野原に現れた放火犯」
植草一秀の「知られざる真実」 2016年9月17日
日本政治を暗転させたのは民主党悪徳10人衆である。
渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、野田佳彦岡田克也、前原誠司、安住淳、枝野幸男、玄葉光一郎 の10名だ。
このなかでの第一級戦犯が菅直人氏と野田佳彦氏である。この10人が中心になって、鳩山由紀夫政権を破壊した。そして、権力を強奪し、ポストを弄び、たらい回しにしたのである。
 
「悪徳」の中核は、「政策転覆」にある。
鳩山政権の使命は日本政治刷新だった。既得権勢力が支配する日本政治を主権者が支配する日本政治に変える。これが鳩山政権の使命だった。
米国が支配する日本官僚が支配する日本大資本が支配する日本を刷新する。これが鳩山政権の目標であり、存在意義だった。
 
その具体策が、辺野古の県外、国外移設官僚天下りの根絶企業団体献金の全面禁止であった。
この基本政策をすべて転覆したのが、上記「悪徳10人衆」である。
菅直人氏は日本政治刷新の路線を明示した小沢-鳩山ラインが、既得権勢力から総攻撃された状況を観察して、手のひらを返した。敵に寝返り、権力を強奪したのである。
これが2010年6月政権の本質である。
菅直人氏は、基本政策路線を全面転換した。辺野古基地建設を推進企業団体献金全面禁止を封印、そして、何の党内論議を経ぬままに、突如として消費税増税の方針を提示したのである。
2010年6月17日の参院選公約発表会見においてのことだ。
 
政調会長の玄葉光一郎氏は、「マニフェスト発表の場で首相自身の言葉で言ったのだから、当然、公約になる」と明言。さらに、「2012年度の増税実施可能性」を述べた。
政権交代の偉業破壊は2010年6月に始動した。権力を強奪した菅直人政権は7月10日の参院選で惨敗。日本政治が音を立てて転落し始めたのはこの瞬間からだ。
 
「参院選が菅政権に対する信任投票」と明言していたのであるから、この瞬間に菅直人氏は辞職すべきだった。ここで、小沢一郎政権が誕生していれば、日本政治の運命は激変していたはずである。
しかし、菅直人氏は1年以上も首相の椅子にしがみつき、後を継いだのが野田佳彦氏だ。
この野田政権が「シロアリ退治なき消費税増税」を強行決定した。「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしいんです」と絶叫した人物が、「シロアリを退治しないで消費税を上げる」ことに突進した。
増税法を強行制定したのが2012年8月。
 
そして、野田政権は2012年12月に衆院総選挙に突き進んだ。権力を自民党に献上することそして、消費税増税決定を許さず新党を結成した小沢一郎氏が率いる「国民の生活が第一」をせん滅するための解散総選挙だった。
 
日本政治を破壊した主犯が野田佳彦である。その野田氏が民進党の幹事長として再登場した。
「火中の栗を拾う者」ではなく「焼け野原に現れた放火犯」でしかない。
 
 (植草氏の公表ブログはここまでです。「世相を斬る あいば達也」氏のブログによれば、それ以後以下のように続いています
 
2009年8月30日の総選挙で民主党が大勝。 鳩山由紀夫政権が樹立された。 政権樹立は小沢-鳩山ラインの功績によるものである。 
この選挙戦のさなか、野田佳彦氏が行った街頭演説が、のちに 「野田佳彦のシロアリ演説」 として知られるようになる。
この演説を含めて、2009年8月総選挙に向けて、当時の民主党が具体的にどのような公約を掲げていたかを示す三大演説がある。 この内容を改めて確認しておきたい。
 
「消費税増税前に野田佳彦岡田克也三大演説再確認」
1.2009年7月14日野田佳彦氏衆院本会議討論演説
2.2009年8月15日野田佳彦氏街頭演説 
3.2009年8月11日岡田克也氏街頭演説 (誰の作為によるかは不明だが、この動画は削除されている。 岡田氏は歳出の見直しで財源確保は絶対に可能であると主張したが、のちに全面否定に転じた。)
4.2009年8月15日の、野田佳彦氏による「シロアリ演説」を改めて提示しておく。
 
 「マニフェスト、イギリスで始まりました。 ルールがあるんです。 
 書いてあることは命懸けで実行する。 書いてないことはやらないんです。 
 それがルールです。書いてないことを平気でやる。これっておかしいと思いませんか。 
 書いてあったことは四年間何にもやらないで、書いてないことは平気でやる。 
 それは、マニフェストを語る資格はないというふうに、ぜひ、みなさん、思っていただきたいと思います。 
 その一丁目一番地  税金の無駄使いは許さないということです。天下りを許さないわたりを許さない。 
 それを徹底してゆきたいと思います。
 
 消費税1%分は二兆五千億円です。十二兆六千億円ということは、 消費税5%ということです。 
 消費税5%分の皆さんの税金に、天下り法人がぶら下がっている。シロアリがたかっているんです。 
 それなのに、シロアリを退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか? 
 消費税の税収が二十兆円になるなら、また、シロアリがたかるかもしれません。 
 鳩山さんが四年間消費税を引き上げないと言ったのは、そこなんです。 
 シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。 
 徹底して税金の無駄使いをなくしていく。それが民主党の考え方であります。」
    (後 略