2016年9月19日月曜日

TPP反対を公約した安倍内閣閣僚は11人

 これまで3回とも廃案となってきた『共謀罪』の提案は、次の臨時国会では見送られる公算が強いようです。それは年末又は年明けの衆院解散という噂と関係があるようです。選挙前には国民を刺激するテーマは出来るだけ避けたいという作戦です・
 しかしTPP協定の国会承認の方は諦める気配はありません。政府は共謀罪とは違って成立させることができると見込んでいるのでしょう。TPP協定がもしも成立してしまえばその時日本が受ける被害は計り知れません。
 しんぶん赤旗が、「今問われる公約」として、安倍内閣の11閣僚が2012年の衆院選でTPPに反対を表明していたことを明らかにしました。そのなかでも稲田朋美防衛相などは、「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場」TPPは日本の文明、国柄の問題なんです。これにどうして保守派が強硬に反対しないのかがとっても不思議」とTPPの害悪を実に的確に認識していたことが分かります。
 ことは国を亡ぼす協定に関するものです。彼女に限らず、もしも反対の意見から賛成に回ったというのであれば人間としてその理由を明らかにすべきでしょう。
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TPP 今問われる公約 安倍内閣11閣僚、選挙で「反対」
しんぶん赤旗 2016年9月18日
 第3次安倍再改造内閣の閣僚20人中11人が、自民、公明両党が政権に復帰した2012年衆院選で、環太平洋連携協定(TPP)に「反対」を表明していたことが、当時の選挙公報と「毎日」アンケートなどで分かりました。(閣僚語録=末尾に添付
 
臨時国会で協定審議
 閣僚のほか、副大臣では27人中8人、政務官では27人中14人が「反対」。公報で「反対」としながら、新聞アンケートには「賛成」と答えた政務官も1人いました。
 
 26日召集の臨時国会で、TPP協定の国会承認が大きな焦点となりますが、国民との約束を平気で破る安倍内閣と自公両党の姿勢が改めて明らかになりました。
 
 稲田朋美防衛相は、「産経」の「正論」(11年11月7日付)で「TPPバスの終着駅は、日本文明の墓場」と批判し、右派雑誌『WiLL』12年1月号で、「(TPPは)日本の文明、国柄の問題なんです。これにどうして保守派が強行に(原文まま=強硬に)反対しないのかが、とっても不思議」と語っています。
 
 甘利明・前TPP担当相の後を引き継いだ石原伸晃経済再生担当相は、「毎日」アンケートに「反対」と回答。山本公一環境相は公報で「国益を損なうTPP交渉参加には断固反対」と公約しました。
 
 麻生太郎副総理兼財務・金融相、塩崎恭久厚労相、松野博一文科相が公報に「聖域なき関税撤廃には反対」と明記したほか、公明党の石井啓一国交相は「毎日」に「反対」と回答しています。
 
 安倍内閣は2月にTPP協定に合意する署名を強行しましたが、それに至るまでの国会論戦では、全ページ黒塗りの資料を提出し、国会軽視の姿勢に批判が噴出。野党は、コメなどの重要5項目を関税撤廃から除外するとした国会決議に反すると追及するなど、問題は山積したままです。
 
 安倍政権の閣僚らには、国会審議で野党の指摘や国民の不安・疑問に向き合う姿勢に加え、選挙での自身の言動との整合性について、国民への説明責任が問われます。
 
 
「TPP反対」表明の閣僚語録
しんぶん赤旗 2016年9月18日 
 2012年総選挙当時、「毎日」アンケートや選挙公報などで環太平洋連携協定(TPP)への「反対」などを表明していた主な現閣僚を紹介します。
 
 麻生太郎副総理兼財務・金融相 「農業や医療など『聖域なき関税撤廃』には反対」(公報)
 
 松野博一文科相 「反対」(「毎日」)、「日本の国益に資する自由貿易を推進しつつ、『聖域なき関税撤廃』には反対」(公報)
 
 塩崎恭久厚労相 「更なる自由貿易の推進を図るが、TPPの求める聖域なき関税撤廃には反対」(公報)
 
 山本公一環境相 「反対」(「毎日」)、「国益を損なうTPP交渉参加には断固反対」(公報)
 
 稲田朋美防衛相 「反対」(「毎日」)、「TPPバスの終着駅は、日本文明の墓場」(「産経」2011年11月7日付)、「(TPPは)日本の文明、国柄の問題。どうして保守派が強行(原文まま)に反対しないのかが、とっても不思議」(『WiLL』12年1月号)
 
 石原伸晃経済再生担当相 「反対」(「毎日」)
 
 山本幸三地方創生相 「例外なき関税撤廃というTPPには反対」(公報)