2012年9月30日日曜日

甲状腺ガンに関する関係者たちの犯罪を告発するブログが・・


「沖縄・球美の里」代表で、「DAYS JAPAN」編集長の広河隆一氏の、福島の児童の甲状腺異常に関する見解が、同氏のブログ「DAYSから視る日々」に掲載されました。

そこには、甲状腺ガンの発症を心配する福島の子供たちと家族の苦悩への思いと、そういう事態に至らしめた関係者たちへの怒りがみなぎっています。
 折しもイタリアでは、地震の予知に失敗した学者7人に対して、禁錮4年の求刑が行われました。それは必ずしも日本人の感覚にはなじみませんが、将来明らかになるであろう深刻で大変な惨禍に対して、責任が問われないで終わることなどはあってはなりません。
それなのに既に新聞紙上では、被爆直後の詳細な行動記録がないとガンになっても補償されない、などという全く「方向違い」の理屈も見受けられます。 

 以下に同ブログの要旨(事務局で要約)を紹介します。
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最初の小児甲状腺がんの症例の報に接して
20120928
福島のこども支援プロジェクト「沖縄・球美の里」代表
 DAYS JAPAN 編集長
 広河隆一
【要 旨】

▽福島の子どもたちの甲状腺の検査結果について、本人もご家族もどんな思いで医師の宣告を受けたのだろうか、どれほどの不安と恐怖にさいなまれているのだろうか。
チェルノブイリでは、検査の結果は親に伝えられた。しかし多くの親は検査結果を子どもに告げることができなかった。「がん」という言葉は大人でさえ耐えられないほどなのに子どもには重すぎる。泣き明かす母親を慰める子どももいた。父親が耐えられず、アル中になったり、離婚するケースも相次いだ。 

▽権威を振りかざす医師や医師会や自治体や政府は、「安全」を説くのが自分の役割だと考え、子どもが放射性ヨウ素で被曝するのを予防する仕事を放棄した。
原発事故が起きたらすぐにすべきことは、安定ヨウ素剤を飲むことと、妊婦、子どもの避難である。それを権威者たちは、“自分たちがそれまで安全だと言ってきた立場を守るために”、それをやらなかっただけでなく、むしろ妨害したケースさえある。
医学者たちが今回行ったことは、判断の間違いというより、犯罪である。これら学界の犯罪には、メディアの犯罪調査とともにまだ手が付けられていない。 

▽発表された子どもの甲状腺がん発症は、「チェルノブイリでは事故から4年後になって病気が急増したから放射能のせいではない」と医学の権威者は言う。しかし実際にチェルノブイリの事故の4年後に小児甲状腺がんが多発したときに、日本の医学者たちは、「広島や長崎では小児甲状腺ガンは10年以上たってから現れたから」、とそれが放射能に起因したことを認めなかった。 

▽医学者たちは、今回の小児甲状腺がんの発症は、時期が早すぎるし、8万人に1人という数字は、ふつうでもあり得る数字だと言う。しかしこれまで彼らは、小児甲状腺がんは100万人に1人しか現れないと繰り返し発言していたのではなかったか。
8万人に1人発症するのが普通だというなら、福島県の子どもの人口30万人余に対して、これまで毎年平均して34人の小児甲状腺がんが現れていたとでもいうのか。 

▽子どもたちを守るために、被害者がこれ以上増えないようにすることに、すべての力を結集すべきである。
 

同ブログの全文は下記のURLにアクセスしてご覧ください。