韓国国会は3日、元従軍慰安婦をめぐり、日本政府が法的責任を認め、謝罪と賠償を行うよう求める決議と、竹島に対する日本の領有権主張の撤回を求める決議を採択しました。
慰安婦問題については、「人類の普遍的な価値に反する犯罪行為である。被害者は高齢のため亡くなる人が増えており、賠償と名誉回復のための時間は残り少ない。日本政府が問題解決に消極的な態度を取るのは、未来志向の日韓関係の障害になる」としています。
言うまでもなく、領土問題と慰安婦問題は別個の問題です。日本が竹島の領有権の認定を国際司法裁判所に提訴したことは、正当であり国際世論も納得するはずですが、慰安婦問題では国際世論は圧倒的に韓国の主張を支持しています。
いまはとても両国が話し合える雰囲気にはないものの、日本が現にそうした国際世論を説得できないでいる以上、出来るだけ早いうちに、韓国国民が納得し、国際世論も納得する解決策を見出す必要があります。
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元慰安婦への謝罪と賠償要求、竹島の領有権主張撤回を
韓国国会が決議
時事通信 2012年9月3日
【ソウル時事】 韓国国会は3日の本会議で、旧日本軍の元従軍慰安婦をめぐり、日本政府が法的責任を認め、謝罪と賠償を行うよう求める決議と、竹島(韓国名・独島)に対する日本の領有権主張の撤回を求める決議を採択した。
慰安婦問題の決議は、「被害者が高齢で、生存者が減っており、賠償と真の名誉回復のための時間はいくらも残っていない」と指摘。同問題が「人類普遍の価値に反する犯罪行為」であり、「解決に消極的な態度を取るのは日本政府の歴史認識の欠如を傍証するものだ」と強調した。
その上で、「責任認定、真相究明に加え、真の反省とざんげを基に、被害者に公式に謝罪し、法的に被害を賠償する」ことを強く要求。「不幸な歴史を繰り返さないために正しい歴史教育を行う」よう求めた。韓国政府に対しても、日本との協議、国際社会での問題提起などあらゆる外交努力を尽くすことを要請した。