8日、オスプレイが米国の市街地に不時着しました。飛行中に煙が出ているのが目撃されたということです。
オスプレイは2か月前にも、飛行訓練中に機体に不具合が生じて、米国の国際空港に緊急着陸したばかりです。
以下に8日の記事と7月11日の記事(2本)を紹介します。
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オスプレイ、米市街地に緊急着陸 機体から発煙の情報も
朝日新聞 2012年9月8日
沖縄県に配備予定の米海兵隊の新型輸送機オスプレイMV22が6日、米ノースカロライナ州の海兵隊基地に近い市街地に緊急着陸していたことが分かった。地元メディアが報じた。緊急着陸によるけが人はなく、機体も損傷していないという。海兵隊が原因を調べている。
オスプレイが緊急着陸したのは、拠点とする米軍ニューリバー飛行場に近い教会の裏手の空き地。海兵隊の広報担当者は、緊急着陸を求める複数の警告灯がついたことから、操縦士が付近の広い場所に緊急着陸をした、と地元メディアに説明している。
地元メディアは、現場付近で複数の住民が、オスプレイから煙が出ているのを目撃したと報じた。海兵隊は、機体からの液漏れが原因で煙が出た可能性があると説明している。オスプレイは現地時間の7日夕(日本時間8日朝)の時点でも着陸現場に駐機しており、立ち入りは制限されているという。オスプレイは、修理が終わり次第、ニューリバー飛行場に戻るとみられる。
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オスプレイが緊急着陸 米で訓練中、不具合見つかる
朝日新聞 2012年7月11日
日本に配備予定の米海兵隊の新型輸送機、MV22オスプレイが米東部時間の9日午後、米ノースカロライナ州ウィルミントンの国際空港に緊急着陸していたと、地元メディアが報じた。
同機はノースカロライナ州にある海兵隊ニューリバー航空基地が拠点。訓練中に不具合がみつかったため、操縦士が空港に連絡を取り、安全に緊急着陸したという。操縦士は機体をきちんと制御できており、けが人もないとしている。
MV22は沖縄県の米軍普天間飛行場に配備される予定で、陸揚げ先の米軍岩国基地(山口県岩国市)に輸送中だ。4、6月に墜落事故があり、地元には配備への反発が強い。(ワシントン=望月洋嗣)
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オスプレイ緊急着陸、政権問題視せず 沖縄・山口は反発
朝日新聞 2012年7月11日
米ノースカロライナ州で米東部時間の9日に起きた新型輸送機オスプレイの緊急着陸について、野田政権は問題視せず、オスプレイの配備計画を容認する方針だ。受け入れ先の自治体は反対姿勢を強めている。
今回トラブルがあったMV22は沖縄配備予定のオスプレイと同機種で、今年4月にはモロッコで墜落している。藤村修官房長官は11日の記者会見で「緊急着陸、予防着陸はオスプレイに限らず民間機でも少なからずある。こういう事例はしょっちゅうある」と、問題視しない考えを示した。
藤村氏は「防衛省が念のため(米側に)照会をすると聞いている」と説明。ただ、森本敏防衛相は「機体に根本的な問題がある場合は問いただすことはあるが、今のところ(照会は)やっていない」と記者団に語り、食い違いを見せた。
一方、沖縄県の仲井真弘多知事は東京都内で記者団に「事故を起こして、予定通り(米軍普天間飛行場に)入れるというのはむちゃくちゃだ」と反発。オスプレイを陸揚げする米軍岩国基地がある山口県の二井関成知事は「ますます安全性に対する疑問が出てくる。しっかりと国で確認してもらいたい。安全性が確認されない状況で(陸揚げの)日にちの通報があっても反対する」と述べた。