「第59回日本母親大会in東京」が24日(土)、幕張メッセを会場に第1日目の全体会が行われ、全国から7500人が参加しました。
開会式の後、「憲法のいきづく国へ」と題した伊藤真弁護士による約1時間の記念講演があり、前進座による朗読劇「死んでもブレストを」が上演されました。
そして憲法を生活の隅々に、誰もが人間らしく生きられる核兵器のない21世紀の実現をめざして行動しようとの決議とアピールが採択されました。
2日目の25日(日)は、東京都内の各所で35の分科会が開かれ、ビッグてい談や特別企画、シンポジウムも行われました。
分科会では子育ての要求や悩み、女性の権利、地位向上などのテーマにわかれて学習・交流しました。1日目と合わせてのべ1万2700人が参加し、15:00、幕を閉じました。
以下にしんぶん赤旗の25日、26日の記事を紹介します。
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母親大会に7500人 女性は憲法守ります
しんぶん赤旗 2013年8月25日
生命(いのち)のスローガンを掲げ、子どもたちの明るい未来を願って、「第59回日本母親大会in東京」が24日、始まりました。幕張メッセを会場にした全体会は2階の舞台裏まで埋まりました。全国から7500人が参加。「女性は憲法を守ります」と会場全体でエールを交換しました。
主催者を代表して、日本母親大会代表委員の笠井貴美代さん(新日本婦人の会会長)があいさつ。社会保障の充実、まともな雇用、原発ゼロ、憲法など切実な女性の願いをあげ、「どの分野でも国民的運動の出番。安倍自公政権の暴走と歴史の逆行を許さず、より広範な女性団体と手をつなぎ、仲間を増やし、怒りの行動で国会を包囲する新たなたたかいの出発点にしよう」と呼びかけると、大きな拍手がわきました。
「今日の運動」コーナーでは、開催地・東京をはじめ各地、各分野・団体の代表が発言。若い世代からの発言も目立ち、世代をつなぐ女性の行動が、次々に紹介されました。横断幕やのぼりを掲げながら思いのたけを訴えるたびに、「そうだ」とかけ声が起き、盛大な拍手に包まれました。
憲法を生活の隅々に、誰もが人間らしく生きられる核兵器のない21世紀の実現をめざして行動しようと決議とアピールを採択しました。
弁護士で伊藤塾塾長の伊藤真さんが「憲法のいきづく国へ」と題して記念講演。前進座による朗読劇「死んでもブレストを」が上演されました。
東京都足立区の女性(44)は5歳の息子と新婦人の仲間4人と参加しました。「憲法、TPP、原発など同じ不安をもつ母親たちと子どもの命を大切にする運動を広げたい」と話していました。
25日は東京都内で分科会が行われます。第60回大会は、神奈川県で行われます。
子育て・仕事、悩み交流
しんぶん赤旗 2013年8月26日
第59回日本母親大会は25日、東京都内の各所で35の分科会が開かれ、子育ての要求や悩み、女性の権利、地位向上などのテーマにわかれて学習・交流しました。前日と合わせてのべ1万2700人が参加し、幕を閉じました。
「TPPに参加するとどうなるの?」の分科会に参加した長野県飯田市の女性(65)は「環太平洋連携協定(TPP)反対の運動を地域に帰って広げようというすごい熱気でした。JAや医師会と共同で学習会をするなど各地の運動に学び、県や地域の母親大会でも訴えていきたい」。
ビッグてい談や特別企画、シンポジウムも行われました。
特別企画として初めて開かれた「いっしょに考えよう! まなびカフェ」では、非常勤の職員が妊娠したら退職となる実態など、女性の働き方について交流。東大阪市の保育士は嘱託の非正規職員について、「同じ仕事をしていても社会保険も生理休暇もない。組合で全員正規職員にするよう求めている」とのべました。
シンポジウム「子どもが健やかに育つ学校って?」では、国・自治体に求めるもの、学校・家庭・地域に求められるものについて、小学校の教員や保護者、研究者の報告をうけて交流しました。大分市から初めて参加した女性(37)は小学校1年と6年の子どもがいます。「先生と話をしたいが、会議や資料づくりで忙しいと知りました。母親大会でいろんな行動をしている人たちがいることを知り、私もがんばろうと思いました」