猪瀬都知事や安倍首相などは「2020年東京オリンピック」実現のための大がかりな誘致委員会を結成し、9月のIOC総会に向けて招致活動に余念がないようですが、英国のIOC(国際オリンピック)委員は、懸念材料の一つとして福島第一原発の汚染水問題を挙げ、「2年半もあったのにどうして解決できなかったのか」と述べているということです。
日本はこれまで「収束宣言」も出し、国際会議などではいつも格好の良いことだけを口にしてきたのに、いざ蓋を開けてみれば「この惨状は一体何なんだ」というのが、海外の人たちの率直な思いなのではないでしょうか。
政府と東電は、7月の参院選に向けて汚染拡大の実態を隠蔽してきました。これからまた9月IOC総会に向けて隠蔽を続けるなどということは到底許されません。
TV朝日のニュースを紹介します。
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未解決にがっかり…IOC委員“汚染水問題”懸念
TV朝日 2013年8月27日
オリンピックの東京招致へ逆風となるかもしれません。投票権があるイギリスのIOC=国際オリンピック委員会の委員は、
IOC、アダム・ペンギリー委員:「(招致するには)人々の懸念材料を取り除くこと。その一つが原発の状況だ。汚染水問題が解決されていないことにがっかりした。2年半という長い期間があったのだから、誰かが解決すべき。海や人々や環境に影響がないようにすべき」
委員はそのほかの懸念材料の例として、日本柔道界の暴力問題などを挙げ、それらを取り除きながら、なぜ東京なのかを情熱を持って伝えていく必要があるとしました。