NHKが行った世論調査によると、安倍内閣を「支持する」と答えた人は57%で、過去最低であった先月より1ポイント上がり、「支持しない」と答えた人は29%で過去最高となりました。
取り組むべき課題の優先順位は、「景気対策」、「社会保障制度の見直し」、「原発への対応」、「財政再建」・「東日本大震災からの復興」(同順位)、「外交・安全保障」の順でした。
景気の回復は「感じる」が14%、「感じない」が49%、消費税の8%への引き上げは「行うべきだ」が26%、「行うべきでない」が42%でした。
原発の再稼動は「賛成」が24%、「反対」が39%でした。
民意と安倍政権の意向とのねじれが大いに感じられます。
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NHK世調 安倍内閣支持57%
NHK NEWS WEB 2013年8月12日
NHKが行った世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は57%で、先月の前回の調査と比べて1ポイント上がり、「支持しない」と答えた人は1ポイント上がって29%でした。
NHKは、今月9日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。
調査の対象となったのは、1604人で、64%に当たる1019人から回答を得ました。
それによりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は57%で、先月の参議院選挙の1週間前に行った前回の調査と比べて1ポイント上がりました。
一方、「支持しない」と答えた人は29%で、1ポイント上がりました。
支持する理由では、「他の内閣より良さそうだから」が42%、「政策に期待が持てるから」が18%、「実行力があるから」が17%だったのに対し、支持しない理由では、「政策に期待が持てないから」が37%、「支持する政党の内閣でないから」が21%、「人柄が信頼できないから」が15%などとなっています。
次に、6つの政策課題を挙げて、国が今最も力を入れて取り組むべきだと思うことを聞いたところ、「景気対策」が24%、「社会保障制度の見直し」が20%、「原発への対応」が17%、「財政再建」と「東日本大震災からの復興」がそれぞれ12%、「外交・安全保障」が7%でした。
安倍内閣の経済政策を評価するかどうか尋ねたところ、「大いに評価する」が8%、「ある程度評価する」が57%、「あまり評価しない」が24%、「まったく評価しない」が5%でした。
また、景気が回復していると感じるかどうかについては、「感じる」が14%、「感じない」が49%、「どちらともいえない」が33%でした。
さらに、消費税率について予定どおり、来年4月から8%に引き上げを行うべきか尋ねたところ、「行うべきだ」が26%、「行うべきでない」が42%、「どちらともいえない」が27%でした。
一方、政府が憲法上許されないとしてきた集団的自衛権の行使をできるようにすべきだと思うかどうか聞いたところ、「思う」が29%、「思わない」が22%、「どちらともいえない」が40%でした。
また、原発を巡って国の原子力規制委員会が安全性を確認した原発の運転再開を進めるという政府の方針については、「賛成」が24%、「反対」が39%、「どちらともいえない」が32%でした。
麻生副総理兼財務大臣が、憲法改正に関連し、ナチスを引用した発言をしたことについて、政府は、麻生氏は発言を撤回しており、辞任する必要はないとしていますが、この政府の対応が適切だと思うかどうか尋ねたところ、「適切だ」が24%、「適切でない」が35%、「どちらともいえない」が33%でした。
8月15日の「終戦の日」に、閣僚が靖国神社に参拝することについて聞いたところ、「賛成」が37%、「反対」が24%、「どちらともいえない」が33%でした。