2023年4月15日土曜日

〝死者数隠し”…9波到来でも岸田首相は「コロナは終わった」ことへ

 コロナの第8波は終焉したとされていますが、すでにコロナは増勢に向かっていて5月には第9波がピークに達するとみられています。
 5月8日からコロナはインフルエンザと同等の「分類5類」も移行します。しかしインフルエンザとは死者数も後遺症数も桁外れに大きく決して同等ではありません。

 第8波のコロナによる死者数は27,000人に達し(過去最大 22.11.上旬を起点)、ピーク時はひと月に1万人を超えました。
 インフルエンザと決定的に異なるのは後遺症の発生率と深刻さです。
 発生率は感染者の約1割にも及び、勤務することが出来なくなったり、症状が1年以上も続いたり、一旦治ってもまた同じ症状を繰り返すなど極めて深刻です。要するに発生の機序も不明で治す方法もないということです。
 ワクチン自体による死亡等の障害と同様に、後遺症の問題もメディアは一向に取り上げないので政府は無視していますが、こうした莫大な被害は明らかに社会問題です。
 5類に移行するに当たってもそれに対応した措置な何もが講じられていません。岸田政権に何かを期待する方が無理、では済まされません。『女性自身』が取り上げました。

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“マスクはがし”“死者数隠し”…9波到来でも岸田首相は「コロナは終わった」ことへ
                       『女性自身』編集部 2023/04/06
コロナが流行するごとに死者数が増えてきた日本。第8波で過去最多の死者数を記録したばかりにもかかわらず、岸田文雄首相(65)は感染対策を形骸化しようとしている。
5月8日から新型コロナの感染症法上の位置づけが、現在の2類相当から季節性インフルエンザと同様の第5類に移行する。これに伴い政府は、「コロナは終わった」ことにするための準備を着々と進めているという。
マスク着用が個人の判断に委ねられた3月13日、岸田首相は、マスクなしで初官邸入り。
「私自身、マスクを外す場面が増えると考えている」と、“通常モード”をアピールした。さらに同日、厚労省では職員がノーマスクで仕事する姿を報道陣に公開するなど、政府はあの手この手で、市民のマスクを剝ぎにきている。
そんななか、気になるニュースが。3月25日付の毎日新聞によると、これまで毎日発表されていたコロナの死亡数が、最短でも2カ月後の発表になるという。
「5類になってからは、職員が人口動態調査を基に手作業で集計することになるので、おそらく2カ月以上かかるでしょう。もう少し早い集計方法を模索中です」(厚労省関係者)
まるで“死者数隠し”のような対応だが、医療関係者は、どう受け止めているのか。

■自己負担化で検査・通院控えに
インターパーク倉持呼吸器内科、院長の倉持仁さんは、こう斬り捨てる。
 「いまだに、検査→診察→治療という迅速な流れが構築されていない日本において、死者数や感染者数のタイムリーな発表をやめてしまうということは、〈もう国は何もしません。自己責任でやってください〉というメッセージに等しい。2カ月後に知らされても、対策の立てようがありませんから」
これまで毎日行われていた感染者数の発表も、5類移行後は行われなくなる。代わりに約5千カ所の定点医療機関が、週ごとに感染者数を報告。国立感染症研究所がそれをホームページ上で公表するというが……。
 「診療控えも進むでしょうし、コロナ流行当初からPCR検査を抑制してきたので正確なデータは取れないでしょう」(倉持さん)
都内の救急病院で、コロナ患者の対応にもあたってきた医師の谷川智行さんも、こう懸念を示す。
 「いくつかの病院に状況を聞きましたが、5類移行後は空床確保料を含め、あらゆる補助金が段階的に減らされるので、〈コロナの入院病床を維持すればするほど大赤字になってしまう〉と頭を抱えているところが多い」
政府は5類移行に伴い、発熱外来を現在の約4.2万件から最大6.4万件に。入院受入れ病院を現在の約3千件から8千件に増やすことを目指しているというが、
 「各地に作られたコロナの臨時入院施設の閉鎖が始まっています。いったん閉鎖すると新たに作ることはできず、病床は減る可能性が高いと思います」(谷川さん)
5類移行に合わせて、コロナが収束してくれるならよいが、現実はそう甘くない。東京都では1週間連続で新規感染者数が前週を上回り、3月29日時点で前週比プラス629人に。全国的にも増加傾向で、現場の医師たちからは「第9波の始まりか」という声が上がり始めている。
 「より感染力の強いオミクロン派生株が増え始めていますし、マスクを外そうということも含めて警戒感が弱まっているので、感染拡大は避けられないでしょう。検査や受診も自己負担になりますし、抗ウイルス薬も自己負担になれば数万円の出費に。そうなれば、さらに受診控えが起き、感染者の増加がより見えにくくなるのです」(谷川さん)
結果的に症状が悪化して救急車を呼ぶ人が増え、病床がひっ迫。入院先が見つからないという“医療崩壊”がふたたび繰り返されることになる。
直近の第8波は過去最悪の死者数だった。1カ月で1万人以上の方が亡くなったにもかかわらず、岸田首相は対策をアップグレードするどころか、ダウングレードしようとしているのだ。