これはまあコーヒータイムにでも読む記事ですが、掲題の記事が日刊ゲンダイに載りました。
自民党の小渕優子組織運動本部長氏は、14年に女性初の経産相に就任した直後に“政治とカネ”の問題が報じられ、東京地検が家宅捜索に入る前にドリルでパソコンのハードディスクを破壊したことで有名ですが、今回の統一地方選では応援弁士に引っ張りだこで存在感を高めているということです。
小渕氏は13日に発足した「超党派カーボンニュートラルを実現する会」では共同代表に、また同日夜に立ち上げた「令和国民会議(令和臨調)」と連携する超党派会議では筆頭代表世話人になるなど、このところ大きな議員連盟などのトップにも立て続けに就任しています。
ところで岸田首相は政界一の酒豪だそうですが、その岸田氏が一目置いているのが小渕氏で「小渕氏が一番強い」と認めているということです。
小渕氏は自民党の長老たちにも人気があり、実際岸田氏が麻生副総裁や森喜朗元首相、青木幹雄元参院議員会長らと定期的に会食するときにも、必ず小渕氏が同席しているということです。
かつて小渕恵三総理を官房長官として支えた青木氏は優子氏を総理にすることが悲願で、“ポスト岸田”に最も近いのは実は優子さんかもしれないと言う説があるそうです。
そういわれても優子氏の政見などは全く伝わっていないので判断のしようもありませんが、安倍政権時代には高市早苗氏をはじめとして「極右」を売りにした女性連中がゴロゴロいた中で、小渕氏はそうでなかった点だけでもマシかも知れません。
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今さらなぜ? 小渕優子元経産相が「ポスト岸田」に浮上の謎…“ドリル優子”の印象が強烈なのに
日刊ゲンダイ 2023/04/20
自民党内で小渕優子組織運動本部長が存在感を高めている。統一地方選では応援弁士に引っ張りだこ。23日投開票の衆参補選でも、参院大分補選は6日の出陣式に駆けつけ、19日も激戦の千葉5区に入ってマイクを握った。
議連トップでじわり高まる存在感
小渕氏はこのところ大きな議員連盟などのトップにも立て続けに就任している。13日に発足した温室効果ガスの排出ゼロを目指す「超党派カーボンニュートラルを実現する会」では共同代表。同日夜には、産学の有識者による「令和国民会議(令和臨調)」と連携する超党派会議が、小渕氏を筆頭代表世話人として立ち上がった。
「どちらも小渕議員をもり立てる舞台に見えます。2014年に女性初の経産相に就任した直後に“政治とカネ”の問題で失脚して以降、表舞台から遠ざかっていましたが、じわり復権しつつある。所属する茂木派(平成研究会)でも茂木会長より慕われて、次は党三役にと期待されています。酒席で人間関係を築くのがうまいんですよ。ただ、東京地検の家宅捜索前にハードディスクを電動ドリルで破壊した悪質さを有権者は忘れていない。岸田首相も小渕議員に目をかけているようですが、“ドリル優子”のイメージは強烈すぎて……」(自民党関係者)
首相も認める世界一の酒豪
3月に韓国の尹大統領が来日した際も、小渕氏は存在感を示した。夕食会で酒杯を重ねた岸田首相は、「日本政界で酒が一番強いのではないか」と尹に言われ、「いや、小渕議員が一番強い」と答えたという。その翌日、日韓議連会長の菅前首相と尹が会談した席にも小渕氏の姿があった。
重鎮はみんなメロメロ
“ジジ殺し”でも知られる。党内基盤が弱い岸田首相が頼るのが、麻生副総裁や森喜朗元首相、青木幹雄元参院議員会長らの長老だ。森・青木コンビとは定期的に会食しているが、そこにも小渕氏が必ず同席している。
「小渕(恵三)総理を官房長官として支えた青木さんは、優子さんのことを娘のようにかわいがっていて、茂木派から小渕派に看板替えして優子さんを総理にすることが悲願なのです。麻生さんも優子さんを買っている。3月には地方紙のインタビューで、初の女性総裁候補として優子さんの名前を挙げていました。党の重鎮みんなメロメロなんですよ。“ポスト岸田”に最も近いのは、実は優子さんかもしれません」(平成研関係者)
熱烈な支持者から“ポスト岸田”の最右翼と持ち上げられてきた高市経済安保相が、総務省文書の“捏造発言”と地元の奈良県知事選敗北で自滅。それを尻目に党内で存在感を増す小渕氏だが、初の女性総理候補もやはり世襲議員というのが自民党らしい話だ。